世の中がのIT化が進むにつれて、エンジニアの需要も増えています。
それに伴って、未経験からエンジニアを目指す人も多いです。
しかし、一部から未経験からエンジニアになるのはやめておいた方がいいという声もあります。
このような疑問にお答えします。
未経験からエンジニアになるのは大変ですが、時間や場所のとらわれずに働けるなどメリットも多いです。
未経験からエンジニアになりたいと考えている方はぜひ、ご覧になってください。
- エンジニアはプロジェクトによっては残業時間が多い
- エンジニアは柔軟な働き方がしやすい
- 未経験は最初からコードは書けない場合が多い
- 未経験から転職すると年収が下がる可能性が高い
未経験でのエンジニア転職がやめとけと言われる理由
未経験からエンジニアに転職をやめとけと言われる理由は以下です。
それぞれの理由について詳しく解説をします。
残業時間が多く労働環境が整っていない
エンジニア転職において未経験者がやめとけと言われる理由の一つは、残業時間が多く労働環境が整っていないケースがあるからです。
エンジニアの仕事はプロジェクトや業界によって異なり、残業時間が長くなる傾向があります。
dodaが発表した「平均残業時間ランキング【94職種別】」によれば、エンジニア職が上位にランクインすることもあります。
ただし、企業によっては時間を遵守し、定時で帰宅できる環境を整えている場合もあります。
ワークライフバランスの重視が増えている現在、残業時間に関しても企業選びが重要です。
適切な企業を見つけることで、エンジニアとしてのキャリアを築きつつ、プライベートな時間も大切にできます。
納期直前は休日出勤しなければならない
エンジニアの仕事はプロジェクト進捗や締め切りに追われることが多く、休日出勤が必要なケースがあります。
特にインフラやシステムのトラブルに携わるエンジニアは、緊急の対応が求められることから休みが取りづらいです。
専門性が高いエンジニアの仕事では、他のメンバーが代わりに作業を引き継ぐことが難しく、一人でプロジェクトに取り組んでいる場合は休みが取りづらいという面もあります。
未経験者がエンジニア職に転職する際は休日出勤はどのくらいあるのか確認することが重要です。
スキルが低いと給料が上がらない
未経験でエンジニアとして転職する際、多くの企業では経験年数やスキルレベルに基づいて給与が決まります。
初任給が低いことも珍しくなく、SNS上には薄給に対する苦労がつづられています。
ただし、入社後に経験を積み、スキルを向上させることで給与アップの可能性も。
最初は年収は下がる覚悟で実績を積んでいき、最終的には給与を大きくあげることを考えた方がいいです。
常に最新技術の勉強をし続ける必要がある
エンジニアの仕事は技術が急速に進化するため、常に最新の知識やスキルが求められます。
未経験者がエンジニアに転職する場合、継続的な学習が必要不可欠です。
プログラミングスクールやオンライン学習プラットフォームの普及により、学習環境は整っています。
ただし、学習は自己責任であり、継続するのが難しいと感じる人もいます。
未経験者がエンジニア転職を検討する際には、今後の学習への意欲などを考える必要があります。
未経験者が転職しやすい下請け企業ほど利益が少なく儲かりにくい
未経験者を採用する会社は下請け企業が多いです。
下請けの企業は、長時間労働をさせるところも多いです。
また、プロジェクトの進行不良や納期の遅れに伴う長期間の残業や休日出勤も珍しくありません。
長時間の労働の割には利益が少なく、給料が安いです。
若いうちにはこれらの過酷な条件にも割り切り対処できるかもしれませんが、年齢を重ねると体力や精神力が衰えることも考慮すべきです。
未経験からエンジニアへ転職するメリット
未経験からエンジニアに転職をするメリットを紹介します。
それぞれの項目について詳しく解説をします。
フレックスやリモートなど柔軟な働き方がしやすい
未経験からエンジニアへの転職にはメリットとして多くのIT企業はエンジニアの柔軟な働き方を認めています。
フレックスタイムやリモートワークなど、通常の勤務形態にとらわれずに働ける環境が整っている企業も多く、柔軟に働けている人も多いです。
