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嘉悦大学の内海健宏教授にインタビューさせていただきました!

嘉悦大学

今回は嘉悦大学で教授を務める内海健宏先生に「キャリアにおける意思決定と自己理解の重要性」についてインタビューをさせていただきました。キャリアデザイン設計基礎・インターンシップ・マーケティング論を担当している内海先生に、キャリアの転機における考え方や効果的な意思決定のプロセスについてお伺いしていきます。

現在の研究されている分野・具体的なご活動内容について

インタビュアー
インタビュアー
改めて、今回のインタビューをお受けいただき誠にありがとうございます。はじめに、現在のご研究内容や教育活動について、とくに力を入れていらっしゃる分野をお伺いできますでしょうか?

キャリアやマーケティング分野に力を入れて取り組んでいます。大学に入る前は、大手人材サービス企業で、商品企画や編集、営業戦略企画のような、「キャリアをマーケティングする」仕事を長く続けていました。

授業でもその経験を活かし、できる限り実際のケースを使い、リアルな学びを大切にしています

内海先生
内海先生
インタビュアー
インタビュアー

大学での授業やゼミで教えられている内容はどのようなものがありますでしょうか?

自身の研究内容は、現代の若者たちにとって生きやすい社会を目指し、行動分析学をベースにした「不登校を経験した学生の大学生活を充実させるプロセス」を調べています。

本校でも、企業相手に素晴らしいリーダーシップや専門性を発揮する学生のうち、中高生時代に心に傷を追っていた者が少なくありません。

不登校を経験した学生が、何かをきっかけに人間関係の築き方や、生活リズムを大きく変えることができるのだとすると、そのきっかけを大学組織で機会提供をしたり、モニタリングしたりできるのではないかということを探っています。

近年、不登校生徒や通信制高校の生徒数が急増しており、進学あるいはキャリアに対する価値観や、対人関係そのものに対する価値観が以前と異なる若者像があると見ています。社会はそれをどう受容するのか、私は、若者自身の成長も期待しつつ、社会としてもより成熟しなければいけないと考えているのです。

内海先生
内海先生
インタビュアー
インタビュアー
現在の研究の社会貢献についてのお考えを教えてください。

2〜4年生のゼミ生60名と一緒に、高齢者や障がい者など、普通の運動を少し苦手とする方々に、からだを動かす機会提供を行っています。その中で、手応えを感じているのは、所属の学生の成長スピードです。

私はほぼ関係者調整のみで、イベント企画、企業や地域団体との交渉、行政管理職へのプレゼンまでを学生が中心となって行うのですが、そのレベルはとても高く、普通のビジネスプロセスのレベルです。

イベント規模も大きく、学生同士のメンバーマネジメントが必要とされます。驚くことに学生たちは、リーダーシップや組織図においても、企業並みの体制を自分たちで作り始めます。

また、ゼミに入った当初は、「自分に自信がない」という声が多く聞かれますが、卒業する頃には平均的な若手社会人に負けない主張力やマナーも自然と身についています。まだ色のついていない若者に対して、多種多様な「機会」のシャワーを与え、それがうまく彼らの成長と噛み合ったときのインパクトは非常に大きいものです。

内海先生
内海先生

研究者としてのこれまでのご経歴・キャリアパス

インタビュアー
インタビュアー
現在の研究職に就かれるまでの経緯や重要な転機にはどのようなものがありましたか?

会社員から大学教員に転職したのは社会人20年目のときですが、実際に転職するまで、教員というキャリアを想像したことがありませんでした。私よりも先に、アカデミックに転職した前職の同僚から突然の誘いを受けたことがきっかけで、何かの縁と思い、大学での講義を何度か見学するうちに、「半年で見違えるほど成長した学生」に偶然出会いました。

その経験から、教育には本当に意味があると感じ、不安だらけのなか飛び込んでみようと思いました。

ちなみに、教員へのお誘い自体は、自分にとっては全くの偶然でしたが、誘った同僚は必然的であったようです。会社員時代の私の働き方に教員適性に近いものを見ていたのだと知りました。

内海先生
内海先生
インタビュアー
インタビュアー
キャリアにおいて最も難しかった決断とその乗り越え方について教えてください。

最初は企業と同様に、「仕事はやって当たり前」と思って学生に接していましたが、ゼミでは学生との衝突があり、お互いに理解し合うまでに卒業までの時間を要しました。それ以降、学生に難易度の高い機会を提供する時には、プロセスごとに「目的」「成果」を提示し、やるかどうかを自分で決めるように促しています。

ただ、最近は学生の危機感が高く、成長につながる機会をすごく欲しており、こちらがびっくりするくらい、目をぎらつかせて取り組む学生が多くなりました。

内海先生
内海先生
インタビュアー
インタビュアー
研究者としてのキャリアを築く上で役立ったスキルや経験にはどのようなものがありますでしょうか?

