1.上田さんは高専生の編入体験談をまとめるサイト「HenTai」をなぜ作ろうと思われたのですか?
私は平成25年度に香川高専詫間キャンパス情報工学科から筑波大学に編入しました。編入試験のためにネットで情報を探していた時に最新の情報があまり存在しない、または見つけにくいというのが現状で、「体験談を手軽に投稿出来るサイトがあればいいのにな、まだないなら作ってみるか!」と思ったのが「HenTai」を作るきっかけですね。
2.上田さんは高専生の編入体験談をまとめるサイト「HenTai」をどのようにして作られたのでしょうか?Rails3.2.11 Ruby1.9.3で作られたとのことなので、RailsでWebアプリケーションを作ってみての体験談をきかせてください
卒業研究が終わり春休みに入った時に、高専の友達に「時間があるから、なにか作らない?」と呼びかけて三人が集まり、「HenTai」の開発チームが誕生しました。当初はWebアプリもしくはAndroidアプリを作る、という二つの意見が出ていましたが「今はWebアプリが熱いでしょ!!」という意見でまとまりました。
Webアプリのアイデアは、人狼ゲームができるFacebookアプリか編入体験談の投稿サイトの二つの意見が出てきたのですが、チームの皆も編入に関する情報の不足についての悩みを感じていたようで後者に決まりました。
何故CakePHPを使わずにRailsを採用したのかというと、以前から僕はRailsを使っておりRailsが如何に素晴らしいかを友達に伝えれたからだと思います。Railsは本当によく作り込まれている便利なフレームワークだな、と今回の開発を通して実感する事が出来ました。
MVCの考え方に基づいて作られているので作業分担も簡単にする事が出きました。友達がまだRailsに慣れていないときは、僕がModel,Controllerを友達にはViewを担当してもらう形で分業していました。
またRailsのプラグインもとても充実しており、プラグインを上手く使うことで2週間弱という短期間で「HenTai」を作る事が出来ました。TwitterBootStrapや、Hamlというプラグインのおかげで開発速度やデザインも上手く作りこめたと思います。
3.友達と3人で開発したとのことですが、どのように役割分担して作業をされたのかを教えて頂けますか?またチームで作業を進めていくなかで大変だったことを教えてください。
当初は3人で開発しようしていました。僕と友達がMacでもう一人はWindowsという構成でした。しかし、WindowsでRailsを使うのは面倒くさい部分が多すぎてWindowsで開発をするのは無理という結論になりました。結局Macを使っている二人がコーディングをして、もう一人はアイデアを出したりなど開発のサポートにまわってくれました。
「HenTai」も当初は「TSS(Transfer Support System)」というなんのひねりも無い名前だったのですが、こんな名前じゃ面白くないし覚えてもらえないもっとインパクトに残る名前に変えようという流れになりました。
その時にふと友達の部屋をみわたすと「けいおん」のフィギュアがあり、こんな語感の名前なら良いなと思い「編入体験談、へんにゅうたいけんだん、…、Henyu Taikenndan、HenTai」これだ「HenTai」だ!!これしかないと「HenTai」に決まりました。この名前に決まってからはプロジェクトに愛着が持てるようになり開発速度も上がったと思います(笑)
Githubを使って開発しましたが、これが無ければチームでの開発はとても難しかったと思います。
作業上特に大変だったと思う事は意見の共有ですね。最初はSkypeで意見を交換して開発していたのですが、うまく意見が伝わらなかったりしてとても煩わしい思いをしていました。これでは埒が明かないと思い、翌日には友達の家に二泊三日で泊まり込んで開発をしていました。このプチハッカソンのおかげで「HenTai」が7割程完成しました。
4.最後にエンジニアインターンをみているみなさんに一言お願い致します
昔に比べて今は、とても恵まれている環境だと思います。スマートフォンの普及のおかげで実際にユーザに使ってもらいやすい、開発側でもそれほど専門的な知識が無くてもなにかしらのアプリが作れるという夢のような環境です。
アイデアとやる気さえあれば、「HenTai」をつくる事ができました。「エンジニアに興味はあるけど、自分に出来るのだろうか?」そんな悩みは不要です!!ぜひものづくりに挑戦してみてください!