SESは転職できない?リアルな現実と転職成功の秘訣を解説

SESは転職できない?リアルな現実と転職成功の秘訣を解説

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SESからだと転職できないって本当なの?
SESからキャリアアップしていくのは現実的でない?

エンジニアへの転職について調べている中で、上記のような疑問を抱いたことはありませんか?

未経験でも採用されやすいSESから転職してキャリアアップしていこうと考えている方にとっては、流すことのできない情報と言えるでしょう。

そこで本記事では「SESは転職できない」という情報の裏にあるリアルな現実と、転職成功の秘訣について解説しています。

SESからの主な転職先候補とそれぞれの難易度についても解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。

SESは転職できない?
  • SESからの転職難易度は高いが諦める必要はない
  • 「SESからは転職できない」とされる理由は5つ
  • SESからの転職を実現させるポイントはスキルアップや失敗パターンの理解
  • SESからの主な転職先候補は複数あるがそれぞれで難易度が違う
  • SESからの転職は3年目がひとつの契機
目次

「SESからは転職できない」の真意

「SESからは転職できない」の真意

最初にSESからだと本当に転職できないのか、その真意について解説していきます。実際は「転職できない」ではなく、「転職の難易度が高い」が正しい表現です。

SESからの転職は難易度が高い

SESからの転職について難易度が高いとされるのは、SES企業の「エンジニアを派遣する」という業務形態が理由となります。

SESエンジニアは派遣先でさまざまなプロジェクトに参加しますが、その内容は業界・業種によって大きく変化するのが一般的です。

ゆえに個別のスキルに対する評価が難しく、その判断基準は人事担当者次第となります。

また派遣されるエンジニアは、自社開発のエンジニアと比較して技術力が低いと認識されている傾向です。以上の点により、SESからの転職は難易度が高いとされています。

転職成功の事例もあり諦める必要はない

SESからの転職は難易度が高いだけで、決して成功しないというわけではありません

実際にSESからの転職成功事例は多数あり、難易度が高いからといって諦める必要はないのです。

SESからは転職できないとされる理由を把握し、転職実現のポイントを押さえておけば成功の可能性は上昇します。

SESからの転職を成功させたいという方は、この先の情報を参考に転職活動に取り組んでみてください。

「SESからは転職できない」とされる理由

「SESからは転職できない」とされる理由

それでは「SESからは転職できない」とされる理由について解説していきましょう。具体的な内容としては以下のようなものが挙げられます。

理由①SESの経験が長くてもスキル不足となるケースがありえるから

SESエンジニアが担う業務は派遣先によってさまざまです。中にはスキルを必要としない業務ばかりを担当するケースもあります。

このような状況でエンジニアとしての経験を積んでも、転職時にはスキル不足と評価されることになるでしょう。

一方で開発経験があったとしても安心できないケースは存在します。利用している開発環境が古く、持っているスキルが評価されにくいといったパターンです。

SESの場合はエンジニアとしての経験が長くてもスキル不足となることがあるため、インターネットでは転職できないと言われています。

理由②SESの労働形態だと退職の意志を伝えにくいから

SESエンジニアは契約に基づいて派遣され、常駐先となる企業で業務を担うことが一般的です。

そのためプロジェクト参画中に退職が決まると、常駐先の企業に迷惑をかけてしまう恐れがあります。

またプロジェクト参画中の退職が、所属するSES企業の評価を落とすことになる可能性も否定できません。

こうした業務上の背景から退職の意志を伝えにくい点も、SESから転職できない理由とされています。

理由③業務の影響で転職活動が進めにくいから

SESエンジニアの勤務時間は契約で明確にされているはずですが、そうでない場合は指揮命令系統の適切な運用がなされず残業が増えてしまうケースもあります。

法令を遵守している場合でも自社の上司を通して残業を指示されることはあるので、業務の状況によって残業が多くなることは珍しくありません。

こうした状況に陥ってしまうと転職活動に必要な時間が取れず、目標としていたスケジュール通りに進みにくくなってしまいます。

忙しい業務の影響から生まれる一連の流れが、SESからは転職できないと言われている理由のひとつです。

理由④コミュニケーション能力が上昇しにくいから

IT業界の多重下請け構造で下層に位置するSES企業のエンジニアは、裁量の少ない業務を任せられることも少なくありません。

やるべきことが明確で悩む必要がなく、仮にトラブルが起きたとしても派遣先企業が率先して解決してくれるシーンが多々あります。

問題を解決するために自ら動く必要がないため、コミュニケーション能力が上昇する機会も減少してしまう傾向です。

主体性が養われることもなく、指示がないと動けないエンジニアになってしまう恐れがあります。この点もSESからは転職できないと言われている理由です。

理由⑤同じ環境で働き続けることへの不安が大きいから

SESエンジニアは参画するプロジェクトの一員として、客先の職場で業務を担うことになります。

契約期間が満了すれば次のプロジェクトに参画し、新たな職場へ移るといった働き方です。環境や人間関係に不満があっても一定期間でリセットできます。

ですがSES以外の働き方を選んだ場合、そう容易にはいきません。現状をリセットして新たな環境を手に入れるためには、いくつものステップをこなす必要があります。

同じ環境で働き続けることへの不安が大きいことで、SESから転職できないというケースです。

SESからの転職を実現させるポイント

SESからの転職を実現させるポイント

「SESからは転職できない」とまで言われてしまう理由を乗り越えて、キャリアアップを目的とした転職を成功させるにはどうしたらよいのでしょうか?