社会人時代に得たスキルとしては、「業務・実務の知識、プロジェクトマネジメントスキル、人脈」が大きく役立っているように思います。「業務・実務の知識」では、前職で膨大な企業と接点があったことにより、ほとんどの業職種や会社組織の理解がありました。このスキルは、キャリア指導には大いに役立っています。

また、アクティブラーニングをより効果的に大きくスケールさせるのは「プロジェクトマネジメント力」だと気づき、学生にも実践の中で伝えているところです。

内海先生
内海先生
インタビュアー
インタビュアー
学生時代から現在までのキャリアパスを振り返っての気づきがあれば教えてください。

前職でも多くの経験ができたと思っていたのですが、「転職」して大学業界に入ると、全く想像していなかった世界が広がっていました。

地域の方々や行政、世界的研究者などの出会う人々、アカデミック施設や遠征して行く場所、得られる専門知識…全てが新鮮でとても有難いことです。

思い切って飛び込んだ自分の決断を後悔していませんし、何よりこの世界に誘ってくれた同僚の存在があったおかげです。

こうした体験を通じて、あらためて「計画的偶発性理論」(目の前のことを全力でやってみると新しいキャリアが拓けてくるという解釈)を本当に身近に感じています。学生へのキャリア教育でもこの体験を拠り所とし、たくさんの機会提供をしようと心がけています。

内海先生
内海先生

キャリア形成と意思決定に関する知見

インタビュアー
インタビュアー
キャリア形成と意思決定に関しての考えをお聞かせください。

上司や同僚から「少し魅力的」なオファーを受けたのに、迷ってしまうことはないでしょうか。例えば、だれも正解がわからない立ち上げの仕事、規模が大きくとにかく手間がかかりそうな仕事、現在の自分には責任が重い仕事、偉い人との少人数での食事など。

そしてその時、「めんどくさい」や「不安だな」という感情から、オファーを断ってしまうこともあると思います。そうした感情は、意思決定の権力として非常に強く、行動分析学でいう「回避→安心(すぐに享受できる報酬)」だからです。

しかし、そうした面倒なオファーであっても、もし直感が「魅力的」と言っているなら、なんとかがんばって手を挙げてみた方がよいと思います。

断った瞬間にオファーをしてくれた相手の選択肢からは自分が消え去り、同じ仕事だけではなく、他の仕事も回ってこない状況になることがあります。自分は気軽に断ったのだとしても、相手には忘れ難い印象を残すということを知っておいてください。

次に、実は相手には必ずオファーをした理由や信頼が存在しているため、そのオファーには勝算があります。自信を持って受けてみてください。このような予定外のオファーは、失敗も受容されることが多く、劇的なキャリアの成長や偶然の出会いをもたらしてくます。

それを知らなかったのが私の会社員時代の最大の後悔となっています。

内海先生
内海先生

転職者・キャリア形成中の方へのアドバイス

インタビュアー
インタビュアー
転職を検討している方々へアドバイスをお願いします。

転職市場や、ツールの進化に熟知していたとしても、最終的には自分の直感・決断を信じて一歩踏み出すことが重要と考えます。今の職場から一刻も早く立ち去らねばならないという状況以外では、転職は本当に面倒くさくてなかなか腰を上げにくいもの。

社内手続きも、行政関連申請も、目の前には重たいタスクだらけで、未来を考えても本当にその仕事で活躍できるのか予想もできず、諦める理由は無数にあります。

ただ、「もしそこに転職したら」と考えて胸が高鳴るのであれば、自分の中にある前向きな想いや、それまでの経験から結んだ根拠あるキャリア像であり、信じるに足る直感だと考えていいはずです。

一方で、その直感と出会うには他者の力も必要となります。「普段からこれをやりたい!」という意思表示を続けることが意外なお誘いや、周りの人から「この人と一緒に働きたい」と思われる要因となることがあります。

新卒採用でも、就職後いきいきと働いている学生に共通するのは、就活でたくさんの会社や仕事の話を聞き、それらをすべて一旦素直に受容し、どの課題やワークも全力でこなした学生です。その100%で取り組む姿を人事が冷静に見て太鼓判を押され、引っ張られていくのです。

努力は結果として履歴書からも伝わり、やり切る人、任せられる人となり、転職市場にレジュメを公開しておくだけで「この人と一緒に働きたい」とオファーが受けられます。

内海先生
内海先生
インタビュアー
インタビュアー
これからの時代を生きる若い世代へのメッセージはありますでしょうか?

若い人の場合は、十分な知識・経験で勝負ができません。良い転職をするためには、目の前のことに全力で取り組み続け、その取り組みを評価して声をかけてもらった仕事に対し胸の高鳴りを感じるか。もし、両方が揃うならば、転職手続きの面倒くささを乗り越える価値があるのだと思います。

内海先生
内海先生
インタビュアー
インタビュアー
今回はとてもためになるお話を聞かせていただきありがとうございました。転職には不安や迷いはつきものですが、目の前の仕事に全力で取り組む姿勢を大切にしながら、キャリア選択をしていきたいと思いました。

嘉悦大学の基本情報

名称 嘉悦大学
所在地 〒187-8578
東京都小平市花小金井南町2-8-4
大学HP https://www.kaetsu.ac.jp/
今回インタビューにご協力いただいた先生 嘉悦大学 内海健宏先生(教授)
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