近年、金融業界からIT業界へ転職する人が増えています。
金融業界自体がIT化が進んでおり、その技術を目の当たりして、転職を志す人も多いです。
しかし、金融業界からIT業界へ転職すると考えると「どのようなステップを踏んだらいいのか?」「アピールポイントはどこなのか?」とわからないのもたしか。


このような疑問にお答えします。
金融業界の知識はIT業界の転職へ有利です。
ただし、転職を成功させるには正しい手順で転職活動を進めていく必要があります。
IT企業も、金融知識がある人が求めています。
金融業界からIT業界へ転職を考えている人はぜひ参考にしてください。
- 金融業界からIT業界へ転職するステップ
- 金融業界からIT業界へ転職する理由
- 転職活動のアピールするポイント
目次
金融業界からIT業界へ転職する方法【3STEP】
金融業界からIT業界へ転職する3STEPを紹介します。
- STEP①IT業界について調べ理解を深める
- STEP②目指す職種を決め資格を取得する
- STEP③IT転職エージェントを利用して転職活動を行う
金融業界からIT業界へ転職するにはちゃんとした手順を段階的に進めていく必要があります。
IT業界といっても職種も様々です。
まずはIT業界のことを理解することから始めるといいでしょう。
それぞれのステップについて詳しく解説をします。
STEP①IT業界について調べ理解を深める
まずはIT業界の理解を深めることからはじめましょう。
IT業界といっても職種も多様です。
各職種がどのような仕事内容で、どんなスキルが求められるのかを把握しておかないと自分の進む方向が明確になりません。
自分がなりたい職種を決めて、どんなスキルが必要なのかを把握することが大事です。
例えば、IT業界の職種で人気なのがSEやプログラマーです。
しかし、SEとプログラマーでも求められるスキルや経験が全く違います。
SEはシステムの設計のスキル、プログラマーはシステムを構築するスキルが必要です。
まずはIT業界について調べて、自分の進みたい方向と必要なスキルを把握しましょう。
STEP②目指す職種を決め資格を取得する
自分が目指す職種が決まったら必要なスキルや資格を取得していきます。
業界未経験でも何も努力なしでは転職の成功率が下がってしまいます。
IT関連のスキルを身につけるの手っ取り早いのは資格を取得することです。
資格なら、自分のスキルの向上とアピールができます。
例えば、ITパスポートはITの基礎知識がつきますし、知識がある証明にもなります。
また、試験の内容も基礎的なことが多いので、独学でも十分合格できます。
もし、独学で資格やスキルの習得が難しい場合はスクールに通う方法もあります。
スクールに通うのなら、合格までサポートをしてくれるところを選びましょう。
そうすることでスクールに通ったのに結局合格ができなかった事態を防ぐことができます。
STEP③IT転職エージェントを利用して転職活動を行う
転職活動をするときは転職エージェントを利用することをおすすめします。
転職エージェントを利用するほうが効率的に進めることができます。
転職エージェントは履歴書や職務経歴書の作成、面接対策までをサポート。
また、企業の内情も知っているので事前に情報を提供してくれることも可能です。
これらの作業を自分1人でやるのは非効率でかつ、転職の成功率も下がってしまいます。
転職を考えるなら、転職エージェントを利用することをおすすめします。
金融業界からIT業界への転職を希望する理由
金融業界からIT業界への転職を希望する理由について紹介します。
- 金融業界で培ったスキルをIT業界で活かしたい
- よりスピード感のある仕事を行いたい
- スキルアップのできる環境に身を置きたい
- 一気通貫でやりがいを感じられる仕事をしたい
金融業界からIT業界に転職する理由はより柔軟に働きたいと考えている人が多い印象です。
金融業界は歴史もある業界のため、色々と決まりなどが多いです。
そのため、自分の裁量で仕事を進めることができないことも。
その点、IT業界は柔軟に働くこともでき、歴史の浅い会社も多いので、自分に決定権があります。
それぞれの理由について詳しく解説をします。
金融業界で培ったスキルをIT業界で活かしたい
金融の知識を持っている、金融関係の会社で働いたことのある方はIT業界への転職が有利です。
IT業界で働いている人の中で、金融の知識を持っている人は少数でしょう。
