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株式会社トライフォート代表取締役 Co-Founder/CTO 小俣様へのインタビュー

今回は株式会社トライフォート代表取締役 Co-Founder/CTO 小俣泰明様にお話をお伺いしました。これまでの経験からSler系・ベンチャー系両者について見識のある小俣さんからみる、エンジニアの就職活動とは?エンジニアが働きやすい「正しい会社」とは一体?必見です。

この記事のポイント

  • ※この記事は過去に掲載されたインタビュー記事です。
  • SIer系は教育制度や安定性が魅力だが、分業による全体像の見えにくさがデメリット。
  • ベンチャー系は成長スピードが速く自分の存在意義を感じやすいが、会社選びが重要。
  • 優秀なエンジニアが集まり、トップが技術者である会社を選ぶことが成功への近道。

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エンジニアから見た貴社の魅力についてお聞かせください。

自分自身のことになりますが、代表取締役がCTOでもあり、経営陣含め高い技術力を持って勝負しているところです。

それに加えてSIer系、ベンチャー系など、多くのIT企業に携わった自分の経験から、エンジニアにとってやりがいがあり、モチベーション高く仕事ができる環境を整えています。
つまり、トライフォートの魅力というのはSIerやベンチャーなどIT企業の良い面を取り入れているところだと思います。

ご自身の経歴についてお聞かせください。

17年間IT企業で仕事をし、現在7社目です。大体半々くらいでSIer系企業とベンチャー系企業で経験をしていて、それぞれの良いところを全部把握しています。

Sler系・ベンチャー系の違いをお聞かせください。

Sler系のメリットはどのような点でしょうか?

その知識を業務上使うか使わないかは関係なく、教育制度がとても充実していて、知識を吸収するという意味での経験は非常にメリットになっています。

もう一つのメリットは、やはり安定性です。大手に入っていればクビにはなりませんし、倒産する可能性も低いです。

SIer系のデメリットはどのような点しょうか?

SIerのデメリットは分業で全体像が見えない点です。

エンジニアはいわば歯車の1つであり、その歯車が一体何を動かしているか全部はわからないが、とにかく歯車をきちんと回すことが仕事です。
分業が進めば進むほど歯車はたくさんあって、何かが動いているわけですが、そこまでの全体像が分かりづらいのです。

もう一つは、人に対しても冗長性をとる、つまり冷たく聞こえるかもしれませんが替えがきく体制をとるという点です。

大手の企業では、万が一でも、ある一人が参加できなくなったためにプロジェクトが止まってしまうということは絶対に起こしてはならないので、基本的に冗長化することを強く意識します。それは会社としてのリスクヘッジですから、SIerとしては正しい動きなのですが、本人からすると「自分がいなくても回る」という心理状況になり、それぞれのメンバーのモチベーション低下につながります。

また、経営判断などのスピードが遅い点は致命的です。SIerは決定も撤退もどちらも判断スピードが遅いので、その結果失敗しやすいところがデメリットだと思います。

ベンチャー系のメリット・デメリットとはどのような点でしょうか?

ベンチャーと言ってもピンからキリまであるので、「自分に合った正しい会社」に巡り合えるか、これが一番重要です。

業績の良くないベンチャー企業の話ですが、売り上げはどんどん下がり、給料が上がるような状況は作れず、そのような厳しい状況で社長含め、役職者は顔つきや身体にも出るようなストレスを抱えて、会社自体がぼろぼろになると聞きます。

ベンチャー企業の大きなデメリットは「自分に合った正しい会社」に巡り合えなかったとき、悲惨な状況になってしまうということだと思います。

ベンチャーに行く面白さとは何でしょうか?

ベンチャーに行く面白さというのは、新しいことに挑戦できること、自分の必要性や存在意義を非常に強く価値として感じられることです。近年はDX(デジタルトランスフォーメーション:業務や事業をデジタル技術で変革すること)や生成AI(文章・画像・コードなどを自動生成するAI技術)への対応が急務となっており、ベンチャーほど新技術への挑戦機会が豊富です。

ベンチャーは少数精鋭で、冗長性は持たないので、自分がいなかったらこのサービスは実現しないといった状況で働くことになります。自分に責任がある、自分の存在意義や自分が必要とされていると感じてられる状況があると、自然と技術力も伸びて成長することができます。

SIer系で長く働きましたが、SIerで経験した3年は、ベンチャー企業だと3か月でその経験をしてしまうくらい成長スピードの差があるという体感があります。

ベンチャー系に入る人物像として絶対に必要なのは、自分から前に進む心があるかどうか。言われた事しか動かないタイプだと、どの会社にいようが成長しないのです。逆に言うと、自分から前に進もうと思った時にチャンスが得られるのはベンチャー系です。

エンジニアの就職活動についてはどう思いますか?