ITエンジニアだからこそ、リモートワークを実施しやすい側面があります。
未経験からエンジニアになれば、通常の仕事では難しいフレキシブルな働き方ができます。
スキルが身に付けばフリーランスを目指せる
エンジニアに転職するメリットとして、スキルを磨くことでフリーランスとして独立しやすい点が挙げられます。
エンジニアは専門的な知識やスキルを活かす職種であり、これを独立後も活かすことが可能です。
多くの企業がエンジニアを求めているため、人脈を広げて営業を行えば、フリーランスとして継続的に仕事を受注することができます。
また、パソコンやネット環境だけで独立でき、お金をかけずに柔軟な働き方が実現できるのもメリットです。
副業案件が多く副収入を得やすい
エンジニアには副業で収入を増やしやすいメリットもあります。
経験を積んだり専門的なスキルを持っていれば、会社以外でも仕事を獲得しやすいです。
エンジニア不足が続く中、副業で請け負える案件も増えています。
就業時間後や週末を利用して副業を行えば、収入を拡大することができるでしょう。
未経験からエンジニアへ転職するデメリット
未経験からエンジニアへ転職をする際にデメリットについて解説をします。
未経験からエンジニアに転職する際のデメリットは以下です。
それぞれのデメリットについて詳しく解説をします。
未経験採用のため現在よりも年収が下がる可能性が高い
未経験からエンジニアに転職する際、年収が下がる可能性が高いです。
エンジニアの仕事はスキルが求められ、給与はそのスキルによって大きく変動します。
IT業界は多重下請け構造が一般的で、下請けの階層が上がるにつれて給料が低くなる傾向があります。
未経験者向けの求人は下請けが絡むこともあるため、思うような年収が得られない場合が多いです。
未経験からエンジニアになる場合は年収が下がることを覚悟しておきましょう。
大企業の求人は少なく下請け企業やSES企業への入社が多い
エンジニア未経験が直接大企業に就職するケースは少なく、多くの場合下請け企業やSES企業に就職する場合が多いです。
SESとはシステムエンジニアリングサービスの略称で、派遣元の企業から客先で指定された業務を担当する形態です。
ただし、SES企業では薄給や希望と異なる案件を任されることが多く、経験を積んでも満足のいく環境ではないことがあります。
転職を考える際には、自らの成長に繋がる経験を積むことが必要であり、そのことを念頭に置かないと給料も安く、スキルも上がらない事態になりかねません。
職場を選ぶ際は自分がスキルアップできるのか、生活ができるレベルの給料なのかを確認しておきましょう。
ITエンジニアは人手不足が追い風となり今後も需要は高い
未経験からエンジニアを目指す人にとって、朗報なのは人手不足によりITエンジニアの需要が高まっていることです。
ITエンジニアは人手不足は慢性的に続いており、将来的にも需要が増える傾向があります。
これは、デジタル化が進む中で、システム開発やプログラミングのスキルがますます重要視されているためです。
ITエンジニアの需要が高まるということは未経験からエンジニアなれる可能性も高くなります。
【要確認】未経験からエンジニアを目指す人が知っておきべき現実
未経験からエンジニアを目指す人は多いですが、実際に入社すると理想と現実の違いに戸惑う人も多いです。
未経験からエンジニアを目指す人が知っておくべきことは以下です。
それぞれの項目について詳しく解説をします。
最初からコードは書かず難易度の低いタスクから入る
未経験からエンジニアに転職する際、最初からプログラミングに取り組むことは少ないです。
多くの企業では、研修期間中に難易度の低いタスクからスタートし、徐々にスキルを向上させていきます。
具体的なステップは、設計書の理解から詳細設計書の作成、そしてコードの記述へと進んでいきます。
未経験者の声によれば、研修教材が用意され、基本的な知識から着実に学んでいく仕組みが整っています。
企業も未経験者を採用する際、育成計画を用意しており、安心して学べる環境が整っています。
「未経験歓迎」の求人はブラック企業の可能性に注意