ここからはSESからの転職を実現させるポイントとして、以下の内容について解説していきます。

自身のスキルを正確に把握しておく

転職活動を始めるに当って最初に取り組んでおきたいのが自己分析になります。中でも自身の職務経歴やこれまでの実績、持っているスキルの棚卸しは必ず必要となる作業です。

大切なのはスキルの客観的評価や、自身の市場価値を正確に把握することと言えます。

転職を成功させるための基本的な鍵は、企業が求める能力に対して自身のスキルがどれだけマッチしているかです。

特にSESの業務ではさまざまなプロジェクトを経験できる可能性があるので、自身のスキルについて正確に把握しておくことが転職実現の第一歩となります。

さらなるスキルアップを目指す

SESから転職できない理由として、スキル不足になっているケースがあると解説しました。

ゆえに自身のスキルを正確に把握して、さらなるスキルアップを目指す必要があります。

特定の業務経験がなくても、業務に関係する知識なら資格を取得することで証明が可能です。

参画するプロジェクトを選択できる場合は、携わりたい業務の経験が積める派遣先を選んでいくようにしましょう。

転職が失敗するパターンについて理解しておく

転職が失敗するパターンについて理解しておくことも転職を実現させる重要なポイントです。

以下に示した失敗するパターンを理解して事前に対策を練っておけば、SESから転職も成功率を高めることができます。

面接で落選を繰り返し自信を喪失

何度も言うようにSESから転職は難易度が高いです。ゆえに面接で落選を繰り返すような事態も否定できません。

自信を無くすことで前に進めなくなったり、妥協してしまったりして転職失敗となるパターンになります。

このパターンを避けるために必要なのは徹底した自己分析と応募先の調査です。自己分析と応募先の調査がしっかりできていれば、成功率の低い選択肢は除外できます。

自己分析と応募先の調査をうまくやれる気がしない方は、転職活動のサポートが受けられる転職エージェントの利用がおすすめです。

市場価値を正確に把握できていない

自己分析の中でもしっかり取り組んでおきたいのが、自身の市場価値です。

さまざまなスキル・経験を保有していても、正確な市場価値を把握できていなければ転職が成功する確率は低くなります。

市場価値を知るために必要なのが、数多くの求人情報を閲覧したり最新の業界情報について調べたりすることです。

自分の力だけで転職活動を進めようと考えている方は、この点を意識しておきましょう。

アピール材料が乏しい

SESで従事する案件の特徴として注意したいのが、自社開発企業のプロジェクト参画は少ないという点です。

ゆえに自社開発系へ応募する際は、アピール材料の不足で悩んでしまうケースがあります。

このような場合は、これまでの経験で主体的な取り組みやリーダーシップを発揮した場面をピックアップしてみましょう。

副業として取り組める案件やオープンソースを利用して、開発実績を積む方法もおすすめです。

転職エージェントを利用する

SESからの転職を実現させるポイントとして最後に挙げるのが、転職エージェントの利用です。

先ほど解説した転職が失敗するパターンを回避するのにも、転職エージェントのサポートは有効になります。

個々のサービスにより違いもありますが、応募書類の添削や模擬面接の実施など転職を成功に導くためのサポートを受けることが可能です。

自己分析や企業情報の収集も含めて利用者に最適な求人を紹介してくれるサービスですので、積極的な利用をおすすめします。

SESからの主な転職先候補とその難易度

SESからの主な転職先候補とその難易度

SESからの主な転職先候補とその難易度について知っておくことも、SESからの転職を実現させるために必要なことです。

SESからの転職先で悩んでいるという方も、以下の情報を参考にしてみてください。

SES企業【難易度低】

SESエンジニアとしての業務形態に抵抗はないが、環境や待遇に不満があるといった場合もあるのではないでしょうか?

