ここ数年話題のFintech。金融のFinanceとITのtechnologyを掛け合わせた造語です。金融業界にITを導入して久しくなりますが、IT業界が金融業に参入するようになったのはここ最近のこと。
ここでは、話題のFintchについて、新卒が目指す場合には、何が必要なのかをご紹介していきます。
1.Fintechって何?
Finteck(フィンテック)とは、金融とITを掛け合わせた造語です。IT企業が、金融業界でサービスをユーザーに提供することをフィンテックと呼んでいます。
身近なところで、LINEPayなどは利用している方も多いことでしょう。LINEPayでは単なる電子マネーと言うだけはなく、金融機関への入出金がLINEアプリ上で簡単に操作ができますよね。また、同一アプリ内であれば簡単にお金の送金なども可能です。
このように金融機関が通常行っていることをIT企業が開発したアプリで簡単に実現できるため、金融機関では危機感を持たれているのも事実。欧米では標準化されてきているフィンテックも日本での業界参入はここ2〜3年の話です。
フィンテックでは、ITを使った投資システムや、家計簿管理など様々な金融に関するやりとりがスムーズに行えることになります。日本の金融に関するこれまでの常識が変わろうとしているのです。
これらの開発は、ベンチャー企業が手がけているのが現実。就活生がフィンテック業界に就職を希望するならベンチャー企業への就職になることを認識しておきましょう。
2. Finteckに適した人材
フィンテック業界への就職とは、いわば、ベンチャー企業への就職です。そのため、フィンテック業界への就職で適した人材は、好奇心旺盛であること、最新情報に敏感であること、勉強熱心であること、タフな精神がある人など。
ただ単に、ベンチャー企業って響きがかっこいいと憧れる人には向かない可能性があるでしょう。現実問題ベンチャー企業への就職でもフィンテック業界といえば、まだ成功できるかわからない業界です。成功の鍵はこれから就職する人材にかかっていると言っても過言ではありません。まだ安定していない業界であることを認識すると共に、たくさんのベンチャー企業がチャレンジしていることも知っておきましょう。
そのため、競合のベンチャー企業が多く存在しています。それでも就職を希望するという強い精神力が必要です。
3. Fintech業界に求められるスキル
もちろん、経済や、金融に関する知識は重宝されます。大学などで学んでいたなら就活での長所になるのでアピールするといいでしょう。ただし、必須スキルではありません。それよりも、ITに関する最新情報やプログラミング知識、アプリケーションに関する知識の方が必要なスキルとなるでしょう。
その他、まだまだ欧米から学ぶことが多いため、英語などの語学力も必要なスキルとなります。事前に強化できるといいですよね。
また、フィンテックの課題の1つにセキュリティー問題があります。セキュリティーについての基本知識は身につけておくといいかもしれません。問題解決能力や、コミュニケーション能力は新たなシステム開発には必須と考えておきましょう。
4.Fintech業界の新卒採用は増加傾向
フィンテック業界は急成長を遂げている業界です。もちろん新卒の採用枠もどんどん広がっているのが事実。しかし、中途採用の方がニーズが高い業界となるでしょう。なぜなら、金融の知識と、営業の知識などを持ち合わせた人材をIT業界が取り込みたいから。実績がある方が有利に働くのです。
それらの中での新卒の役割は、斬新なアイディアを提案する能力になります。若い発想力が必要だと考えるといいでしょう。就職先はベンチャー企業がほとんど。その中で存分に力を発揮できることが、フィンテック業界で働くやりがいとなるでしょう。自分の作ったものが、世の中のスタンダードになるかもしれませんね。
まとめ
Finteck業界の動向についてはご理解いただけましたか?これからFinteck業界に就職を希望するなら、一般的なITの知識やアプリケーションの開発能力を身につけておくといいでしょう。
就職先は大手よりもベンチャー企業になることが多いと認識してくださいね。新たな価値を生み出す仕事にはいつでもチャンレンジ精神はつきものです。自分の力を試してみたいと感じるならぜひ就職を希望してみてはいかがでしょうか。
<参考資料>
・金融とIT志望者必見!「フィンテック」は銀行の敵か味方か?
・フィンテック(FinTech)|業界情報|『金融』転職、『経営』『コンサル』転職なら【コトラ】
・ここらで世界一わかりやすく「FinTechとは何か」を説明しよう。