この記事のポイント
- クラウドとはインターネット経由でサーバーやデータベースを利用できるサービスで、現代のシステム開発に不可欠な技術
- オンプレミスの課題だった初期コストや調達時間をクラウドが解決し、スモールスタートが可能になった
- AWSを筆頭に上位3社で市場の約63%を占め、今後もAIと連携しながら高成長が続く見込み
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近年「クラウド」と呼ばれるサービスが急成長しています。GoogleやAmazon、MicrosoftといったITの巨人ともいうべきプレイヤーが、こぞってこの分野に注力しています。
「クラウド」とは直訳すると「雲」という意味ですが、この「雲」とはインターネットを指します。「クラウド」を簡単に説明すると、インターネット上に存在するコンピュータやデータベース、またはアプリケーションといったものをインターネット経由で利用できるようにしたサービスのことです。
例えば、皆さんがあるサイトを運営しようと思った場合、サーバーというものを用意する必要があります。
これは以前であれば、サーバーの購入またはレンタルで調達するしかなかったのですが、クラウドの登場により、サーバーの調達が、インターネット上で簡単に、そしてすぐに用意することが可能となったのです。
クラウドのメリット
クラウドはなぜここまで成長しているのでしょうか。
これはクラウドに限らずなのですが、成長するサービスというのは、世の中の課題などを解決する力を持っているため、あるいは実際に解決しているために多くの支持を得ているのです。
今回のテーマであるクラウドも例外ではなく、それまで解決できなかった課題を克服し、ユーザーに高い満足度を与えているために年々大きく成長をしています。
では、クラウドが解決した課題とは何でしょうか。それを知るためには、少し昔の話をする必要があります。
クラウドが登場する前は「オンプレミス」といわれるハードウェアを調達する事が一般的でした。ある企業から比較的規模が大きいシステム構築を依頼されると、ソフトウェアの開発と同じようにハードウェアを調達していたのです。このハードウェアは調達が厄介で、何より時間がかかりますし、初期費用や保守料も決して小さくない額を投資する必要がありました。
それに加えて、システムやサイトを開発してもそれに見合う効果や収益が得られるかはわからないため、
しっかりとした予測を立て、ハードウェア等の投資を回収できるかをじっくりと検討する必要がありました。
Web業界はスピードが命なのですが、このようなオンプレミスをベースとしていると調達の時間、コストなどがかかりすぎるため、なかなか経営的には難しい環境でした。
クラウドが解決した課題
こういった課題を解決したのが、クラウドです。
クラウドは、サイトからいくつかの手順を踏むだけで、すぐにあらゆるリソース(サーバーやDB)を使用を開始でき、またいつでも終了することができます。
さらに費用は従量課金制であるため、使った分だけの支払いで済みます。
また自前のサーバーであればアクセスが集中した場合などの対応は全て自社で行う必要がありますが、こういったクラウドサービスは自動的にサーバーの性能をアップするといった運用まで行ってくれるのです。
このようなクラウドの特徴により、開発者はハードウェアの呪縛から解放され、ヒューマンリソースをシステムの開発へ集中することができるようになりました。
また、ユーザー自身も低いコストでの運用が可能になったほか、スモールスタートでサイトをリリースしてみるといったことも可能となったのです。
クラウドを活用した事例
具体的な導入効果を幾つかご紹介いたします。
関東の私鉄である東急電鉄は、AWSを導入したことにより、5年間でトータル50%以下にコストを削減しています。またあるシステムでは、インフラの人的リソース(保守人員)を10%に抑えることを実現しているようです。
また、コンビニのミニストップ株式会社はAWSの導入により運用コストを5年間で30%削減見込みのようです。
さらにはシステムの構築自体もオンプレミスの場合と比較して、50%程度のリードタイムでの構築を実現しています。
このような事例の他にも、国内外におけるたくさんの企業にポジティブな効果をもたらしています。今やクラウドは、システム開発において無くてはならない技術として活用されているのです。
クラウドのプレーヤーと市場
ここではクラウドのプレーヤと市場を確認しておきましょう。
Synergy Research Groupの調査によると、2025年時点のグローバルなクラウドインフラ市場シェアは以下の通りです。
AWS(Amazon):約30%
Microsoft Azure:約20%
Google Cloud:約13%
上位3社で市場の約63%を占めており、4位以下ではOracleがIBMを抜いて台頭してきています。その中でもAmazon社が提供しているAWS(Amazon Web Services)は、依然として圧倒的なシェアを誇っています。
Amazonというとインターネットショッピングなどが有名ですが、このAWSという事業で莫大な利益を得ているのです。
クラウド全体の市場も巨大です。Gartnerの予測によると、2025年のパブリッククラウドサービス市場は7,234億ドルに達すると見込まれています。国内でもIDC Japanの調査によると、2024年の国内パブリッククラウドサービス市場は前年比26.1%増の4兆1,423億円となっており、今後も高成長が続くと予測されています。
今後も引き続き高い成長が期待できる分野といえるでしょう。
まとめ
今回はクラウドというワードをご紹介しました。IT業界において、クラウドは知っていて当たり前の技術となりつつあります。
私の周囲では、オンプレミスの案件とクラウドの案件は約半々といったところですが、今後はAWSなどのクラウドが採用されるケースが増えていきそうです。
日本でも続々と導入が進んでいます。クラウド(インターネット)と言われるとセキュリティを懸念する声も以前は確かにあったのですが、セキュリティに大変厳しいと言われるメガバンクである三菱UFJ銀行(現・三菱UFJフィナンシャル・グループ)も行内のシステムのクラウド移行を積極的に推進しています。
この事実はIT業界に非常に強いインパクトを与えました。IT業界を目指すものにとって、このクラウド化という潮流は避けることができないものだと感じています。
最近は以下のサイトのように、無料で学習できるサイトもあるので、お時間がある時に少しのぞいてみてはいかがでしょうか。
【参考サイト】
Amazon Web Services入門 – プログラミングならドットインストール
よくある質問
Q. クラウドとオンプレミスの違いは何ですか?
オンプレミスとは自社でサーバーなどのハードウェアを購入・管理する方式で、初期費用が高く調達に時間がかかるのが難点でした。一方クラウドはインターネット経由でサーバーやデータベースを利用できる方式で、従量課金制のため使った分だけの支払いで済み、すぐに利用開始・終了ができます。スモールスタートで事業を始めやすい点がクラウドの大きなメリットです。
Q. エンジニアを目指す学生がクラウドを学ぶ必要はありますか?
はい、強くおすすめします。クラウドはIT業界において「知っていて当たり前」の技術となっており、AWS・Azure・Google Cloudのいずれかに触れておくと就活でも評価されやすいです。AWSは無料枠(Free Tier)があるため、学生でも実際に手を動かして学習することができます。
Q. AWSとAzure、Google Cloudの違いは何ですか?
AWSはサービスの種類が最も豊富でスタートアップから大企業まで幅広く採用されています。Microsoft AzureはExcelやTeamsなどのMicrosoft製品との親和性が高く、大企業・官公庁系での導入が多い傾向です。Google Cloudは機械学習・データ分析分野に強みを持ちます。現在のシェアはAWS約30%・Azure約20%・Google Cloud約13%となっています。
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編集後記
就活前にAWSの無料枠などを活用して実際に手を動かしてみると、面接でのアピールポイントにもなりますよ。
編集者
エンジニア就活
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