おそらく、多くの学生の方が、6月頃になると、「サマーインターン」という言葉を身近な人から耳にすると思います。サマーインターンとは、文字通り、主に夏休みを利用したインターンシップです。
短期のインターンでは、夏休みで行われるケースが多く、そのために他のインターンと区別してこう呼ばれるのです。本記事では、サマーインターンの特徴と状況、流れについて説明していきます。
1.サマーインターンの特徴
では、何故多くの企業が夏休みにインターンを行うのでしょうか。それは、サマーインターンに2つの特徴があるからです。
(1)就職活動が本格化する秋直前に行われる
つまり、サマーインターンが直接就活に結びつくことが多いのです。そのため、就活を控えた3年生向けのものが多く、学生側も気になる企業の実際の雰囲気を知る目的で参加するというのが中心です。
更に、サマーインターンが採用までの近道となっている企業も存在し、サマーインターン生専用の採用枠を用意したり、参加者は1次選考などを免除されるなどの特典があります。また、一部の企業では、夏の間に内々定を出すところもあります。
(2)学生がまとまった時間を取ることができる
学生としても企業としても、夏休みという長期休暇の間に、まとまった就業時間を取ることができます。そのため、期間は短いながらも、集中して就業体験を行うことができます。企業側としても、長期のインターンに比べて、学生への対応に手間がかからないのが実情です。
2.サマーインターンの状況
では、サマーインターンでは、学生は実際にどの様な業務に従事するのでしょうか。
(1)業務内容は?
かなり短期間であるため、チームを組んでのワークショップや企業の業務見学のような場合が多いです。
(2)給与は?
サマーインターンに対して、企業が時給、日給の形で報酬を出すことがほとんどです。時給では900~1000円程度が相場です。また、給与とは別に、ワークショップでの順位などに応じて、海外研修などの特典がついている場合もあります。
(3)期間は?
5日間~30日間と企業により様々ですが、5日~1週間というものが多いです。
3.サマーインターンの流れ
注意して欲しいのが、サマーインターンの流れです。サマーインターンの募集期間や面接日が、大学の試験期間と被っている可能性が高く、「気付いた時には募集が終了していた」など見逃す学生がよくいます。サマーインターンの実施スケジュールは、
4月中旬頃 サマーインターン募集開始
6月末頃 一部企業サマーインターン募集締め切り開始
7月下旬頃 全企業のサマーインターン募集締め切り
8月 サマーインターン実施
という日程で組んでいる企業がほとんどです。なので、興味ある企業があれば、4月のうちから実施の情報を調べておいた方がよいでしょう。また、とにかくインターンに行きたい!という学生も、遅くとも6月下旬にはある程度の目途を付けておくべきでしょう。