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芝浦工業大学サークル「デジクリ」インタビュー

「デジクリ」とはどのようなサークルでしょうか?

パソコンやデジタル媒体を用いて何か作りたいっていう意欲のある人たちが集まるサークルです。目的としては、メンバーの技術の向上と情報の発信をすることです。ただ作るだけで終わりではなく、その作ったものを外に向けて、リアル・ネット問わず発表・発信することで、プレゼン力の向上、Webを通じて制作物の認知活動を行っています。例えばデジクリ内で、最終成果物を発表する場があるのですが、そこでUst配信を行ったりですとか、Facebookで作った作品をアップロードして、見ている人たち全員がそのゲームを遊べたりするように、といった形で発信をしています。

ゲームを作るというのは、サークルの全員で作られるのでしょうか?それとも個別に分かれて作られるのでしょうか?

年に3回ずつチームもしくは個人で制作を行っていて、チームは大きくて5人とかそのくらいですね。そのチーム内で開発を行って企画発表から中間発表、最終発表という形で、最後に先輩たちも含めてレビューをもらって、どこが良い、どこが悪いというのを、発表会を通してみんなで学んで行きます。
発表を見ておられる先輩方は、もう既に社会に出ている方や、大学院に進んでいる方がいらっしゃいますので、デザインですとか、プレゼンの仕方を指摘いただいてさらに技術を向上できるようにしています。

どのようなプログラミング言語を中心にコーディングをしていますか?

ゲームだけではなくて、ツール、Webアプリケーションも含めデジタルでクリエイティブなものであれば別に何でもいいので、基本的に言語に指定はありませんが、1年生で一番始めに作るゲームの言語がC言語になっています。それはプログラムやったことのない人たちもいるので、僕らが教えるときに言語を統一しないと難しいということからCが選ばれています。

–新入生として入ってくる人たちはほとんどプログラマーかまたはデザイナーとして入ってくるのですか?

そうですね。ゲームを作るときは、CはCで講座があるのですけが、プラスα、デザイナーだったらデザイナー用の授業、DTMだったらDTM用の授業というのはそれぞれ用意されているので、すごく特殊でない限りは先輩がやった知識を講座として教えてもらえるようにしています。
何も作ったことのない人が何か新しい、自分で考えたものを作って、「作るのって楽しいよね」という感覚をまず1年生のときに学んでもらおうというのがそもそも理念としてあるので、基本的に初心者の人たちを僕らの土俵に持ってくるというか、「クリエイターになろうよ」ということで、最初は講義をしています。

–デジクリに入ってから、最低でも2つ3つくらい制作物どんどん作っていくっていうのはどの人にも共通して当てはまるのでしょうか?

そうですね。基本的に年3回の開発スケジュールを立てて企画をやっているので、年に3回ずつ、3年生だとだいたい9作品作っているはずです。
定例会が毎週あるのですが、時間が余った際には、「こういうのを作ってみたのだけどどうかな」という軽い感じで作品をプレゼンするということもあります。

作品例:2013年度 芝浦祭展示作品「ひよことお菓子と防衛戦」 

年に3回あるから3作品でなければならないということはなくて、基本的に作りたいものはすべて作ります。前までは僕らだけで発表して先輩たちからもらっているだけだったのですが、Ust配信をするようになってからOBの先輩たちがたくさん参加するようになり、コミケなどでもどんどんオープンになっているので、結構周りから刺激をもらいやすい環境ができているのかなと考えています。

1年生の人がサークルに入って大変だと思うこと、また年を重ねてサークルの中で活動していくうちに大変だなと思うようなことはどのようなことでしょうか?

1年生のときに大変だなと思ったのは、やはり締め切りがあることですね。制作自体に納期があり、音楽の人やデザイナーの人と組むと、お互いのスケジュール合わせ、コミュニケーションをしっかりとっていかないとお互いの進捗が遅れて周りも遅れてしまうという、そういう大変さは感じていました。
2、3年生になると1年生のプレゼンに対してフィードバックをするという役割を背負っていかなければならなくなりますので、質問するときの聞き方であったり、アドバイスの仕方であったりというのは言葉を選ぶことも学びました。相手分析のための質問を考えると、やっぱり発表の間にそれをパワポ見ながら考えるっていうのは難しいので、その辺は日々勉強というか、頭を使うなというのは個人的に感じていますね。

最後に、プログラミングをこれから学ぼうとしている学生へ向けてメッセージをお願いします。

授業はまず完璧に受けて課題はしっかりやること。基本課題はもちろん、発展課題も全部ちゃんと終わらせてやるというような感覚でいることですね。あと数多くのコードを書くことで、後々そういえばこういう方法があったなと、今までに書いたコードが役に立つことがあるので、そういうことも含めてきっちり場数を踏むこと。
そしてつまったらつまり続けないで、少し放置してみるとか友達に話してみるとかすると良いと思います。

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