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SEには論理的思考が必要って言うけど実際何に使うの?

よく「SEになるためには論理的思考が必要です。」などと言われます。確かに、何となくSEには論理的に考える力が必要な気がしますが、具体的にどう必要なの?何に使うの?と言われると言葉に詰まる人もいるのではないでしょうか。

実際、多くの学生を採用しIT業界に迎え入れた採用担当者にしてみれば、SEには確かに論理的思考能力が必要と言えると思います。ではどのように?具体的に何に必要なの?という問いに、ここでは答えてみましょう。

システムの最適な仕様を導き出すために必要

論理的思考能力とは、いったい何なのでしょうか?それは、AだからBという矛盾のない論理の元で、何事も考えることができるということです。この能力は、特に複雑な要件や仕様から最適な仕様を導き出すために、必ず必要なものです。

具体的に、どういうことなのかをお話しします。システムの仕様は、ただクライアントからの要望を考え無しに全て突っ込んで決めているわけではありません。あらゆる仕様を検討し、コストの面でも性能の面でも最適な仕様を導き出しているのです。

この時に必要なのが、論理的思考能力です。

例えば、クライアントから業務に合った使いやすいExcelベースの在庫管理ツールを作ってほしい、という受注を受けたとします。そこで仕様を考えるわけですが、ただクライアントから指示された入力項目通りの入力フォームとデータベースを構築すれば良いわけではありません。

本当にこの入力項目で過不足ないのか?今後項目が増えることを見越しておく必要があるか?この在庫管理ツールを連動させた発注ツールなど新たなツールを今後構築する予定はないのか?など、考えるべきことはたくさんあります。

そして、一つ一つの入力項目、データについて性質を調べ、データの型や使用方法を検討します。入力時にカナ入力なのか、英数字なのか、入力時の画面はどのような画面が適しているのかなど、いくらでも考えるべきことがあるのです。もちろん、コスト面や処理速度なども検討しなければなりません。

ここで重要なのが、一つ一つの仕様を決める際には、○○だからこの仕様がある、××と言う理由でこの仕様になったというように、必ずその仕様に決めた理由があるということです。AだからBという論理的思考が組み合わさった結果、一つ一つの仕様が完成するのです。ただ、思い付きや他ではこうだからという適当な理由で、仕様を決めることなど絶対にありません。

最適な作業スケジュールを立てるために必要

SEの仕事は作業項目が多く、複雑です。スケジュールを組む際にはWBS(作業項目表)を作り、チームメンバーに作業を振り分けますが、この時にも深い考えが必要です。

この仕事をこの人に割り当てるのは一番技能を持っていて適任だから、この仕事は初心者でも大丈夫だがサポートは必ず入れる、そうするとスケジュールはこれくらい必要など、仕事の割り振りやスケジュールを決める根拠が必要です。

また、作業の順番についても考慮が必要です。この工程が終わったらこの工程に入るが、時間が空くのでその間は独立したこの作業にあてるなどということを考え、最適なスケジュールを割り出さなければなりません。

作業期間を決める際にも、確かな論理的根拠が必要になります。作業量の見積もりがこうで、同じくらいのスキルを持つ前任者はこの作業量をこの期間で完了させたから、などという根拠を元にスケジュールを決めていきます。

何の根拠もなしにメンバーに適当に作業を割り振り、作業期間も適当では、必ずそのプロジェクトは破たんします。スケジュールをこうと決めた根拠は、必ず明確にしなければなりません。そのためには、あらゆるデータと論理的思考に基づき、スケジュールを決める必要があるのです。

トラブル発生時の事象切り分けと対応の際に必要

システム管理者の仕事をしていると、トラブル発生時の対応も大事な仕事です。システムトラブルはいつ何時起こるのかわからず、呼び出された時にはエラーが出ている、システムがダウンしたなどという事象がわかっているだけで、何が起きているのか、何が原因なのかが全く分かりません。

そこで必要なのが、論理的思考能力です。「このエラーの原因はこれに違いない」と一点に的を絞って原因究明をしても、いつまでたっても原因がわかりません。

根拠もなくあてずっぽうに原因を探しても、無意味なのです。

そこでまず必要なのが、事象の切り分けです。起きている事実だけを見つめて、何が起きているのかを正しく把握しなければ原因などわかりません。

「このエラーはこのモジュールから出ている。ということは、ここまでの処理はうまくいっている」

「この処理が走った瞬間にエラーが出ている。この処理に何か問題があるはず」

「入力されたデータは何か。他に同じような事象が発生したケースは無いか」

などと、思い込みを排除し、起きた事象だけを見つめて事象を切り分けていくのです。そして、エラーの正体がわかれば、その原因がおのずと見えてきます。

この時に必要なのが、論理的思考能力です。このように、起きた出来事を論理的に正しくたどっていくことで、原因にたどり着くことができるのです。

仕事に失敗した時の再発防止策を策定する際に必要

システム開発をしていると、必ずバグやシステムダウンなどが起きてクライアントに迷惑をかけてしまうことがあります。その時に必ず行うのが、再作防止策の策定です。

列車事故が起きた、米軍の飛行機が落ちた、などという際には、もう二度と同じようなことを起こさないと証明されなければ、安全とは言えません。それと同じで、SEが仕事に失敗すると、必ず再発防止策を策定してクライアントに提示します。

再発防止策を決める際には、行き当たりばったりの対策を立てるわけにはいきません。「このミスの根本原因は○○です。××をすれば、○○が起きることは必ず防げます」という論理的思考に基づいた再発防止策がなければ、クライアントは納得しないでしょう。

まとめ

このように、SEの仕事のほとんどに論理的思考が必要とされることがわかっていただけたと思います。

複雑な仕様やシステムの作り、仕事の項目、スケジュールなどをやりくりするためには、行き当たりばったりな行動や勢いだけでは絶対に無理です。過去のデータや経験、そして、冷静な論理的思考を駆使することで、SEとして最適な仕事ができるのです。

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