ITコンサルタントという仕事とは?
ITコンサルタントとは、経営戦略や問題を解決するためにITを導入することをプランニングし、推し進めていく仕事です。SEとどこが違うかといいますと、ITコンサルタントはクライアントの要望に沿ったシステムを提案し、クライアントのビジネスの目標をサポートするというのが主な仕事で、SEは経営課題の改善点・策略をシステムに反映させるというのが主な仕事です。
求められるスキルとしては、クライアントが抱えている問題を見つけ出して解決策を生み出すことのできる能力、そして論理的な思考力です。これがなくてはコンサルタントとして仕事していくのは難しいでしょう。またクライアントの重要な経営情報も知ることとなりますので、高い倫理観、プロとしての職業意識も必要となってきます。
また人とかかわる仕事ですので、当然のことながらコミュニケーション能力も必要です。大勢の人々と活発に自分の意見を述べ、交換しあえる環境、人間関係をつくることができれば、おのずとそれは仕事にも良い結果をもたらします。
華麗な印象ももたれやすい職業ですが、決してそればかりではありません。クライアントのニーズに応じながら、限られた時間の中で作業をし、人間関係にトラブルをきたすこともあります。精神的・肉体的にタフでなかったらプロジェクトは成功しないと言っていいでしょう。
そして、物事のマネージメントをする能力も求められます。プロジェクトの中で、自分の仕事の範囲をどこまでに設定するかもそうですし、決まった期間で終了させるために作業内容もすべて頭に入れた上で、スケジュールをあらかじめ計画します。
資金面も大事です。このプロジェクトにかかる資金はいくらぐらいなのか?資材・オフィス代やソフトウェア代、人件費なども考えながら見積もり、変更があれば見直します。
クライアントの業界知識、トレンドなどを熟知し、クライアントを成功に導くための鍵を探し出さねばなりません。この為にはその業界の専門誌・専門新聞などを読むことも必要となってきます。
ITコンサルタントの重要性とは?
現代社会では、ご存知のとおりビジネスにおいてもITが大きな位置をしめるようになっています。セブンイレブンではレジに「POSシステム」を導入しています。POSというのは「販売時点情報管理」の略で、いつどの商品がいくつ売れたのか、商品の販売データを正確に理解するのに重要なシステムです。
日本ではじめて本格的なPOSシステムを導入したのは、1983年セブンイレブンが最初でした。しかもマーケティングのデータとして使用したのは同社が世界でもはじめてでした。このシステムにより、販売データを把握した上で社員は発注を行うことができるのです。
まさにこのPOSシステムを同社に導入することを提案したのはITコンサルタントであり、現在どこの小売業でも使っているということからも、いかに有用であるかというのがわかります。セブンイレブンを一躍業界一位の座に押し上げたのは、コンサルタントの後ろ盾もあったからこそでしょう。
ITコンサルタントの活躍の場とは?
ITコンサルタントの活躍の場は今後より世界に向けて広がっていきます。インドやベトナムなどで企業のコンサルティングをするチャンスもどんどん増えてきています。ですので、これからITコンサルタントを目指す方々は、ITのスキルを磨くのはもちろんのこと、英会話力もあれば鬼に金棒というところでしょう。
ITコンサルタントとして求められる能力のひとつとして「コミュニケーション力」もありますので、言葉が直に通じるということは非常に大事なことです。