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明治大学理工学部教授 疋田輝雄さんインタビュー

今回は、明治大学理工学部教授疋田輝男さんにインタビューさせて頂きました。ソフトウェアの基礎やプログラムを書くということに携わるということとは、についてお話しを伺いました。

疋田さんと早川さんが、研究室でされてる研究の概要及びテーマをお聞かせ下さい。

[疋田さん]

まず、私達の研究室名をソフトウェアの基礎と称していまして、文字通りソフトウェアの基礎や理論的方面を研究しています。その中でも、最近は、学科内の構成上という事もありまして、最初はネットワーク関係が主だったのですが、ここ5年ぐらいはネットワークの中でも、特にWeb関連を研究しています。

Webといっても、今は本当に広い分野なのですが、Webアプリケーション、Webサーバー、Webブラウザなどがあてはまります。その中でも、最近、特に行っていることが、どちらかというとクライアント側の言語で言えばJava Script系で、学生さんの要望もあってオープンになってきています。具体的な研究は、情報検索や、今で言うビッグデータといったものになります。

[早川さん]

3年間SEをしてましたので、目的意識というか、研究に対する問題意識が少し実務寄りというところがあります。なので、ITエンジニアとして、働いていた時の問題に関した事とか、こんな事あったら良いな、と思うところが研究のネタとなっています。さらに、逆の観点から在学中の学生に、こういう事が出来たら良いSEになるだろうな、と思うところも研究テーマの切り口になっていると思います。

疋田さんのRecommendationというロジックによる検索という分野で、既に使われている技術、或いは先を見越した部分や特長的な部分があればお聞かせ下さい。

基本的には昔のIR方式の延長線ですが、みなさん、自然言語の検索がネット上の検索を越して、色々発展させようとされてまして、画像等、様々なものがあります。例えば、グーグルは、ページランクの中身は見えません。リンクの数や偉い人が推薦すれば良いという形がありますが、そういうのに限界はありますし、ごまかすのにも方法はあります。なので、別のアプローチも様々な方法で行うことが、今後大事なのではないかと思ってます。

早川さんは、3年間SEとして勤務された後、母校となるこの場に戻られたとの事ですが、アカデミックと業務のこういったところを改善した方が良いのではと思う点はございますか?

アカデミックな視点から業務を見ての一般論ですが、やはり、現実的には、非情報系の人も情報系の人も今は分け隔てなく、ほとんど文理混成でとられています。何を仕事にするかにもよりますが、ミッションクリティカルなシステムを作るには、この環境では良くないのではないかと私個人は思っています。4年間しっかり情報科で学んでも即戦力になる事は正直難しいのに、外から何も分からない者が来て、OJTで果たして適応できるのか、個人的には少し疑問が残っています。

大学は就職予備校ではないので少し違うのですが、出来る事なら在学中に、将来SEになった時円滑に行っていけるよう、計算機の素養がついたら良いという今の学生に対する考えが一つあります。さらに、もう現場にいらっしゃるSEについては、全てのSEに一定以上の計算機力を求めるのは難しい部分がありますので、完全に腕が良いSEではなくても、適材適所が重要なのではないかと思います。

計算機の素養について押さえておきたいことについて、早川先生の個人的な考えとして思われることがあればお聞かせ下さい。

何かプログラムを書くという行為に携わるというのであれば、どのレイヤーの仕事であっても計算機の素養として持つべきものや、一度、学習しておくと良いのでは、と思うものがあります。やはり、そのバランスの良さが重要だと思うのです。

Rubyだけは分かります、ネットワークだけは分かります、といったそういう方は多くいますが、おそらく、私個人は駄目だと思っている部分があります。もちろん、特化したところがある(I字型)のは良いと思うのですが、全ジャンル浅く分かっている上でここは強いです(T字型)、という形がより良いかと思います。現場DBAスペシャリストがいて、ネットワークスペシャリストがいて、I字型ばかりで横串が通せなくなるよりも、各自がT字型になるのがいいのではないかと私個人は思っています。

最後に、読者の方に一言お願いします。

プログラムソフトウェアを作る前に、目的を持つことが大切だと思います、社会やビジネスなど理由は様々ですが、機器構成等、ネットワーク構成は意識しないとプログラムは、本当の意味では書けません。現在の世の中では、おそらく現場に出るとネットワークや組み込みを行うと思うのですが、どちらにしても、こういったハードウェアネットワークの意識が大事だと思うのです。

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