今回は武蔵野学院大学・武蔵野短期大学学長を務める高橋暢雄先生に、「キャリアにおける意思決定と自己理解の重要性」についてインタビューをさせていただきました。学校法人武蔵野学院の経営や武蔵野大学・武蔵野短期大学の運営全般、キャリア教育を担当されている高橋先生に、キャリアの転機における考え方や効果的な意思決定のプロセスについてお伺いしていきます。
目次
現在の研究されている分野・具体的なご活動内容について

現在、私は学校法人武蔵野学院の理事長として経営全般、武蔵野学院大学・武蔵野短期大学の学長として運営全般を任せていただきながら、武蔵野学院大学の1年生から3年生までの必修科目である「キャリア・デザイン」という授業を担当しております。
1996年から現在まで多様な科目を担当してきましたが、キャリア教育については武蔵野短期大学も含めて、もう20年程携わらせていただいております。他には、大学院でコミュニケーション論や社会科学系の科目等や論文指導を担当しております。
教員としてだけでなく、大学内で様々な業務に携わらせていただき、「大学は社会の為にある」という当たり前のことを日々に痛感しており、学生の皆さんに大学生活を有意義に充実させていただくことが、ひいては早めの就活準備や社会人になってからの自覚ある行動や成果に繋がると考えて、「一緒に考えるキャリア教育」を心がけています。
研究者としてのこれまでのご経歴・キャリアパス

私共、学校法人武蔵野学院は1912年の創立から113年目を迎えています。私の曾祖母が創立者で、私が5代目の理事長となります。
ただ、私は次男であった為、当初は教員になる考えはありませんでした。スポーツアナウンサーを目指しましたが叶わず、東京海上という保険会社に入社しました。
素晴らしい会社でしたが、思うところがあり中高の一教員として転職し、在職しながら大学院にも通わせていただきました。当時は総合職から転職する人も少なく、奇異な目で見られ、給料面でも大変でした。
しかし、現場に近い職業で研究職への修行もでき、結果的に私にとっては大成功でもありました。転職後は仕事も増え、院生も労力が必要で苦労しましたが、目的が明確であったので、とても楽しく、能力向上にも繋がったと思います。
転職を経験し、「人に指し示せるもの」よりも「自分の中で手応えのあること」を選んだことは、現在の仕事への取り組みにも確実に活きています。中高の教員から大学も担当する様になり、現在では家業として理事長も務めていますが、社会人当初から、流されずにぼんやりとでも自分らしい方向性を感じて前進したことで、新しい仕事の時にも堅実に取り組めているのだと感じています。
学生の皆さんに対しても、広く社会への表面的知見を得るだけでなく、現象の理由や背景も知ることで、自分らしい感性が働くということを伝えられるように注力しています。
キャリア形成と意思決定に関する知見
武蔵野学院大学では武蔵野短期大学も含めて、キャリア教育を大学生活への理解と合わせて実施することを、20年以上前から続けて来ました。プログラムは時代と共に変わっていますが、早い時期から準備が始められるように配慮されています。
担任やゼミの先生方との連動はもちろん、就職部や学生部、教務部とも連携して、様々な情報を学生の皆さんと共有しています。
学生生活も就職活動も社会人初期に必要な知識も根本には類似性があることを理解してもらい、社会人となっても同じ原理原則で行動できることを願っております。とりわけ、学生としての自分の「want」に偏らず、企業や社会側の「needs」や自分のタイプに合わせた「skill」も意識することが重要であると考えています。
転職者・キャリア形成中の方へのアドバイス

どの仕事に就くにしても、「自分自身のタイプ」に寄り添うことが重要だと思います。黙々と作業するタイプもあれば、コミュニケーション好きなタイプもあると思います。
最終的には両立することになると思いますが、軌道に乗るまでや、自分に不安がある時には、自分らしい形から入ることが重要であることは言うまでも無いでしょう。次に、自分が辿り着きたいイメージ、それも人より偉くなることではなく喜ばれる方向性をイメージとして持つことが大切でしょう。
リスクばかり考えて指示待ちの受け身で働いたり、他人から良い話が来るかの様に期待して、それが効率的だと行動してしまう人がよくいらっしゃいます。それですと、不満があって転職しても、次の職場でも同じことが起きたり、これまでの仕事で得たものが転職で途切れて、転職をしても同じレベルに留まってしまう可能性が高くなります。
多くの方々が仕事に取り組む上で、競争本位の地位や給料の様な「指し示せるもの」を大切にしつつも、周囲が喜んでくれることや、職場で愛されることや信頼関係等、自分自身にとって「手応えのあること」に近づいていくことでしょう。お金をいただく限りは全員が「プロである」と思います。
プロでお金をいただくということは、社会や人々のお役に立つことを意味します。仕事そのものには大変なことがつきものです。
しかし、そこだけに埋没せず、手応えのある流れを握り続けて、前進していただければ、自分らしい幸せも得られるのではないでしょうか。
学校法人 武蔵野学院の基本情報
| 名称 | 学校法人 武蔵野学院 |
|---|---|
| 所在地 | 〒350-1328 埼玉県狭山市広瀬台3-26-1 |
| 大学HP | https://www.musashino.ac.jp/mgu/ | 今回インタビューにご協力いただいた先生 | 武蔵野学院大学・武蔵野短期大学学長 高橋暢雄先生 |


