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IoTとは?就活で知っておきたい基礎用語

エンジニア就活で知っておきたいトレンドワードの解説シリーズ。今回はITのトレンドワードの1つである「IoT」をご紹介いたします。

これはInternet of Thingsという略語です。読み方は、アルファベットそのままアイオーティーと読みます。日本語では、「モノのインターネット」と訳されることが多いのですが、ちょっとイメージしづらいですね。

「IoT」を簡単にいうと、身の回りにあるあらゆる「モノ」が「インターネット」につながることを指します。実例をあげると、自宅にあるエアコン・照明などの家電がインターネットにつながり、外出先から操作できるようになることがこれに当たります。もちろん、家電以外にも世の中に変革をもたらすIoTのサービスが次々と発表されています。

では、「モノ」が「インターネット」につながるとどういうことが起きるのでしょう?市場規模とあわせてIoTの仕組みや凄さに迫ってみましょう。

IoTの市場規模

まず市場規模についてご説明します。

アメリカの調査会社であるIDCは2016年における世界のIoT市場は、約7370億ドル(約82兆円)と発表しています。また、2020年までには約1兆2900億ドル(約144兆円)に達するという予測を出しています。

【出典】Worldwide Spending on the Internet of Things Forecast to Reach Nearly $1.4 Trillion in 2021, According to New IDC Spending Guide

一方、日本での市場を見てみましょう。日本の調査会社 IDC Japanは、2016年に約548億円という市場を形成し、その後年間平均64.8%の成長を続け、2021年には約6,670億円に達する予測を出しています。

【出典】国内IoT向けITサービス市場予測を発表

このようにIT業界界隈では「2017年はIoT元年」という呼び声も高く、現在大幅に成長している分野なのです。

なお、総務省の発表によれば、世界における日本の立ち位置としては世界的には第2位の競争力を有しているとのことです。

【出典】総務省|「IoT国際競争力指標(2016年実績)」の公表

現役エンジニアの私自身が感じる肌感覚としても、やはりアメリカが一歩先を進んでいるという印象を持っています。現時点ではアメリカに後塵を拝している状況ではありますが、今後の日本勢の巻き返しに期待したいところですね。

IoTの仕組み

IoTの仕組みについて、もう少し詳しくご説明します。IoTにも様々な方法があるのですが、基本的には以下をベースとして実現されています。

▼センサーによる情報収集

温度センサー、加速度センサー、近接センサーなどのようなセンサーを用いて、様々な情報を収集します。

▼クラウドにデータ蓄積

センサーにより収集した情報を、クラウド(インターネット上)に送信、蓄積します。

▼AIなどによるデータ解析・アクション決定

クラウド上に蓄積されたデータに対して、AI等を用いて分析を行います。

また、分析結果を元として最適と思われる次のアクションを決定します。

▼フィードバック

AIにより決定された次のアクションをデバイスにフィードバックし実行します。

上記のように、集める→ためる→分析する→実行するというフローをITの力で実現しているのです。

具体的なサービスとメリット

ではIoTは具体的には何をもたらすのでしょうか?IoTはあらゆる分野で様々な効果を出していますが、その1つに農業への適用があります。そこで、今回はIoT×農業を例としてご説明します。

これまで農業というのは、農家の方の勘や長年の経験によるところが大きかった分野といえます。また、農業というイメージから、ITとは無縁に見える分野でもあります。ここにIoTを導入するとどうなるでしょうか。

実際にビニールハウスをIoT化してみましょう。ビニールハウスには、各種センサーを設置し、水やりや日照時間を調整するライト、カーテンなども自動化します。

このビニールハウスからは、リアルタイムで気温、湿度、日照時間、天候、土壌の状態などが全てセンサーを通してクラウド上へ送られます。これらのデータを用いて、水やりの量を調節したり、日照時間が足りなければライトをつけたりといったアクションを行うことができるのです。

ここでのポイントは2点あります。

1つ目は、農地を遠隔で監視・管理できることです。

IoTのデータは全てクラウド上に存在するので、農家の方が確認したいときにPC・タブレット端末などからビニールハウスのデータを確認できます。これまで現地に出向いていた労力がなくなるのです。同じように海外にある農地についても、日本から管理するということも可能になります。

2つ目は効率性の向上です。

農家のミッションは、「できるだけよいものをたくさん収穫できるようにすること」ですが、IoTを用いることにより、最も農作物が成長しやすいアクションを人手をかけることなく効率的に実現することができます。

このように、私達がこれまで知る術がなかった情報、人間の経験に頼らざるを得なかったものを、ITの力で効率的に収集・分析し、最適解を見つけることができるのが、IoTの最大のメリットだと私は考えます。

まとめ

今回はIoTについてご紹介しましたが、いかがでしたか?IoTは今やあらゆる業界においてビジネスをつくりだしています。

日本政府も「コネクティッドインダストリーズ」という戦略を打ち出し、世界での覇権を握るために動き出しています。

コネクテッドインダストリーズって何?(経済産業省)

「IoT」はトレンドワードの1つでもありますが、流行を超えごく当たり前の技術として普及していくと予想されます。私達もぜひ注視しておきましょう。

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