いずれはフリーランスのインフラエンジニアとして独立したい、そう考えて日々を活動している方も多いのではないでしょうか。


本記事はインフラエンジニアがフリーランスとして独立するために必要な情報をまとめています。
内容としてはフリーランスになるための最適な手順や必要となるスキル、おすすめの案件獲得方法や実際に募集されている案件例などです。
独立を視野にインフラエンジニアとして活動されている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
- インフラエンジニアがフリーランスとして独立する手順
- インフラエンジニアがフリーランスとして独立するために必要となるスキル
- インフラエンジニア向けのフリーランス案件実例
- おすすめの案件獲得方法
目次
フリーランスインフラエンジニアの需要は今後も高まる
さまざまな業界がIT技術を必要とする中で、インフラの構築を担うインフラエンジニアの存在は必要不可欠です。
したがってフリーランスインフラエンジニアの需要も途切れることはないと推測できます。
インフラ環境が現場で構築するオンプレミスからクラウドに移行しつつあることで、リモートによる業務の幅が広がることにも期待できるでしょう。
フリーランスインフラエンジニアがさらに活躍できるような環境ができつつあるため、今後の需要もさらに高まっていくと言えます。
フリーランスインフラエンジニアとして独立する手順
フリーランスインフラエンジニアとして独立し成功するためには、しかるべき手順を踏む必要があります。以下の手順どおりに事を進めていきましょう。
- 手順①必要なスキルを身につけるインフラエンジニアとして必要なスキルを身につけます
- 手順②人脈形成スキル取得と並行して人脈を広げます
- 手順③副業への取り組み副業で感覚をつかみます。
- 手順④独立フリーランスとして独立します
各手順の詳しい解説は次から進めていきます。どれも大切な要素なので、しっかりと頭に入れておいてください。
手順①インフラエンジニアとして必要なスキルを身につける
まずやるべきはインフラエンジニアとしてのスキル取得です。業務に必要な知識を得るために学習を進めましょう。
資格取得によるスキルアップもおすすめです。次にインフラを扱う企業に入り、案件獲得に必要な実務経験を積みましょう。
幅広い知識や経験があるほど、フリーランスになったときに請け負える仕事の幅が広がります。質の高いスキル取得を目指して、粘り強く行動を続けてください。
未経験の場合は3年以上企業で経験を積む
案件獲得に必要なインフラの開発経験は3年が目安です。未経験からスタートした場合、インフラ企業へ入るのが最初の目的となります。
マニュアルどおりに仕事を行う監視業務から始まるケースも多いので、スキル取得まではさらに時間を要することになるでしょう。
手順②独立する前に仕事を貰える人脈を作っておく
案件獲得の手段としてすぐに思いつくのはエージェントサービスでしょうが、経路としては人脈による仕事獲得のほうがはるかに多いです。
したがって独立前にどれだけ人脈を広げておけるかがフリーランス成功の鍵となります。人脈から獲得できる仕事は自分にとって良案件であることが多いです。
つらい時期の状況を好転するきっかけともなり得るので、できるだけ広い交友関係をおすすめします。
手順③フリーランスとして独立する前に副業案件に取り組む
副業案件に取り組むことで、フリーランスの活動感覚をつかむことができます。それによりリスクを抑えながらフリーランスへの適正を知ることが可能です。
自分には無理だと感じたら、そこから方向転換しても良いです。実際に案件を受けるときの実績にもなりますし、選択する価値は大きいと言えます。
副業OKという条件がありますが、可能ならチャレンジしてみましょう。
手順④フリーランスインフラエンジニアとして独立する
手順③まで満たしたら準備は万全と言えるでしょう。フリーランスになれば副業のときよりも、多くの時間を案件に使うことが可能です。
会社員と違って安定的な給料の保証はありません。より高単価な案件を狙っていく挑戦の姿勢が大切です。
複数の案件獲得方法を用意して、継続的に仕事をこなしていくことが求められます。
インフラエンジニアがフリーランスとして独立するために必要なスキル
