ソフトバンクモバイル株式会社

中澤崇さんへインタビュー。ベンチャースピリッツ溢れる環境で、ソフトバンクグループのエンジニアは何を感じ、どう活躍しているのでしょうか。通信インフラを担う大企業に成長したソフトバンクグループでの10年間について、想いを伺ってきました。

softbank

今どういった仕事をされているのか教えて下さい。

ソフトバンクグループが提供する通信サービスを支える“伝送インフラ“の企画・設計・構築を担当している部署に所属しています。具体的には、ソフトバンクBBが提供するブロードバンドサービスのYahoo!BB、ソフトバンクモバイルやワイモバイルなどのケータイサービス、ソフトバンクテレコムが提供する企業向け回線サービスなど、ソフトバンク通信4社すべての伝送インフラがスコープになります。私はその中で主に設備投資の計画に従事しています。

どのくらいの期間ご担当をされているのですか?

ソフトバンクモバイル株式会社へは、入社してちょうど10年になりますね。

“伝送インフラ”という大きい軸では同じなんですけれども、何度も転職しているかのような怒涛の10年間でした。Yahoo!BBのブロードバンドインターネットのNW設計、構築業務から始まり、日本テレコムが合併されたことにより、固定電話向けのネットワークに着手、次はVodafoneで基地局向けのネットワーク構築、その後はウィルコム、イー・アクセス向けに合わせたネットワークを構築するなど、これまでソフトバンクグループでは統廃合を繰り返しながらネットワークを構築してきました。

ソフトバンクグループは新しいサービスやネットワークの提供開始までの期間が非常に短いため、それに耐えうる設計や構築を実現するのには随分苦労しましたし、新たなテクノロジーに挑戦しながら同時にコスト削減も実現してきたので、技術だけでなくコスト視点での知見も大分深まりました。

現在はそのノウハウや経験を活かして、スプリントのエンジニアと今後のソフトバンクグループのネットワークの議論もしています。

業務の魅力を教えてください。

やはりエンジニアとしていろんな分野のサービスや技術などに幅広く携われるというところが魅力的です。

ブロードバンドもあれば固定電話もある、モバイル、クラウド、インターネットなど、さまざまに活躍できる技術フィールドがあり、扱うトラフィックやネットワーク規模も非常に大きく、それだけに品質や安定稼働への緊張感もあります。

元々ベンチャー気質なので新しいことにトライする社風もあり、そのような中でさまざまなエンジニアと議論を重ね一緒にサービスインフラを作っていくというのは非常にやりがいのある仕事だと思っています。

ソフトバンクのエンジニアの特徴を教えてください。

ソフトバンクは、会社としても非常に面白く技術的な多様性もありますが、社員の多様性もあります。Yahoo!BBの創業以来業務に従事している社員、日本テレコムという歴史ある企業出身の社員、ボーダフォン出身の社員、などさまざまなタイプの社員が入り混じっています。その中でお互いの良いところを活かしながら企業文化ができているように感じます。

各タイプのエンジニアがだいたいどのくらいの割合でいらっしゃるのですか?

内訳は開示していませんが、私が所属いる技術部隊は、基地局や伝送路、サーバー周りを含めた商用ネットワークを担当している部隊で、それらの設計、構築、運用に従事しているエンジニアが約3,000名くらいですね。

その他に、エンジニアとしては、携帯電話などの端末開発エンジニア、企業向けネットワークを提案するセールスエンジニア、社内情報システムを開発するシステムエンジニアなどがあります。

エンジニアの採用について教えて下さい。

ソフトバンク創業時は中途採用が多かったのですが、近年では新卒採用が多くなりました。私自身は中途採用で入社していますが、中途採用のほうがレアケースだと感じます。

入社してから、どのように仕事の領域を広げたり深めたりするんでしょうか?

技術領域という意味では、端末や無線、伝送、建設、サーバー関連とさまざまあり、その中にも、開発や設計、構築、保守運用といくつかの役割(=組織)が存在します。新入社員はその中のいずれかに配属されることになり、まずはその担当領域を深めることから始めることになりますね。非常に大きなネットワークでかつビジネススピードも速いので、エンジニアとしては非常に鍛えられる環境だと思います。

また、各組織と連携しながら仕事を進めることが多く、周辺の技術もきちんと把握しないと良い仕事ができないので、自然と自分の技術知識を広げるようになっていきます。エンジニアはキャリアアップを図りたいという意欲が高いので、自ら手を上げて組織異動やプロジェクトに参加することで技術力を磨くメンバーも多いですね。

比較的、部署間は自由に動けるのですか?

