はじめまして。現在名古屋の文系大学に通うマセです。
本や映画が好きで、最近は落語にハマっているようなカルチャー好き男子です。
そんな僕がプログラミング未経験からITエンジニアになるまで(内定獲得まで)のエピソードを3回に分けてお話ししたいと思います。
1. はじめに
簡単に自己紹介をします。
僕は大学で文化人類学を学んでいます。ざっくりと説明すると、◯◯村や◯◯島といった限定したコミュニティへ現地調査に行き、そこに住む人々はどのような価値観に基づいて生活しているのかをインタビューを通して明らかにする学問です。
そして新しいことをするのが大好きです。大学生になってからというもの、いろんな雑誌を読み漁っては面白そうなことをみつけて、「とりあえずやってみる」精神で何にでも手を出してきました。
大学2年生の時には雑誌「BRUTUS」で映画の特集号を読んで、映画の持つ「人の人生を大きく変えてしまう影響力」に惹かれました。
それまで映画は話題作しか観ていなかったけれど、様々なジャンルを観るようになり、特に人の生き様を描いたヒューマンドラマ系を好んで観ました。マイナーな映画を放映するミニシアターにも通うようになったり、朝まで夜通しで映画を4本観たりするなどしていました。
この時に出会った『Dead Poets Society(邦題:今を生きる)』という作品は、僕の人生観に大きな影響を与えています。
こういった感じで、今では多くの趣味ができました。
旅・アニメ・本・写真・音楽・落語・テレビゲーム等々…。
周りからも好奇心が旺盛だとよく言われますが、僕自身も好奇心を大切にして生きています。
2. もともとのスキル
特別パソコンが得意というわけではありませんでした。就活を始めるのと同時にプログラミングの勉強を始めましたが、そのときのスキルは、
・パソコンを開くのはレポート作成のときだけ
・保存したはずの写真が行方不明になるときがある
・タイピング速度を測定するとレベルC(1分間の入力文字124〜140程度)の判定。一般的なオフィスワークでは1分間で200文字程度必要。
といった具合で、そもそもパソコン自体全然触らないようなITエンジニアとは程遠い存在でした。
なのになぜITエンジニアを目指し始めたのか。
きっかけは大学3年目を終えて1年休学したときに行った、世界一周の旅でした。
3. どうして世界一周の旅をしたのか
僕は高校生のときからずっと「旅に出たい」と思っていました。理由は二つあります。
一つ目は、旅雑誌や旅行記の中に描かれる未知の世界に憧れていたから。
だれしもが一度は行きたいと言う南米のウユニ塩湖。
全てが想像を超えてくるカオスなインド。
今も雄大な自然と野生が残るアフリカ大陸。
それらを旅した人たちが語る物語はいつも壮大で、日本にいては経験ができないことばかり。僕もいつかその世界を自分の足で歩いてみたいと思っていました。
二つ目は、大きなチャレンジをすることで自分を変えたかったからです。
普段から様々なことに興味を持つようにしていましたが、大規模なチャレンジを伴うものは「もし失敗したら今の普通の生活には戻れなくなるかもしれない」という未来への不安からいつも避けていました。
面白いことを求めている反面、一歩を踏み出せない自分がとても嫌いでした。
そこで意を決して今の自分における最大の挑戦をしてみようと思いました。そうすればこれからどんなことに対しても果敢に挑んでいけるような人間になれる。そう感じて、無謀とも思えた世界一周の旅をしてみようと思い立ちました。
一度決意したら行動は早いもので、1日14時間のバイトを週6日働き、5ヶ月で100万円稼ぎました。この資金で6ヶ月・15カ国の旅に出ました。