インフラエンジニアがフリーランスとして独立するためのスキルとは、いったいどんなものでしょうか。必要なものを以下のボックスにまとめてみました。
- インフラエンジニアとしての実務経験
- インフラエンジニアとしての基本的なスキル
- インフラ環境のクラウド移行に関する知識
- クライアントへのヒアリング能力
- スケジュールや体調などの自己管理能力
インフラエンジニアとしての実務経験は絶対条件
インフラエンジニアのフリーランス案件には実務経験を必要とするものがほとんどです。これは実務経験がないと仕事がまったく受けられないことを示唆しています。
少しでも実務経験が足りないと感じるなら、独立する前にしっかりと学んでおくことが大切です。年単位の経験が条件となることも頭に入れておきましょう。
可能なら企業に所属して、教育や指導を受けながら現場に即したスキルを習得しておくべきです。
インフラエンジニアとしての基本的なスキル
インフラエンジニアにはインフラ全般に関する知識が必要となります。サーバーやネットワークにOS、セキュリティ関連の知識も持っておくべきです。
それぞれの分野を専門としたサーバーエンジニアやネットワークエンジニア、セキュリティエンジニアという職種もありますが、インフラエンジニアはこれらの総称となります。
当然ながら各分野に関しての体系的な知識を求められることになるでしょう。
インフラ環境のクラウド移行に関する知識
冒頭で解説したとおり、インフラ環境をオンプレミスからクラウドへ移行する企業が増えてきています。
そのためこういった需要にこたえられる知識を持っておけば、独立後も安定して仕事を受注できる可能性が高いです。
仕事の幅を広げる学習は、フリーランスにとって最優先事項と言っても差し支えない行為でしょう。クラウドサービスに関するスキルは、率先して取得していくべきです。
クライアントへのヒアリング能力
インフラの構築はクライアントへのヒアリングから始まります。クライアントが求めるスペックを正確に図る能力です。
そういった話を聞いたうえで要件定義や各種設計に進みますが、ときにはこちらからの提案も必要になります。
効率をさらに上げるための施策や問題発生の回避など、クライアントの利益に供するための主体的な行動を求められるでしょう。
それゆえにクライアントのニーズを深く理解するヒアリング能力は、独立して稼ぐための必須スキルと言えます。
スケジュールや体調などの自己管理能力
フリーランスとして独立すると、基本的に案件のスケジュール調整はすべて自分で行うことになります。
ところが独立したてにやりがちなのが、キャパオーバーした量の案件を受けてしまうことです。
稼ぐためにと案件を受け過ぎた結果、納期を守れないといった事態もありえます。仕事をやり過ぎたために体調を崩すことも考えられるでしょう。
スケジュールや体調などの自己管理能力も、独立を目指すフリーランスには必要なものです。
フリーランスインフラエンジニアの実案件例と単価相場
ここでは実際に紹介されている案件の一部を紹介します。(情報は2023年2月のものです)
リモートと客先常駐の案件例は、記事の最後で紹介しているフォスターフリーランスの公開案件になります。
週3日稼動の案件例と単価相場
紹介しているのは不動産情報管理プラットフォームの開発案件です。週3日からのフルリモート可で、最大月収は75万円となっています。
大企業でのインフラ開発経験と、クラウドサービスであるAWSの構築・運用経験が主な要求スキルです。
在宅・リモートOKの案件例と単価相場
次に紹介するのは医療情報プラットフォームに関する案件です。フルリモート案件ですが月1回の出社条件はあります。
基本時間は9:30~18:30、週5日勤務で予想単価は80~90万円です。応募にはAWSを利用したサービスのインフラ運用経験が求められます。
リモート案件はその特性上、クラウド関連が多くなる傾向です。
客先常駐の案件例と単価相場
クラウドへの移行を支援する案件です。画像にあるオンサイトとは「現場で」と言う意味になります。
週5日稼働の長期(6か月~)案件で、月70~80万円の報酬が見込めるものです。やはりクラウド関連の知識が必要になります。
注意したいのは常駐案件であっても、一部をリモートとするケースも多いということです。週のうち3日はリモートといった日数単位の案件もあります。
