この記事のポイント
- セルゲイ・ブリンはGoogleの共同創業者であり、ウェアラブルデバイス「グーグル・グラス」の開発にも深く関わった人物です
- GoogleはブリンとラリーペイジがスタンフォードでのAI・データマイニング研究を起点に創業した、アカデミックとビジネスをつないだ好例です
- 近年は生成AIやAR技術の急速な進化により、ウェアラブルデバイスと検索技術の新たな展開が注目されています
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セルゲイ・ブリンが手がけるグーグル・グラスとは?

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グーグル・グラスはGoogleが開発したヘッドマウントディスプレイ方式のウェアラブルコンピュータで、軽量でミニマルな外観、どこでもどんなときでもコンピュータにアクセスできるという特徴を持っています。音声コマンドによる写真撮影やビデオ録画、検索、翻訳、メッセージ送信などの機能を備え、2012年にはタイム誌による「Best Inventions of the year 2012」のひとつに選出されています。
国際的なカンファレンスTED2013で、ブリンはグーグル・グラスの開発の経緯を語っています。
「携帯電話をのぞきこんだときの姿勢が、グーグル・グラス開発の理由の一つになった。こんなふうに下を向いて歩く姿が本当に最終形なのかな?他の人たちや情報と、今後もずっとこんな形でつながっていくのかな、ただ突っ立って画面をこすりながら動き回っているだけじゃないかって」
「グーグル・グラスの開発では、どうすれば手を、そして目と耳を自由にできるか考え抜いた。ディスプレイの位置を上げて視線から外すようにしたことで、何かを見るときにも邪魔にならないしアイコンタクトも妨げられない。音が頭蓋骨に直接伝わるようにしたので耳も自由になった」
「最初の試作品は巨大で頭に携帯電話をくくりつけているようなものだった。快適に使えるものにすることがとても重要だった」
出典:ted.com
グーグル・グラスはアメリカでは2013年から販売されていましたが、2015年初頭にGoogle社は一般向けの製造販売をいったん打ち切ると発表しました。その後、企業向けモデル「Glass Enterprise Edition」が2017年に登場し、製造・物流・医療などの現場でDXを支援するツールとして活用されましたが、2023年3月に販売・サポートが完全に終了しました。Googleは現在もAR技術の開発を継続しており、生成AIを組み合わせた次世代スマートグラスの可能性に引き続き注目が集まっています。
セルゲイ・ブリンの生い立ちとは?

Licensee:Steve Jurvetson
セルゲイ・ブリンは1973年にロシア(当時はソビエト連邦)の首都モスクワのユダヤ人の家庭に生まれました。ブリンが6歳のとき、ロシアで起こったユダヤ人迫害を逃れるため一家はアメリカへ移住しました。そのためブリンはロシア語と英語のバイリンガルです。
父は数学者でメリーランド大学の教授、母はNASAの研究員というエリート家庭に育ったブリンは幼い時からコンピュータに関心を示し、1990年に入学したメリーランド大学では数学と計算機科学を専攻しました。93年に理学士号を取得し、卒業後は特待生としてスタンフォード大学の計算機科学の修士課程に進みました。後にGoogleを共同で創業することになるラリー・ペイジと出会ったのもスタンフォード在学中のことでした。
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Googleはアカデミックの世界とビジネスの世界をつなげた好例

ブリンはスタンフォードで検索エンジンやデータマイニング手法などを研究し、1998年に博士課程を休学してペイジとGoogle社を共同設立しました。Googleは2004年に株式公開され、2006年にはYouTubeを買収しています。各種調査によると、Googleの検索エンジンシェアは、2024年1月時点で日本では約74%(PCベース)、ヨーロッパ諸国では約91%と依然として圧倒的な強さを誇っています(出典:総務省 令和6年版 情報通信白書、StatCounter Global Stats)。
Googleは2人の学生が在学中に創業した会社であり、アカデミックな研究の成果をビジネスという形で結実させ成功を収めた企業の好例とされています。近年はAI研究の成果を検索や生成AIサービスへと応用するなど、アカデミックとビジネスの連携はより深化しています。日本国内でも近年、東京大学や京都大学など国立大学が中心となり、産学連携のベンチャー企業の設立を支援する動きがみられます。
例えば、株式会社ユーグレナは2005年に東京大学出身者らを中心に設立された東大発のベンチャー企業です。東京大学内に研究拠点を有し、石垣島で微細藻類ユーグレナ(ミドリムシ)を培養する生産と研究活動をおこなっており、2012年に東証マザーズ(現:東証グロース)に株式上場しています。
また、東京大学との産学連携ベンチャー企業で自然言語処理および情報ナビゲーションに関する技術を事業化した株式会社リッテルのCTOを務めるのは、自然言語解析の分野で世界的に知られた研究者である清田陽司氏です。リッテルは2011年にLIFULL(旧:ネクスト)グループの完全子会社となり、世界最先端の技術力の提供が期待されています。
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編集後記
GoogleやブリンのようなIT起業家の歩みは、研究と情熱が世界を変える可能性を示しています。
エンジニアを目指す就活生のみなさんにも、ぜひ自分の「問い」を大切にしながらキャリアを歩んでいただければと思います。
編集者
エンジニア就活 編集部
ITエンジニアを目指す就活生に向けて、求人情報・選考ノウハウ・業界研究など実践的なコンテンツを届けています。
就活生の疑問や不安に寄り添いながら、日々コンテンツを更新しています。