そのようなケースだと、現在働いている企業とは別のSES企業が転職先候補となります。

別のSES企業を転職先とすると即戦力として評価してもらえる可能性が高く、転職難易度としては比較的低い傾向です。

現在のよりも規模の大きいSES企業であれば、年収アップだけでなくスキルアップにも期待できるので、十分キャリアアップの選択肢となり得ます。

SIer【難易度中】

SESからの転職先でおすすめとなるのがSIerです。SESと同様、客先に常駐して働くことが多いですが、勤務時間ではなく成果物に対して報酬が発生します。

SESよりも上流工程に関われるチャンスが多く、多重下請け構造の上位であるほど年収も高くなりやすい傾向です。

転職難易度については、SESの業務で得た経験と目指すSIerが受注している案件内容のマッチ度合によります。

SESからSIerへの転職は珍しくない流れであり実際の成功事例もあるため、具体的な転職難易度は中程度と言えるでしょう。

自社開発企業【難易度高】

次に解説するSESからの主な転職先候補は、自社の商品やサービスを開発して販売する自社開発企業です。

SESから自社開発企業へ転職を目指す場合の難易度は高く、高レベルな技術力はもちろんのこと、しっかりとした主体性がないと転職は成功しません。

転職先候補としての人気も高く競争率も激しいため、内定率も下がってしまうと言わざるを得ません。

また100%自社開発となる企業は、IT業界の1割程度です。客先常駐を避けたいからと自社開発企業を狙っている場合は、さらなる覚悟が必要になります。

社内SE【難易度低から中】

SESから社内SEを目指すという選択肢もあります。社内SEは自社のシステム運用やセキュリティ対策、ヘルプデスクや社員のITサポートを担う職種です。

IT戦略の提案やシステム開発自体にも関わることもあり、企業によっては上流工程の経験も積める場合があります。

社内SEの業務範囲は企業ごとで異なり、自社のWebサイト運営といった高いエンジニアスキルを必要としない案件も存在するほどです。

SESで得た幅広い業務経験が役に立つこともあるため、転職難易度は低から中となります。

フリーランス【難易度高】

特定の企業には所属せず、SESからフリーランスエンジニアへ転職する道もあります。

企業エンジニアより高い年収を得ることも可能ですが、継続的に案件を獲得していくためには高いスキルが必要です。

案件参画後の動き方としてはSESと似ている部分もあるので、活かせる経験も多々あるでしょう。

企業エンジニアのときには必要なかった税関係の手続き負担も増えるため、転職難易度は高いと言えます。

異業種・異職種【難易度低から中】

最後にSESから異業種・異職種へ転職するパターンです。転職難易度は転職先の業種・職種によって変わります。

コミュニケーション能力やPCの操作スキル、Webサイトの管理など開発スキル以外でも活用できるスキル・経験は多々あるでしょう。

エンジニアとしての知見を活かせる場なら転職成功率は高くなりますが、まったくの未経験になると事前の情報収集がキーポイントとなります。

「SESからは転職できない」を覆せる人の特徴

「SESからは転職できない」を覆せる人の特徴

ここまで解説してきたとおり、SESからの転職について難易度が高いことは事実ですが、不可能という訳ではありません。

以下に「SESからは転職できない」を覆せる人の特徴を示します。

トレンドや最新技術の実務経験がある

トレンドや最新技術の実務経験があるSESエンジニアは、比較的転職が成功しやすい傾向です。

クラウドやAI(人工知能)、ブロックチェーン技術に5Gなどに関連する業務経験は、他のエンジニアとの明確な差別化になります。

転職時の有益なアピール材料となるので、これらの技術に触れるチャンスがあったなら積極的に業務へ取り組むようにしましょう。

スキルアップの努力を欠かさない

エンジニアとして長く活躍できる条件のひとつが、スキルアップの努力を欠かさないという点です。

「SESからは転職できない」を覆せる人の特徴としても、同様の内容が当てはまることになります。

自身のスキルアップにつながるのは、日々の業務だけではありません。動画・書籍・資格取得など手段は豊富にあります。

希望するキャリアを明確にし、それに合わせた学習スケジュールが組めるエンジニアがSESからの転職も成功しやすい傾向です。

SESからの転職は何年目がおすすめ?

SESからの転職は何年目がおすすめ?

SESからの転職を成功させるのに、どのくらい経験を積めば良いのでしょうか?

最後に「SESからの転職は何年目がおすすめなのか?」という疑問についてお答えしていきます。

スキル内容がマッチングしているなら年数は関係なし

SESからの転職について言えるのは、スキル内容がマッチングしているなら年数は関係ないというのが答えです。

数か月といった極端に短い期間は別ですが、応募先が求めているスキル要件に合致していれば1年未満の経験でも十分チャンスはあります。

自社でエンジニアを育てようとしている企業が見られる上に、将来的なIT業界の人材不足も相まって求人案件は見つかりやすい傾向です。

3年経験を積めば求人条件をクリアできるケースが多い

具体的な目安が欲しい場合は3年を目標としましょう。なぜなら3年経験を積めば、求人に示されている条件をクリアできるケースが多いからです。

またSESの業務を3年経験しておくことで、ある程度のスキル取得が期待できます。

スキル以外にも仕事の流れや学習方法、コミュニケーション能力なども養うことが可能です。

希望する転職先が定まっていない場合は、3年目をひとつのきっかけとしてSESからの脱却を検討しましょう。

「SESからは転職できない」の真意【まとめ】

「SESからは転職できない」の真意【まとめ】

「SESからは転職できない」とされるのは、スキル不足となるケースが存在することや、退職の意志を伝えにくいといった理由からです。

ですが「SESからは転職できない」のではなく、「SESからの転職難易度は高い」が正しい表現となります。

SESからのキャリアアップも諦める必要はなく、失敗パターンへの対策を打ちつつスキルアップの努力を惜しまずにいれば、転職成功率を上昇させることが可能です。

その上でSESからの主な転職先候補とそれぞれの難易度について理解し、適切な選択肢を選んでいくことで難易度の高いSESからの転職も成功に近づくでしょう。

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