フリーランスインフラエンジニアとして独立するメリット
フリーランスインフラエンジニアとして独立するのは簡単なことではないですが、達成して活動を始められたときには以下のメリットが得られます。
- 仕事を自分で選べるためキャリアアップに繋がりやすい
- ライフスタイルに合わせて働く場所と時間を選ぶことができる
仕事を自分で選べるためキャリアアップに繋がりやすい
フリーランスインフラエンジニアのメリットですぐに思いつくのが、仕事の選択権です。やりたくない仕事は自由に断ることができます。
目指すスキルや新たな経験を得るために、必要な仕事を選択して携わることが可能です。そのためキャリアアップにつながる道を最速で進むことができます。
ライフスタイルに合わせて働く場所と時間を選ぶことができる
フリーランスのメリットでもうひとつ特筆すべき点が「自由」です。働く場所や時間、休日もすべて自分で決めることができます。
もちろんリモート案件のみという制約はありますが、ライフスタイルに合わせて仕事をこなすことが可能です。
会社員と比べてはるかに自由な働き方ができるのは、フリーランスインフラエンジニアの大きなメリットであり魅力と言えるでしょう。
フリーランスインフラエンジニアとして独立するデメリット
フリーランスインフラエンジニアに独立するデメリットも存在します。会社員のときにはなかった要素は以下のようなものです。
- 仕事が得られず収入が安定しない可能性がある
- 税金関係・契約書・請求書作成を自分で行う必要がある
仕事が得られず収入が安定しない可能性がある
フリーランスになると案件獲得も自分の能力次第です。仕事の得られない時期があることで、収入が安定しない可能性もあります。
体調を崩してしばらく仕事ができない状況が続いても、なにかしらの保証があるわけではないからです。
また仕事ができても単価が低い、量をこなせていない、といった理由で収入が減少することもあります。
フリーランスの収入には、多分な不安定要素を含んでいることに注意が必要です。
税金関係・契約書・請求書作成を自分で行う必要がある
もうひとつのデメリットは事務手続きの負担増加です。フリーランスになれば税金関係・契約書・請求書作成なども、すべて自分で行う必要があります。
会社員だと税金関係は年末調整だけで終了するのが一般的です。フリーランスだと納税が確定申告に変わり、帳簿も作成しなければなりません。
またクライアントとのやりとりも自分ひとり、仕事上の契約書類も自身の手で作成することになります。
こういった本業以外の仕事が増大してしまう点は注意しておくべきポイントです。
フリーランスインフラエンジニアの案件獲得にはエージェントがおすすめ
案件獲得方法としておすすめなのはエージェントサービスの利用です。自分の代わりに営業して案件を探してくれます。
案件獲得以外にもメリットとなる点が多いので、フリーランスインフラエンジニアとして独立する際は積極的に登録してみましょう。
今回はおすすめのフリーランスエージェントをひとつご紹介いたします。
フォスターフリーランス|25年以上の実績
フォスターフリーランスは1996年にサービス開始した25年以上の実績を持つエージェントサービスです。これまで22,000人以上のフリーランスに仕事を紹介しています。
案件の平均単価は74.5万円、もっとも高い単価は230万円です。魅力的な案件が常時5,000件以上揃っていて、利用者の平均年収は894万円に上ります。
大手SIerやコンサル会社などとの直接取引が中心のため、高単価な直請け案件が多い点が魅力です。
報酬の早期受け取りサービスや会計ソフト利用料のキャッシュバックなど、フリーランスにとってうれしい福利厚生サービスも提供してくれます。
【まとめ】インフラエンジニアがフリーランスとして独立するには?
インフラエンジニアがフリーランスとして独立するためには、しかるべき手順を踏む必要があります。
スキル取得から、ある程度の実務経験・人脈の拡大・副業案件への取り組みという順番です。
スキル取得以外は絶対条件とは言えませんが、独立を成功させるためには欠かせない要素でしょう。
記事の内容を参考にしてしっかりと準備したうえで、フリーランスインフラエンジニアへの第一歩を踏み出してください。