2015年4月より、ソフトバンクモバイル株式会社、ソフトバンクBB株式会社、ソフトバンクテレコム株式会社、ワイモバイル株式会社の4社が合併され、「ソフトバンクモバイル株式会社」に統合されます。

ネットワークを含む各社が有する経営資源がこれまで以上に集約され、国内通信事業の競争力が一層強化していきます。業務内においても自由度が増すので4月以降は非常に楽しみです。

キャリアの形成について教えてください。

他社様がどうかはわからないですが、当社では「あなたのキャリアはこうです」というレールをひきません。自分で経験を積んでいく中でキャリアを作っていく、自分で手を挙げてチャンスを手にしていく。それに対して自分でチャレンジをしていくという社風なので、一定期間ひとつの部署にいたからと言って必ず異動をするようなルールはありません。

そのための制度として、自己申告と言うものを運用しています。自分のキャリアがこれまでどうだったか、これから先どうしたいのかを年に一度必ず全社員にヒアリングし、上司との面談を設けて個人のキャリアを形成していく制度があります。

ソフトバンクのエンジニア自体の面白さ、ネットワークエンジニア自体の仕事の面白さを教えてください。

ネットワーク規模やトラフィック量などの通信事業者ならではのスケール感ですので、それに実際にエンジニアとして携われるということでは非常に魅力的なことだと思います。また、ADSL定額制やiPhoneなどによるモバイルBBなど他社に先駆けたサービスを行うことが多く、それらはネットワークへ大きな影響をもたらします。

我々エンジニアにとっても未知の世界ではあるものの、社内では “脳みそがちぎれるほど考える”というのですが、事前検討や検証を何度も何度も繰り返しながらネットワークを設計、運用してきたので、その実践からしから得られない知見やノウハウが溜まるので、野性味あふれたエンジニアになれると思いますよ。

また、サービスやビジネスモデル、競争状況を把握しつつ、ネットワークをどう作っていくのかということを考えたりしますね。例えば、そのサービスはどういう収益モデルなのか? どのような販売方法を取るのか? 他社はどう動くのか? などによって、やはりネットワークの作り方は変わってくるんですよね。

ビジネスは思った通りに進まないことが多いですし、途中で何が起こるか分からない。計画変更があっても、作っているものを急に変更することは難しいのも分かっているし、何とかしなきゃいけないことも分かっている。そういう経験を積んでいると、先を見つつバランスを取りながら設計、構築していくというような考え方が根付いてきて、ソフトバンクっぽいなと思います。

ソフトバンクは10年間でどのように変化していますか?

10年前に、私が「ソフトバンクに勤めている」と話しても、私の家族や友人は皆ぽかんとしていました。しかし、今では「孫さんのところだね」と言われるくらい、会社の認知度が上がりました。実際に我々はそれだけの実績をあげてきましたし、今一緒に仕事をしているエンジニアの仲間たちは通信の流れを変えてきた激動の現場にずっといたので、それだけの結果が出たのは嬉しいです。

あまり変わらないと思う点はありますか?

創業以来34年経過し、もちろん会社の規模は大きくなりましたが、やはりベンチャースピリッツに溢れているところですね。

例えば、ものすごいスピードでエリアアバレッジを広げるというような社内でも驚くような施策を打ちます(笑)。そうすると、今まで自分たちができる能力の10%、20%を上乗せするだけでできるものではなく、2倍3倍がんばらないと達成できないのです。

つまり、今までのやり方では完全に通じなくなるわけですね。そうすると、全く違ったアイディアを出して挑戦することが必然となってくる。今まで当然だと思っていたもの、作ってきたものをある意味壊しながら仕事を進めるというのは、決断と体力がいることです。

しかし、目標に向かってが、できない理由ではなく、何が問題なのか? どうすればうまく行くのか?を何度も何度も議論すると意外と解決策も出てきます。もちろん、成功ばかりではないのですが、それよりも挑戦することに対して評価する社風があるように思えます。このような仕事の進め方は、ベンチャースピリッツが変わらず続いてるという部分かなと思います。何よりもその苦楽を共にした仲間は非常に大切であると感じますね。

エンジニアを目指す学生さんたちに一言お願いします。

20代からの10年間と言うのはビジネスマンとしてもエンジニアとしても今後のキャリアプランについて考える上で非常に大きい土台になります。その時間をどのように過ごすかと言うのは非常に大切です。仕事を選ぶ際、エンジニアならば活躍できるフィールドを自ら探して、その中で学び尽くしたら次の場所で新たなチャレンジをする、と言う勢いがあるくらいで良いと思います。

私は、よく部下に「エンジニアはずっと技術を吸収しながら学び続けていかないと価値が上がらない。30代40代になっても市場価値のある人材であるように自分を磨き続けてほしい。転職には困らず、むしろヘッドハンティングから声がかかる位に常にスキルアップしていってほしい。」と伝えています。

「でも、ソフトバンク辞めないでね」とも伝えているのですが(笑)。まあ、それぐらいの勢いでやってほしい、と願っているということです。

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