「未経験歓迎」の求人には、急務で人手が必要なケースがあるため、ブラック企業である可能性も考えられます。
特に、納期が迫っていたり、重大な障害が発生している場合は、長時間の勤務や休日出勤が求められることがあります。
未経験者が入社前に、企業の状況や労働環境についてしっかりと確認することが重要です。
未経験者の口コミによれば、休日出勤や海外出張が多かったり、職場の雰囲気に馴染めないといった不満も見られます。
転職を検討する際には、妥協せずに自分に合った環境を見つけることが大切です。
未経験エンジニアは年収が低いこともある
未経験からエンジニアに転職した場合、年収が低い傾向があります。
転職エージェント「Geekly」の調査によれば、未経験エンジニアの平均年収は402万円程度とされています。
異業種・異職種からの転職では、一時的に年収が下がる可能性があるため、計画的な転職を考える必要があります。
最初は厳しい現実に直面しながらも、ITエンジニアとしてのスキルは今後ますます重要となり、将来的には豊富なキャリアチャンスが待っています。
資格取得やプログラミングの勉強をしておくと転職時に有利
未経験でエンジニアに転職する際、資格の取得やプログラミングの勉強をしておくのはアピールポイントとなります。
実務経験がなくても、資格を持つことで一定の知識とスキルをアピールできます。
資格は企業にとってもスキルの1つの目安となり、求職者として注目されやすくなります。
資格取得やプログラミングの勉強をしておくことにより、未経験からでも自身のスキルや知識をアピールでき、転職の際に有利に交渉できるでしょう。
ただし、資格取得だけでなく、実践的なプログラミングのスキルも同様に重要です。
実際のプロジェクト経験があると、企業はより実力を見極めやすくなります。
資格と実践的なスキルの両面の経験を積み、バランスよくアピールすることが重要です。
未経験からエンジニアになった人の体験談
元々は車の整備や配管工事の仕事に従事していたが、IT業界への転職を検討。
エンジニアに対する不安を感じつつ、周囲の経験者の話に触れ、IT業界に興味を持ちました。
転職サイトを活用し、面接練習やサポートを通じて不安を乗り越え、1社目での転職ができました。
特別生制度を利用して研修を受け、積極的に知識を吸収。
積極的な姿勢があれば、未経験からエンジニアになることはできます。
事務職として入社したが、ブラック企業で残業手当なし、昇給なしの過酷な労働環境でした。
社長から昇給不可の通告で転職を決意。
PC好きな自分が未経験ながらIT業界へ転職を目指しました。
転職サイトを活用し、多数の内定を獲得。
現在の職場では高い評価と前職よりも高い報酬を手に入れ、やりがいを実感しています。
新しい環境でのチャレンジで、資格取得やリーダーシップの経験も積めています。
エンジニアになるんだという強い気持ちがあれば、未経験からでも転職は可能です。
ファミリーレストランの仕事に不安を感じ、将来のビジョンが見えずに悩んでいました。
友人の提案でWEBサイトの作成に挑戦し、HTMLとCSSでサイト構築に没頭。
楽しさを実感し、エンジニアになることを決意。
退職後はプログラミングスクールで学び、実務経験を積むために入社後の研修がちゃんとあるのかを軸に考えて転職活動をしました。
無事にエンジニアとして転職することができました。
エンジニアとしての成長には「わからないものをわからないままにしない」姿勢が不可欠です。
挫折もあるが、1つずつ乗り越えながら、デキるエンジニアになることを目指している途中です。
【まとめ】未経験でのエンジニア転職はやめとけと言われる理由は?
ここまで未経験からエンジニアになるのはやめとけという声について解説をしました。
確かに未経験からエンジニアになるのは大変です。
しかし、エンジニアはフレキシブルに働けることやスキルがあれば、高収入も目指せる魅力ある職業です。
ポイントを抑えながら、転職活動を進めて行けば、未経験からエンジニアになることは可能です。
迷っている方はまずは求人を見て、どんなスキルが必要なのかをしらべることからはじめてはいかがでしょうか。