新卒人事担当者の一番の悩み。内定出し後の自社への入社をいかに成功させるか?

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新卒を採用する際、常につきまとう悩みの種として挙げられるのが、「内定辞退」という問題です。内定に至るまでの手間・コストが無駄になる上、新たに他の学生に内定を出したり、募集をかけなければならないこともあります。そこで、この記事では、「内定辞退」について、IT業界を中心として取り上げていきます。

1.なぜ内定を辞退するのか

そもそも、なぜ学生は折角もらった内定を辞退するのでしょうか。根本的な原因は、近年学生が今ままでと比べられないほど数多くの企業を受けていることにあります。平均でも30社以上、多い人では3桁に上るほどの企業にアプローチをかけています。では、これがなぜ内定辞退につながっているのでしょうか。

・学生が全く興味のない企業にも応募している

学生が何十社も企業を受けている、といってもそれら全ての会社に彼らが興味、関心を持っているというわけではありません。受ける企業のほとんどは、自分が採用されそうか否か、という基準を元に選んでいます。そのため、自社についてHPの事業内容や理念をチラッと見た学生も、本当に自社に興味がある学生と同様に選考を受けることになります。勿論、面接などで多少は、学生が本当に興味を持っているのか、それとも「すべり止め」として受けているのかを判別することは可能ですが、それも完璧ではありません。

そのようなプロセスで、自社に興味のない学生が、内定をもらった後にその企業について詳しく調べてみる、というおかしな状況が発生します。「調べてみたら自分の興味の持てそうな業界じゃない」「内定はもらったけれど、この会社で上手くやっていけるか不安」といったセリフはよく聞きます。

その上、近年では「ブラック企業」の知名度が高まっており、「インターネットで口コミを調べたら、評判がよくない」「友達など周辺からあまりいい噂を聞かない」といった待遇面が内定辞退の原因となることも多いです。

・特に優秀な学生は、自社以外からも数多くの内定をもらう

内定辞退の要因としては、こちらがより直接的なものです。「すべり止めの企業から内定をもらったけれど、本当に行きたい所からも内定をもらうことができた」「どちらもすべり止めとして受けていたが、待遇や給与面でよりよい企業に行くことにした」というように、言ってみれば学生を「他の企業にとられてしまう」状況が起こっています。

では、どうすれば内定辞退を防げるのでしょうか。基本的に「興味を持っていなかった学生に、自社の魅力を伝え、新たに興味を持ってもらう」「学生のニーズを細かに聞き出す」、つまり発信と受信の2つのアプローチがあります。具体的には下記の項で説明していきます。

2.正確で魅力的な情報を発信する

興味を持っていない学生に興味を持ってもらうには、以下のような手段があります。

・正確な求人情報を発信する

企業が学生に発信する場所、といえば自社のホームページやパンフレット、求人メディアが中心です。これらのメディアでは当然正確な情報が記載されていますが、インターネット上には誤った情報も散乱しています。極端に悪意のあるモノ、明らかに誤りであるモノであっても、「ブラック企業」を危惧する学生にとっては見過ごすことはできません。なので、こうした公式でない情報についても正確かどうかを改めてチェックし、可能であれば運営者に対応をお願いしましょう。

その他、求人情報の書き方については、中途採用において、いかにプログラマ向けの求人情報を作成するべきか?をご覧下さい。

・内定者向けに研修を随時行う

内定者向けの研修は、ほとんどの企業では「実際に会社に慣れていく」という目的で行っていおり、社交辞令といったマナーのようなものから、チームワークの活かし方といった抽象的なことを学びます。

大切なのは、研修を行っていたとしても、まだ「採用」してはいないという意識です。言い換えれば、研修も「採用までのプロセス」と考える必要があります。そのため、「どのような研修であれば内定者に自社の魅力を伝えられるか」という発信の視点も常に入れておくべきでしょう。

更に、こういった研修のメリットとして、新卒者同士のコミュニティをつくることができる、というものが挙げられます。将来の同僚となるような存在と仲を深めることで、モチベーションを呼び起こすことが可能です。そのためにも、グループワークを取り入れたり、積極的に親睦会を開くことが求められます。

3.学生のニーズを細かく聞き出す

これはどちらかと言えば、自社にどうしても興味を持てないような学生を区別するための視点です。いくら自社の魅力を伝えようとしても、全ての学生がそれを受け入れてくれるとは限りません。なので、自社と学生のミスマッチングを避けるためにも、この視点は重要です。

・学生のスキルからニーズを推測する

「なぜこの企業に惹かれたのか」という志望動機を問う質問は、面接のみならず、履歴書にも専用の欄が用意されているほど、企業にとっては重要な情報です。ただ、数十社の企業を受ける学生が多い中、質問への答えは表面上聞こえがいいものばかりです。

なので、この記事では学生の持つスキルに注目することを勧めます。というのは、どんな学生も「採用されたい」という一心からスキルをなるべく詳しく記入するからです。こうしたスキルを読み解いていけば、学生が本当はどのような所で働きたいか、の一つの目安になります。勿論、「きれいな履歴書」を作るため、取り敢えず色々な資格を取ろう、という学生も存在はしますが、ごく少数です。

では、読み解く、とはどういうことを言うのでしょうか。エンジニアの業界ではわかりやすいです。例えば、自社でRubyを用いて開発していて、Object-CやRubyなど多種の言語を使える学生が応募してきた場合、Rubyが使えることだけに注目するのでなく、「なぜObject-Cの使える企業ではなく、Rubyを使える自社を受けたのか」という考えを持つことで、より細かな学生のニーズの聞き出しが可能です。

同様に、オーバースペックな学生を避けることができます。オーバースペックとは、例えば、ほとんど英語の使うことのない企業が、TOEICの点数が高い学生に内定を出しても、恐らく学生は英語を使う機会の多い企業から採用されるでしょう。仮に採用まで至ってもすぐに転職してしまう恐れがあります。優秀な学生であればあるほど、他の企業から内定をもらえる上、十分に自分のスキルが活かせないと失望してしまいます。言ってみれば、「優秀過ぎる学生ほど内定を出すのに注意が必要」です。

同じように、エンジニアの業界でも、優秀な人材というのは、基本的に新しい技術(言語、ツールなど)を貪欲に求めている傾向が強いです。そのため、そういった最先端技術を用いていたり、もしくは新規にシステムを1から開発するような企業の人気が高いのです。逆に言えば、そういった学生のニーズを満たせることをしっかりと伝えていくことで、大企業や年収・待遇の良い企業以上に、優秀な人材を確保することができるはずです。

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