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SEにコミュニケーション能力が必要とされる理由

IT企業で長いこと採用活動をしていると、コミュニケーション能力は非常に大事だなと感じます。いくらIT知識が豊富で優れたプログラミングスキルを有していても、人とのコミュニケーションが取れない学生が採用後に活躍している例をあまり見ません。

学生から質問されることの多くが「どれくらい資格を持っていた方が良いですか?」「何を勉強しておけば良いでしょうか?」などという、知識や技術に関することばかりです。しかし、勉強するのも良いけれど、人とのかかわりをもっと大事にしてほしいと私は思うのです。

とは言っても、学生としてはIT業界の仕事をするためになぜコミュニケーション能力が必要なのか?と疑問に思う人もいるかもしれません。ここでは、IT業界で仕事をするためにどれだけ人とコミュニケーションを取ることが大事なのかを、ご説明したいと思います。

SEの仕事は一人作業だけではなく会議も多い

SEの仕事は一日中パソコンに向かって行う作業であると誤解している人が多いと思います。確かに、まとまった量のコードをコーディングする作業や大量の設計書を作成する作業、コードや設計書を延々レビューする作業など、パソコンに向かって長時間作業をすることが多いのは否定できません。

しかし、SEの仕事はそれだけではないのです。まとまった量のコーディングや設計書作成の作業を行う際には、いきなり作業を手渡されて一人で取り組めるものではありません。前工程の作業者から作業方針やシステムの要件について説明を聞いたり、チーム内で作業分担したりという話し合いが必要です。

さらに、作業分担をしたからと言って、チームメンバーそれぞれが作業を勝手に終わらせれば良いというものでもありません。メンバーがお互いに仕事内容を確認せずにバラバラに進めてしまうと、全く異なる方針で違うものを作り上げてしまったということになってしまいます。チームメンバーの仕事の進捗具合も、個人に任せてしまえばバラバラになってしまうでしょう。

SEの仕事では、「仕事の方針のすり合わせ」が、非常に重要です。まとまった量の仕事をこなす場合、ただ端から初めてひたすら作業をこなせばよいというものではないのです。

「この案件はバグを混入させやすい案件だから、モジュールごとに相互レビューをするようにしよう」「コード内のコメントの記述ルールはこうしよう」など、仕事の方針をすり合わせなければ、膨大なコーディングを終わらせた後にバグばかり出てくるということにもなりかねません。

ですから、最低でも週に一回はチーム進捗会議を開き、進捗状況の確認や懸案事項の有無、今後の方針のすり合わせなどを行う必要があるのです。仕事が佳境に入ると、毎朝、毎夕ミーティングを行う場合もあります。

このように、SEの仕事は個人作業ではなく、チーム内で常にコミュニケーションを取りながら行うチーム作業であるということを分かっていただけたと思います。

SEの仕事は人とのつながりが重要

SEの中には、フリーランスで完全に一人で仕事をしているという人もいると思います。そんなフリーのSEの場合、誰とも話すことなく黙々と一人で作業をしていることもあるかもしれません。

しかし、一匹狼のフリーランスであっても、仕事を発注するクライアントとのつながりがあります。まして、ある程度の規模のシステムを開発するSEならチーム内のつながりはもちろん、クライアントや営業担当、運用部署や他の開発チームなどと深いつながりがあります。

例えば、ある程度の規模のシステムを開発・運用しているIT企業なら、営業担当、開発担当、環境管理担当、運用担当などの各担当が分担して仕事をしています。

営業担当と開発担当やクライアントからの要件や開発側の事情などについて意識を合わせなければなりません。

開発担当と環境管理担当は、システムの要件や環境による制限事項、リソース管理手法などについて意識合わせが必要ですし、運用担当はクライアントからの問い合わせやクレームを受けると開発担当や営業担当に内容を頻繁に確認します。

このように、いろいろな部署の担当者と連携するためには、高いコミュニケーション能力が求められるのです。

クライアント対応も必要

SEは、クライアントと直接やり取りすることもあります。クライアントから要件を引き出し、ITの素人であるクライアントにITシステムの仕様や制限についてわかりやすく説明するITコンサルティングは、SEの大事な仕事です。

その際は、クライアントの機嫌を損ねないようにする営業トークのテクニックや、素人にもわかる説明や資料の作成ノウハウなどが必要です。ITシステムの知識がない人にITシステムについてわかってもらうということは、意外と難しいことです。

ですから、高いコミュニケーション能力や資料作成能力も求められます。

また、クライアントのシステムを運用していくにあたり、クライアントから質問を受けたりクレームが入ったりすることもあります。そんな時、クライアントと普段から親密なコミュニケーションを取っていれば、どうすればクライアントが欲しい情報を提供できるのか、どうすればクライアントの怒りを収められるのかがわかっているはずです。クレーム対応を正しく行うためには、非常に高度なコミュニケーション能力が求められるのです。

さらに、新規顧客を獲得するための販売促進を行う営業担当になる可能性もあります。その場合、SEとしての知識や技術よりは、営業力やコミュニケーション能力がより必要とされるのは間違いありません。

まとめ

SEの仕事では、コミュニケーション能力が思った以上に重要であることがわかっていただけたでしょうか?ただ、IT知識や技術を知っているだけでは、とてもやっていける仕事ではないのです。

よく、SEになりたいと思った理由が、「人とのコミュニケーションが苦手なので、人と話す必要がないSEが向いていると思ったから」という学生がいます。今回の話を聞いたのなら、とてもそんなことは言えないとわかったでしょう。

SEの仕事はコミュニケーションが必須です。学生の頃から、人とのコミュニケーションを大事にしておくと良いでしょう。

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