IT転職では必須とも言えるポートフォリオですが、なぜそこまで重要なのかわからない方もいるのではないでしょうか。


本記事では、IT転職でのポートフォリオ作成方法について徹底解説しています。記載するべき内容から魅力的なポートフォリオを作るためのポイントまでカバーした内容です。
タイトルにもあるとおり参考にしたいサイトも紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。
- IT転職におけるポートフォリオの役割とは
- ポートフォリオにはこんな内容を記載しよう
- 魅力的なポートフォリオを作るためのポイントとは
- ポートフォリオ作成の参考になるサイトを紹介
目次
IT転職ではポートフォリオで自己PRが可能
IT転職ではポートフォリオによって、面接の場での自己PRが可能となります。
IT転職と言えばエンジニアやWebデザイナーを連想しますが、これらのスキルを必要なときにすぐさま言語化することは困難です。
仮にできたとしても言葉だけでのアピールでは信頼性に欠けるため、採用側もまた簡単に判断することはできません。
こういった事態を防ぎ転職者と採用側双方に役に立つのが、ポートフォリオの本質であり必須と言われる所以です。
自分の持っているスキルを証明することが可能
すでに解説したとおり、自分の持っているスキルを証明する道具になるのがポートフォリオです。
後に説明しますが、ポートフォリオには関わったプロジェクトやスキルセット、成果物などを盛り込みます。
具体的に記載することで、相手にわかりやすくスキルや実績を伝えることのできる便利な「作品集」です。
履歴書や職務経歴書に書かれた内容を裏付ける役割であり、短時間で客観的な証明を成す、IT転職に必要不可欠な資料となります。
IT未経験者こそポートフォリオは準備するべき
ポートフォリオは実務経験者だけが用意するものではなく、むしろIT未経験者こそ準備するべきものです。
実務経験以外で能力を証明するには、自分で手掛けた成果物を用意するしかありません。つまりポートフォリオの出番になります。
資格取得は知識があることを証明できますが、それを上手く活かせる能力があるかどうかは判断の及ばないところでしょう。
アピールできる材料が少なく差別化が難しいIT未経験者ほど、ポートフォリオを有効に使うべきです。
IT転職でポートフォリオがないのは不利
ここまでポートフォリオの有用性について解説してきましたが、逆に用意していない状態ではどうなるのでしょうか。
答えは簡単で「転職が不利となる」です。応募書類の内容にすべての判断基準が置かれ、理解は相手の想像力にゆだねられます。
採用側は文章だけでエンジニアやデザイナーのスキルを判断し、実力に保証のない状態で雇うことになるでしょう。
企業がそのようなリスクを負うことは考えられず、ポートフォリオのない転職希望者がふるい落とされることは容易に想像できます。
IT転職でポートフォリオに記載すべき内容3選
これまでの解説で、IT転職にとってポートフォリオがいかに重要なのか、わかっていただけたはずです。
ここからはそのポートフォリオに何を記載するべきかについて、解説していきましょう。ポートフォリオに盛り込むべき内容は次のとおりです。
- 記載内容①自己紹介
- 記載内容②実績
- 記載内容③発信力
IT転職におけるポートフォリオの記載内容①自己紹介
ポートフォリオは自己紹介としての側面も持っています。氏名や経歴、連絡先なども記載しておきましょう。
年齢や経験年数以上の技術を有していれば評価の上がる要因となります。自己紹介の内容はスキルとは関係ないものでもOKです。
趣味嗜好の一部を書いておけば、それをきっかけに話が広がることがあります。面接のカチッとした空気をやわらげ、リラックスするチャンスをくれることもあるでしょう。
自己紹介の部分でその人なりの個性やセンスを感じさせることができれば、少し変わったおもしろいポートフォリオになります。
IT転職におけるポートフォリオの記載内容②実績
ポートフォリオでいちばん大切な内容は実績です。これまで経験した中でこれはと思うものを記載します。
その際は時系列的に新しいものから選ぶのが得策でしょう。あまり過去になりすぎると、現在も同じパフォーマンスを発揮できるかどうか疑念が生じてしまうからです。
実績は参画したプロジェクトについての基本情報や担当した役割、その規模などを記します。成果物の場合は完成までに要した時間も書くと良いでしょう。
自分のスキルをアピールする部分なので、能力を示せる形式での記載がベストです。
IT転職におけるポートフォリオの記載内容③発信力
ポートフォリオにはアウトプットしている内容も記載します。SNSでの発信や個人ブログの記事なども、能力としてアピールすることが可能です。
GitHubを使ったコード作成は発信力とともに、エンジニアのスキルとしての評価を得ることもできます。
Qiitaによる情報発信も、ポートフォリオのりっぱな要素です。どういった投稿をしているのかが、エンジニアのスキルを図る材料となります。
どんな知識に興味を示しているのかもわかるので、エンジニアとしてどう成長していくのかのイメージが掴みやすいです。
IT転職での魅力的なポートフォリオの作成方法
転職成功の決め手は持っているスキルやこれまでの実績になりますが、ポートフォリオを片手間に作ることはおすすめしません。
差別化できるポートフォリオを作成することは、採用者側の印象に残りやすい効果があるからです。
IT転職での魅力的なポートフォリオを作成するには、以下にまとめた3つの項目に注意する必要があります。
- ポートフォリオの内容が伝わり易いことを重視する
- ポートフォリオの内容はよく検討する
- 転職活動に適したポートフォリオを作成する
ポートフォリオの内容が伝わり易いことを重視する
良いポートフォリオの条件は内容がわかりやすく、見やすさも考えられていることです。したがって魅力的なポートフォリオを作るには、内容の伝わりやすさを重視します。
