IQUE(アイキュー)株式会社代表取締役 松谷幸紀さんインタビュー

今回はIQUE(アイキュー)株式会社代表取締役である松谷幸紀さんに経営者として考える技術の重要性、そして松谷さんのこれまでのお仕事について伺った

SAMSUNG

1.松谷社長は、大企業、ベンチャー企業の成長フェーズ、そしてゼロベースからスタートしたベンチャー企業の全てを体験されてきたと思いますが、ベンチャー企業、大企業で働くことのメリット、デメリットをそれぞれ教えて頂けないでしょうか? 

まず私は大企業に就職した身なので、その頃のお話からさせて頂ければと思います。私は大学は理系だったのですが、化学専攻であったため、就職する前に特にプログラムを書いていたというわけではありません。

今から振り返ると、大企業に就職することで、入社した時点で充実した研修を受けさせてもらえ、自分より優秀だった同期との差を埋めてもらうことができたことが大きなメリットだったなと思っています。3ヶ月ほどの研修だったのですが、大企業の新卒採用はポテンシャル採用だったこともあり、その3ヶ月の研修は私にとって大きな財産になりました。

デメリットとしては、採用人数が新卒採用で500名規模だったので、同期の人間が多すぎて顔もわからないといったことや入社後の配属先も希望は出しましたが、基本的には誰と一緒に仕事をすることになるか選べない、わからないというような部分かと思います。

その後、やはりもっと自分で裁量を持って仕事をしてみたいと思い、成長過程にあったベンチャー企業に課長代理として転職することになるのですが、そこではまったく異なる世界が広がっていました。当時大学の同期が他社で大きなプロジェクトを成功させていたり、活躍していたことも転職するきっかけになりました。

ベンチャー企業のメリットとしては、自分が結果を出していけば、勝手に仕事が増えていくことでしょうか?結果を出すほど仕事をまかされていきますし、その仕事のやりがいは、自分がいないと組織が回ることがないため、非常に大きなものです。当時このベンチャー企業で働いていたときには、私は社長になるんだというような意識を持って、仕事をしていました。

最初課長代理という形で入社してからは、中小企業向けのWebコンサルの営業を担当していたのですが、毎月がチャレンジの連続で目標の達成す る毎に、部下が増え、人材育成や、把握すべき売上も多くなっていきました。

その後は、営業から、サイト制作の生産管理を行うウェブマーケティングの責任者や、サイト運用に伴うコンタクトセンターの立ち上げを担当しま した。ベンチャー企業には、最初特にルールがありません。そこがいいところでもありますが、成長する過程でルール化、仕組み化していく必要が あります。その過程をつくっていく経験を幸いにも私はさせて頂くことができました。

こうした早いタイミングでの権限と責任が若いうちから与えられることが多いため、「当事者意識」が必然的に高くなり、達成したときの充実感や 仕事に対するやりがいを感じやすい傾向があると感じました。

大企業では、福利厚生など、しっかりとした部分もありますが、ベンチャーでは自分で今のIQUE(アイキュー)という会社を興すまでに貴重な 経験をさせて頂けたと今でも思っています。

2. ビジネスにおいて、0から1をつくる能力と1から100をつくる能力に大きな違いはあると思われますか?また松谷社長はどちらがご自身はどちらが得意だと思われますか? 

1. の部分でもお話させて頂いたように、私自身が1から100の部分をつくるような経験を前職の会社でさせて頂いたこともあり、1から100の部分をつくることに関しては自信も、経験もあるのですが、0から1という部分に関しては今IQUE(アイキュー)という会社で挑戦している最中です。

現在会社を経営していて思うことなのですが、ベンチャー企業においては、スピードが命です。なので、あえて今の段階では仕組み化しない、あるいは完璧でないことを時間を考慮して選択しなければならないことがあります。

取捨選択をせまられる機会も多くあります。またマネジメントとしての役割が前職までの会社では多くありましたが、ベンチャー企業では自分自身がプレーヤーとして仕事をする機会も増えました。

3. 御社は現在facebookのアプリ開発に注力し、成長されていますが、今後どのように事業を成長させていこうとお考えですか?

現在創業して1年ほど経ったところですが、これから2年で従業員20名、年商3億円の会社にしたいと思っています。事業の中心は Facebookアプリ開発となっておりますが、ソーシャルメディアを軸に、事業ポートフォリオを広げていきたいと考えています。

4. 学生時代からエンジニアインターン(エンジニア就活の姉妹サイト)のようなサイト経由で有給インターンをご自身もされておけばよかったとおっしゃる松谷様ですが、後からふりかえってなぜそのように思われるのですか?

私自身は学生時代居酒屋でのバイトをずっとしていたのですが、もし当時エンジニアインターンのようなサイトがあれば、給与をもらいながら、大学生のうちからIT企業の有給インターンを通じて、プログラミング、Webデザインのスキルアップすることを間違いないなく選んでいたと思います。

居酒屋のバイトでも確かに学びはあったのですが、やはりもっと自分の手でつくる経験を大学生のうちにしておけばよかったなと悔やまれます。そのため、今も作ってみたいとは思っていて、休日や合間の時間をつかって少し学べないかな?などと思っていたりします。

たら・ればの話になってしまいますが、もし私が今大学生の頃に戻れたとすれば、自分が大学生のうちからプログラミング、Webデザインのスキルアップをできるような会社に入ったと思います。そして業務以外の空いている時間を使って、友達と一緒になにか面白そうなWebサービスやアプリを作ってみます。また自分で会社を始めるとなると、創業資金が必要なので、必要な創業資金をIT企業の有給インターンを通じて貯めておくと思います。そして4年生で会社を作るという選択をするかもしれません。

5. プログラムを書ける起業家について松谷社長はどのように思われますか?

私自身はこれまでお客様に納品するコードを書いたことはないのですが、やはり起業家自身がコードを書けることの意味の大きさは仕事をしていて感じます。具体的な例を挙げると、なにか新しいビジネスを発想するときに、技術的にこのようなものであれば実現できるであったり、新しい技術が出てきたときにこのようなビジネスが展開できるなどを判断、発想できることは非常に重要だと思います。

またエンジニアの方に対して、仕事を依頼して、「それはできません」「それは難しいです」というような回答が返ってきたときに、本当にできないことなのか突っ込める力が大切だと思います。「これはできるのではないか?」というような提案ができることは大きな価値を持つと思います。エンジニアの方と一緒になって、「ここをこのように実装することで解決できるのではないか?」というようことを一緒になって考え、ビジネスを推進できるような経営者は強いと思います。

また経営者である以上、この技術を使ってこういったビジネスをやろうというような舵取りを的確にできること、マーケットをきちんと見据えることができる必要があると思います。

6. 最後に、エンジニア就活をご覧になられている大学生の皆様に松谷社長から一言お願い致します

最後に少し私の職業観についてお話させて頂ければと思います。仕事は、もちろん何をするのかも大事だと思いますが、何をするのか以上に誰と仕事をするかが大事ではないでしょうか?この人と仕事をしてみたいというような人達がいる中で仕事をするのが一番得るものがありますし、何より楽しく仕事ができるかと思います。ぜひ自分がこの人と仕事をしてみたいというような人と仕事してみて下さい!

おすすめの記事