旅行市場の市場規模
旅行市場と聞くと旅行代理店や観光施設を思い浮かべがちですが、「旅行や観光にまつわる様々なサービス」という括りで考えると、交通産業、小売産業、情報通信産業など様々な産業が旅行市場に携わっています。
そのため市場規模はとても大きく、2012年に日本旅行業協会が発表した資料によると、旅行観光業の国内総生産額は約32兆円となっています。これは日本の国内総生産額の約6.7%にのぼり、自動車産業の4分の3程度の市場規模となります。直接雇用者の数も自動車産業の約3倍の150万人に及び、国内経済にとっては非常に重要な位置を占めているといえます。
旅行市場にはガリバーが存在しない
現在の日本の旅行業界には社員数が1万人を超えるような大手企業グループから数人の社員で商品の企画から販売、添乗までを行うような中小企業まで、実に1万社を超える会社がひしめき合っています。しかしながら、いわゆる「ガリバー企業」というものは存在しません。
売上高を見ると株式会社エイチ・アイ・エスとKNT-CTホールディングス株式会社の2社が凌ぎを削っていますが、他にも国や地域、テーマを絞り込んだニッチな市場を得意とするような専門旅行会社が数多く存在します。近年では高級宿泊施設の予約サイト「一休.com」などを運営する株式会社一休や、「楽天トラベル」を運営する楽天株式会社など、インターネットを中心にサービスを提供する会社が台頭してきていて、ますます活況を呈しています。
高い技術を必要とする旅行系サービス
旅行に行く際はホテルや旅館、飛行機や電車、レンタカーなどありとあらゆるものを調べ、予約してから出掛けることが多いですが、今やこれらは全てパソコンやスマートフォンを使ってインターネットで完結させることが可能です。「予約」というシステムが存在する場所には全てインターネットにおける予約システムが必要だ、といっても過言ではありません。
旅行市場の規模の大きさは、そのままこれらの予約システムなどを開発する業界規模の大きさに直結しますし、スマートフォンが爆発的に普及しつつある昨今の事情を考えると、旅行系サービスシステムの開発ニーズはますます高まると考えるべきでしょう。しかしこのような旅行系サービスシステムは、あらゆるシステムの中でも非常に高い技術力が要求されます。
中でも予約を司るシステムの重要性は特別で、「予約システムがダウンしてしまい予約が受けられなかった」「システムのバグが原因でホテルの宿泊予約や飛行機の座席予約で重複して予約を受けてしまっていた」というようなことが起きてはクライアントにとっては大きなビジネスチャンスのロス、カスタマーからの信頼度の低下に直結するからです。これらは最悪の場合はビジネス上のリスクに発展しかねず、トラブルは決して許されません。
システム開発に携わる、株式会社タイムデザイン
このように非常に高い技術が要求される旅行市場におけるシステム開発において、株式会社タイムデザインは設立9年目、社員数14人の少数精鋭で運営されるベンチャー企業です。旅行業界では既に「知る人ぞ知る」会社と言え、私たちにも馴染みのある以下のようなシステムの開発、提供、運用を行っています。
・ツアービルダー : これはホテルや旅館といった宿泊施設の公式サイト上で、宿泊施設独自の航空券付き宿泊プランを発売出来るというASPです。国内1600以上の宿泊施設の公式サイトで導入されており、日本に就航しているほぼ全ての航空会社を網羅しています。
・スターフライヤー公式ダイナミックパッケージ : 黒いクールな機体でおなじみのスターフライヤーの公式ダイナミックパッケージは、航空券と宿泊施設がセットになったオリジナルのプランを作成出来るシステムです。
・JAL便一休パック : 高級宿泊予約サイト「一休.com」における、JALの航空券と宿泊施設をセットで販売するシステムです。
特に「ツアービルダー」は、「宿泊施設自身が」「自社のサイトで」「オリジナルの航空券付き宿泊プランを提供出来る」という業界初のシステムであり、様々な条件下、環境下で使用されることを考えると、旅行業界に特化したシステム開発を行う同社だからこそ出来た画期的なシステムと言えます。今や1600以上の宿泊施設に導入されているということは、それだけ長期安定的に稼働している信頼性の高いシステムであり、同社の技術力の高さを証明していると言えるでしょう。