エンジニアは就職活動に困ることはないと思います。

ただ、特にベンチャー系だと「正しい会社」に巡り合えるチャンスがなかなか見つからないので、SIer系よりも転職が多い傾向にあると思います。転職に困ることはないとは思いますが、就業の満足度で考えると問題点はあるでしょうね。

それでも恐れることなく、安定性を求めることなく、自分のやりたいことを目指す意識を持った方が成功する人材になれるのは、今までの自分の経験から強く感じています。

「正しい会社」に巡り会えるコツがあれば教えてください。

優秀なエンジニアがいる会社に入ることを目指すのがいいと思います。優秀なエンジニアが居続けるということは、そこに新しい挑戦であったり成長する場所があるから居続けるんです。エンジニアにとって正しい会社を探すということは、優秀なエンジニアがたくさんいる会社がいいと思います。

その究極はトップが技術者である会社です。エンジニアを軽視している会社で、エンジニアが働きやすい訳がありませんし、優秀なエンジニアがそこに居続ける価値はありません。

アメリカでは常識で、トップが技術のことを分からない会社はIT業界ではあり得ません。自分が本当に作りたいと思ったら、プログラミングを覚えて作るくらいの気持ちがないとサービスは成功しないのです。日本でも成功している人たちは技術者の人が多いですよ。

逆に、開発環境に関しては「給料を貰いたいなら徹夜して働きなさい」といった風土になっているのは危険です。もちろん労働時間に規制があることは認識したうえで、会社の雰囲気としてそのような環境を作りだしているのは危ないと思います。

また、「今月売上何億達成するぞ、おー!」といった宗教じみたマネジメントをする会社も危険だと思います。

ポイントとしては本人の成長を価値とし見ているかどうかを正しく判断するのが重要だと思っています。

新卒入社を目指す学生に一言お願いします。

必要なのはポテンシャルがあるかどうかです。誰かに言われずに行動を起こしたものが1つでもあるかどうか、これを僕は重視しています。

例えば「今iPhoneアプリの開発でObjective-Cを勉強しています」と言っていても、よくよく聞いてみると、「学校の授業でObjective-Cを勉強しています」と。もしくは大学の教授や先輩からアドバイスを受けて始めましたとか。

これらは純粋な「自発」ではないと思っていて、誰かに言われずに自ら行動を起こせるかどうかがポテンシャルを判断するポイントになっています。

「自分でやっているのか、誰かにやらされてないか」を自問自答して、自分でやりたいからやっていると言えるかどうかが重要です。

大学生や専門学校生であれば、ポテンシャルのある人はもうすでに在籍中に自発的に何かを作っているので、そういった部分でポテンシャルの高さを見ています。

よくある質問

Q. SIerとベンチャー、エンジニアとしてどちらが成長できますか?

どちらにも一長一短があります。SIerは充実した教育制度のもとで体系的な知識を身につけられる一方、ベンチャーは少数精鋭で裁量が大きく、成長スピードが非常に速い傾向があります。自分から前に進む姿勢がある人は、ベンチャーでより早く経験を積めるでしょう。

Q. 新卒でベンチャーに入るリスクはありますか?

「自分に合った正しい会社」に巡り合えるかどうかが最大のポイントです。業績が振るわないベンチャーに入ってしまうと、給与や環境面で苦労するケースもあります。優秀なエンジニアが在籍し続けているか、トップが技術を理解しているかを軸に会社を見極めることが重要です。

Q. エンジニアとして良いIT企業を見分けるポイントはありますか?

優秀なエンジニアが長く働き続けている会社かどうかが一つの基準になります。エンジニアが居続けるということは、そこに成長できる環境や新しい挑戦の機会があるからです。また、経営トップが技術を理解しているかどうかも重要な判断軸です。

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編集後記

編集後記

SIerとベンチャー、どちらにも魅力とリスクがあります。
大切なのは「自分がどんなエンジニアになりたいか」を軸に会社を選ぶこと。この記事を参考に、自分に合った環境を見つけてください。

エンジニア就活

編集者

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