そのため、IT業界へ転職へ考えていて金融の知識がある人はその時点で大きなアドバンテージがあります。
今は金融機関もどんどんIT化が進んでいるので今後需要も増えてくることは間違いありません。
ITと金融では業務は異なりますが、知識を求められる部分では同じですし、責任がある仕事である点は変わりません。
金融関係で働いている経験をIT業界で活かすことができるでしょう。
よりスピード感のある仕事を行いたい
金融業界からIT業界へ転職する理由として、スピード感のある仕事をしたいとの理由が多いです。
IT業界は個人で行う仕事の割合も多く、スタートアップの企業などはほとんどの仕事を一人ですることも珍しくありません。
また、IT業界はスピードが勝負なので決定する意思決定のスピード感が他の業界よりも早いです。
一方で金融機関は決裁が下りるまでが長く、下りたときは何日も日にちを費やしていたなんてこともよくあること。
金融機関の仕事のスピード感が嫌でIT業界へ転職する人が多いのはそのような理由が関係しています。
金融業界からIT業界へ転職する人はスピード感のある仕事をしたくて来る人が多いです。
スキルアップのできる環境に身を置きたい
IT 業界は平均年齢も若く、年齢問わずに実力があれば色々な仕事を任される場合が多いです。
年功序列ではないので、自分から動ける人はスキルアップできる機会がたくさんあります。
逆に金融業界は年功序列の場合が多いので、スキルアップする機会が少ない業界です。
また、IT 業界はフリーランスになるような優秀な方も多く自分自身も刺激をもらいながら成長できる環境も整っています。
金融業界からIT 業界転職する人の理由として、スキルアップできる環境に身を置きたいことがあげられます。
一気通貫でやりがいを感じられる仕事をしたい
金融の仕事は歴史長く、業界の規模が大きいので業務が細分化されています。
そのため、一連の仕事の一部分しか任されないことも多いです。
そのような環境でやりがいを感じられない人も少なくありません。
一方でIT業界は歴史もまだ浅く、そのため、ベンチャー企業も多数存在しています。
ベンチャー企業は人もいないので、1人の人が仕事を一貫して任されることも珍しくありません。
金融業界からIT業界に転職する理由として、仕事を一貫して行いやりがいを持って取り組みたい人が転職してくるのもよくあるパターン。
一貫して仕事をするので業務量は多くなりますが、やりがいは感じることができるでしょう。
金融業界からIT業界へ転職する時の理由として、一貫して仕事を行いたいことが挙げられます。
金融業界からIT業界への転職でアピールすべきこと
金融業界からIT業界への転職でアピールすべきことを紹介します。
- トレンドに置いて行かれない学習意欲
- 仕事に関する情報のキャッチアップ力
- 業務を円滑に進めるコミュニケーション能力
金融業界で働いた経験をIT業界で活かすことができるはたくさんあります。
IT業界で働くのに重要なのはIT技術だけでなく、根本的な部分が重要です。
転職でアピールすべきことをそれぞれ紹介します。
トレンドに置いて行かれない学習意欲
金融業界からIT業界へ転職するときにアピールするべきことはトレンドに置いて行かれない学習意欲です。
特に未経験からIT業界へ転職するときは仕事のときだけ学んでいても知識量が追いつかないでしょう。
また、IT業界自体もトレンドが変化するので常に勉強が必要です。
自ら勉強をする意欲がないとIT業界でやっていくことは難しい。
学習意欲をアピールするために自分で作ったポートフォリオを見せるのもいいですし、学習の記録をSNSで残しておくことも効果的です。
IT業界へ転職するときのアピールするポイントとして、自ら学習できる意欲があることを伝えるといいでしょう。
仕事に関する情報のキャッチアップ力
IT業界は学習意欲も大事ですが、情報をキャッチできるスキルも必要です。
IT業界は常に情報が新しくなる業界です。
そのため、今使っている技術が来年には古くなることもよくあること。
常に最新の情報をキャッチアップできると自分のスキルをアップデートできて、業界のトレンドから置いて行かれることはありません。
常に情報をキャッチアップできる能力をアピールするといいでしょう。
業務を円滑に進めるコミュニケーション能力
IT業界ではコミュニケーション力も必要です。
