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客先常駐はつらい?就職前に知っておきたいメリット・デメリット

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客先常駐とは何か

皆さんは客先常駐という言葉をご存知でしょうか?これはIT業界特有の働き方の1つです。非IT業界では、一般的に入社した会社、もしくはその会社の店舗で働くことが多いと思います。

ところがIT業界では、毎朝お客様のオフィスへ出社し、日中はそこで仕事を行い、自身の家へ帰宅するという全く自社に立ち寄らない働き方があるのです。一体自分がどこの会社の社員なのか忘れてしまいそうな働き方ですが、これを客先常駐というのです。

インターネットを見てみると「客先常駐」というワードで検索すると、「客先常駐は最悪」「やめたほうがいい」「悪い習慣」といった内容がヒットします。その検索結果が示すように客先常駐という言葉はどちらかというとネガティブなイメージを持たれている方も多いのが現実です。

ですが、IT業界(特にSIerを業務とする企業)で働く以上、この客先常駐というワードは必ず皆さん自身にも関係してきます。ぜひ、その特徴を把握しておきましょう。

客先常駐のデメリット

では、なぜそこまで客先常駐がネガティブなものというイメージが強いのでしょうか。私がデメリットと考えられる原因は以下の通りです。

お客様の近くで仕事を進める必要がある

もちろんお客様も自身の仕事があるため、常に視線で後を追う暇はないと思いますが、それでも出勤〜退勤までお客様と近い席で仕事をすることにプレッシャーを感じるという方は少なくありません。

また、自社のメンバーであれば多少の失礼があっても大きな問題にはならないでしょうが、あくまでも立場としてはお客様なので、やはり多少気を遣う部分はあるでしょう。

プライム案件でない場合、地位が低くなりがち

プライム案件とは発注元と直接契約を結ぶような取引を指します。(一次請けともいいます。)

大きなプロジェクトになると、客先常駐であってもプライム、二次請け、三次請けなど、様々な会社が携わります。ITエンジニアはシステムをつくるプロフェッショナルです。プロである限り、よりよいシステムを構築するために行動する必要があるのですが、下請けの立場では、なかなか発言をするのが難しい、発言をしても受け入れられないという状況は事実としてあります。

自社から正当な評価を受けにくくなる

給料はどうすれば上がるでしょう?それは自社(上司)の評価をあげる必要があります。では、客先常駐の場合、評価をするのは誰でしょう?残念ながら、評価者は普段全く一緒にいない自社の上司だというケースはよくあります。

普段の働きを見ていないのにどうやって評価しているか疑問に思ってしまうのは自然な流れでしょう。評価をする人の近くで、日頃の頑張りをみせる事ができないのはデメリットといえるでしょう。

※ ただし、会社によっては一定間隔で上司と面談を行い、客先常駐エンジニアと自社(上司)のコミュニケーションを促進させている企業もあります。

自社に対する帰属意識が低下する

熾烈な選考を乗り越え、志望していた企業に入社できたのに、毎日お客様のオフィスへ通っていると、自分がどこの会社の社員なのか、その意識が薄くなってしまいがちです。

自分の会社を「心から好きだ!」と言えないような精神状態では、仕事に対するモチベーションも保ちづらいでしょう。こうした会社に対する帰属意識の低下はデメリットと言わざるをえません。

客先常駐のメリット

さて、これまでは客先常駐のデメリットをお伝えしてきましたが、私自身はそれを上回るメリットもあると考えています。具体的なメリットは以下の通りです。

お客様と常にコミュニケーションを取ることができる

こちらはデメリットの裏返しではありますが、開発をしているとお客様に確認すべき項目、相談すべき項目が多々出てきます。

そのような課題に対して、メールやチャットでやり取りするよりも、直接対話したほうが情報ロスもなくスムーズに伝わることが多いです。また、常にお客様と顔を合わせて開発を行うので、あなた自身がしっかりとした仕事をすれば強い信頼関係を構築することが可能です。

結果として、ある種の戦友のような関係になり、新しいプロジェクトが発足した場合にご指名を頂くことも少なくありません。これはITエンジニア冥利につきることでしょう。

新しい案件を獲得しやすい

常にお客様のオフィスにいるということは、お客様のビジネスにも近い位置で仕事をすることになります。そのため、お客様が抱えているビジネス上の課題などが漏れ伝わってきたり、耳にする機会が増えるのです。

そこで、その課題に対してシステム化や既存のシステムの改修を提案することで、自社のビジネスを拡大することも可能です。

特に今後ITエンジニアは、「ものを作る」だけでなく「ものを創る」ことが求められます。この「案件創出力」は、客先に常駐しているからこそ、身に付けやすいといえるでしょう。

様々な会社の働き方を知ることができる

これは何事もそうなのですが、物事を知っていると知らないとでは大きな違いがあります。世の中にどのような企業があって、どういう雰囲気の中で仕事をしているかといった内容は、なかなか肌で感じないと理解できません。

皆さんは企業研究をする際に、主にインターネットから得られた情報を研究されているかと思いますので、その難しさはご存知の通りかとおもいます。

実際にお客様と接し、「世の中にこういう会社もあるんだ」という知識は、あなた自身の財産となります。その知識は、例えば転職をする際の軸となったり、あるいは良い文化を自社に還元したり…。

特にお客様となる会社は世間的には優良企業であることが多いため、そのような企業の内情を肌で感じることができるのは、立派なメリットでしょう。

まとめ

今回は客先常駐という働き方にフォーカスを当ててみました。世間一般の雰囲気から、「客先常駐をしているからこの企業はNG」という判断を下すのは少しもったいないかもしれません。

ただ、ポジション(プライム案件か否か)またはお客様によっても、かなり異なってくるので、そのあたりはしっかりと確認するようにしましょう。プライム案件の比率が高いということは、IT企業自身のスキル、またはお客様からの信頼の高さと直結するため、積極的にアピールしてきます。

特にSIerを志望している方は、1つの会社選択の軸としてチェックしてみてはいかがでしょうか。

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