具体的にはなるべく少ない手間で必要な情報にアクセスできること、逆に余計な情報は入ってこないようシンプルに形作ることです。
アクセス時のスピードや全体の統一性も、伝わりやすさを評価するポイントとなります。素早く直感的に情報にたどり着けることを意識しましょう。
視覚的情報の多い凝ったデザインよりも、多くの人が受け入れられやすいものが正解となりやすい傾向です。
ポートフォリオの内容はよく検討する
ポートフォリオはインターネット上に作成するものなので、制限をかけなければ誰でも閲覧することが可能です。
ゆえにポートフォリオに記載する内容は、よくよく精査する必要があります。過去のプロジェクトに触れる場合も、秘密保持契約の範囲内でないといけません。
具体的な企業名を出したりプロジェクトで作成したコードを記載したりすることは、避けるべき事例のひとつです。
精査されていない低モラルのポートフォリオは、採用側が見ても良い印象を与えることはありません。ポートフォリオの内容はしっかりと検討したうえで決めましょう。
転職活動に適したポートフォリオを作成する
ポートフォリオ作成の目的は、転職を成功させるために持っているスキルや実績を客観的に証明することです。
ですから転職活動を害するようなポートフォリオは、魅力的である以前に意味を成していないただの資料になってしまいます。
転職活動を害するとは、ポートフォリオ作成に力を入れるあまり、ほかの部分をおろそかにしてしまうことです。
面接にたどり着くための応募書類や、転職成功率を高めるための面接対策などやるべきことはたくさんあります。転職活動に適したポートフォリオの作成に努めましょう。
IT転職のポートフォリオ作成におけるポイント
魅力的なポートフォリオを作成するのとは別に、注意しておくべきポイントがあります。
IT転職のポートフォリオ作成における基本的なポイントですので、しっかりと頭に入れておきましょう。内容は以下のとおりです。
- コードを読み手がわかるように整える
- バグやエラーがないか確認する
- 現在普及しているスキルか今後流行る技術を使用する
①コードを読み手がわかるように整える
ポートフォリオをWeb上に作成して、見た目の作りや動作に満足できてもそこで終わってはいけません。
ポートフォリオを形作るソースコードも整える必要があります。きれいなソースコードを書けるエンジニアは、尊敬の的として注目されるような対象です。
応募先がエンジニアを募集しているのなら、当然見るべき箇所となります。わかりやすい変数名、インデントの統一などが気にするべきポイントです。
きれいと言われるソースコードに明確な答えはありませんが、基本的な体裁ぐらいにはこだわっておきましょう。
②バグやエラーがないか確認する
ポートフォリオが満足いく仕上がりになっても、バグやエラーがあると完成度の点でマイナス要因です。
トラブルが起きる可能性のあるシステムを顧客は使いたがりません。バグやエラーを発見するためのテストを軽視するエンジニアに対して、採用側は魅力を感じないでしょう。
驚くような多機能のポートフォリオよりも、シンプルかつ問題の起きないポートフォリオのほうが評価点は高くなります。
IT転職のポートフォリオ作成におけるポイントとして覚えておきましょう。
③現在普及しているスキルか今後流行る技術を使用する
極端に古い技術を使って作られたポートフォリオだと、仮に完成度が高くても十分な評価を受けられない可能性があります。
原因としてあるのはコードを読む側の負担が大きいこと、業務に直結するイメージが湧きにくいことの2つです。
この事態を回避するためにも、現在普及しているスキルか今後流行る可能性のある技術を使用するほうが、より安心だと言えます。
コードのわかりやすさと読みやすさはほぼ同義と言えるため、読むのが難解になるマニアックな技術の使用は控えるべきです。
IT転職のポートフォリオ作成で参考にしたいサイト2選
ここまでポートフォリオの作成方法について完全解説してきました。
記載するべき内容や作成のポイントまで言及してきましたが、それでもイメージが湧かないという方もいるでしょう。
そういったケースに対応するため、参考にしたいポートフォリオサイトを2つ、次からご紹介いたします。それぞれに見習うべきポイントがある素敵なサイトです。
- Naoto Suzuki’s Portfolio
- Yohei Munesada’s Portfolio
参考ポートフォリオ①Naoto Suzuki’s Portfolio
基本的な情報をすべて同一ページに記載してあるのが特徴で、別画面にジャンプすることなく短時間で閲覧できるよう配慮してあります。
スキルや実績もわかりやすい形で表示されており、シンプルであるがゆえ動作スピードが速いという点は見習いたいポイントです。
(https://nsuzuki7713.github.io/portfolio/)
参考ポートフォリオ②Yohei Munesada’s Portfolio
シンプルなスタートページから見たい情報へジャンプする仕様です。自己紹介やスキルを確認できるページから、要権限で履歴書を閲覧できるようになっています。
制作したアプリを紹介するページや、ブログに飛べる項目があることも特徴です。スキルや実績、発信力まで確認できる高機能なポートフォリオとなっています。
(https://www.yoheim.net/portfolio/)
【まとめ】IT転職でのポートフォリオ作成方法を徹底解説!参考にしたいサイトも紹介
スキルや実績を信頼あるものとしてアピールできるポートフォリオ。IT転職においてこのポートフォリオのもたらす効果は、実務経験に関係なく大きなものです。
必要とされる情報を漏れなく記載しポイントを押さえて作成されたポートフォリオは、転職を有利に導く価値あるツールとなります。
逆の見方をすればポートフォリオのないIT転職は、失敗に終わる可能性が高くなるということです。
転職を成功させるためにも記事内の情報を有効利用して、自己PRの強力な武器となるポートフォリオを完成させてください。