IT業界はもくもくとパソコンに向かって作業しているイメージがあるかもしれませんが、複数のチームで連携を取りながら仕事をしています。
SEやプログラマーなど、様々な職種の人たちと一連の流れの中で仕事をします。
そのため、コミュニケーション力がないと連携が取れずに仕事も円滑に進めることができません。
社会人経験の中で身に着けたコミュニケーション力があると思いますので、アピールポイントの一つとして伝えるといいでしょう。
金融業界からIT業界への転職を成功させた体験談
金融業界からIT業界への転職を成功させた体験談を紹介します。
- ①金融業界からシステムエンジニアへ転職
- ②金融業界からITコンサルタントへ転職
それぞれの体験談について詳しく解説をします。
①金融業界からシステムエンジニアへ転職

大学卒業後に銀行に入社しましたが、2年目の時にITを利用した端末の利便性に感動しました。
そのような経験からIT業界を目指すようになりました。
転職活動は複数の転職エージェントを利用して、アドバイザーに希望を伝えるといい案件をピックアップして紹介してくれたので、思ったよりもスムーズに進めることができました。
無事システムエンジニア職に転職することができました。
金融業界で働いていた時にITの利便性の感動をして、IT業界を志したとの体験談です。
金融業界では古いやり方が継続されていることも少なくありません。
そのため、ITのように最先端の技術を使用したいと転職をする人は多いです。
複数の転職エージェントを利用して転職活動を進めたとのこと。
転職エージェントによっては持っている求人や相性もあるので、複数利用するのはおすすめです。
②金融業界からITコンサルタントへ転職

銀行中心のキャリアから他の業界へチャレンジしてみたいと思い転職を決意しました。
お客様の課題やニーズを把握しながら、解決へ導いていくような仕事をしたいと思いました。
その中でITコンサルタントは客観的に現状を把握しながら、お客様が気づいていないボトルネックを見つけて、ITを駆使しながら、解決できると思いました。
また、銀行員は融資するなど直接お客様と関わることはないですが、コンサルタントはお客様と一緒になって課題を解決するところも魅力的でした。
転職活動はエージェントを利用しました。
履歴書の添削や面接対策までサポートしていただき、安心して転職活動をすすめることができました。
念願のITコンサルタントへ転職することができました。
お客様の課題解決をしたいと思い、転職を決意した体験談です。
銀行がお客様と接するのは融資の時くらいで、間接的にかかわることが多いです。
課題を解決するなど、直接的にかかわることはなるとコンサルタントがぴったりでしょう。
転職エージェントを利用して、書類の添削や面接のサポートをしてもらえてよかったとのこと。
未経験からIT業界へ転職するなら、転職エージェントを利用するのは必須と言えるでしょう。
金融業界からIT業界への転職は年収が下がる可能性あり
金融業界からIT業界へ転職すると年収が下がる可能性があります。
金融業界は仕事はハードでも給与水準が高いのでどの業界へ転職をしても一時的に給与が下がってしまうことが多いです。
しかし、IT業界は実力主義なので、スキルが上がれば、それに伴って給料も上がります。
そのため、しっかりとスキルを磨けば数年で飛躍的に年収を伸ばすことできるでしょう。
長期的に見て、スキルが身につけば、銀行員時代の給料を超えることも十分ありえます。
銀行員からIT企業に転職をすると最初は年収が下がることは覚悟しておきましょう。
【まとめ】金融からIT業界へ転職する方法!
ここまで金融業界からIT業界に転職する方法を紹介しました。
金融業界もIT化が進み、金融の知識がある人は重宝される傾向です。
また、金融の知識を持っている人自体が少ないので、それだけアドバンテージになります。
前職の知識や経験を活かしながら、転職活動を進めていけば、必ずいい会社に巡り合うことができるでしょう。
ただし、金融の知識を持っていてもうまくアピールができないと転職を成功させることはできません。
そのためには、しっかりとした手順と転職エージェントを利用しながら進めていく必要があります。
転職エージェントを利用することで知識のアピールの仕方や書類作成、面接対策サポートを受けることができます。
この記事を参考にポイントをおさえながら効率的に転職活動を進めていってください。