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大手IT企業のエンジニアになることのメリットとデメリット

IT企業は実はたくさんある

皆さん就職活動はうまくいっていますか?就職活動が上手くいっていないと感じている方も多いのではないでしょうか?

就職活動が思うように進まない理由は様々ありますが、その1つに「どのような企業を選ぶか」という点があります。これまでの学生生活ではあまり意識することが無かったと思いますが、企業研究をはじめてみると国内にはたくさんのIT企業があることに気づくと思います。

企業の与信管理サービスを手掛けるリスクモンスターの調査によれば、ソフトウェア業、情報処理・提供サービス業は上場企業数 219社、非上場企業数 90,976社があるそうです。

【出典】業界レポート「情報サービス業」

つまり日本国内には上場、非上場を合わせて約91,000社にも上るIT企業が存在するということになります。

当たり前ですがこの91,000件の企業は全く同じものは存在せず、様々な歴史、強み、事業分野などは千差万別といえます。これだけの企業があれば、皆さんが企業選びに迷ってしまうのは仕方がないことかもしれません。

ただ闇雲に企業を探していても時間だけが過ぎてしまうでしょう。ではどうすればよいのでしょうか。実は「企業選び」はいくつかのポイントがあります。細かい点を見るとそれぞれ異なる会社ですが、その会社の規模などによっていくつかの傾向や特色があるのです。

そこで今回は「大手IT企業」をターゲットとして、大手IT企業で働くことのメリット・デメリットをご紹介します。

大手IT企業とは

まず大手企業とはどのような規模の会社なのでしょうか?実は大手企業に明確な定義はありません。ですが、中小企業基本法という法律にによれば、中小企業は以下と定義されています。

資本金の額又は出資の総額が三億円以下の会社並びに常時使用する従業員の数が三百人以下の会社及び個人であつて、製造業、建設業、運輸業その他の業種(次号から第四号までに掲げる業種を除く。)に属する事業を主たる事業として営むもの

【出典】中小企業基本法

IT関連をサービス業とした前提で、上記を中小企業と考えると大手(大企業)とは、

  • 資本金三億円を超える
  • 従業員が三百人を超える

というのが1つのラインとなりそうです。

そのほかには「東証などに上場している」「売上が数十億円規模」といったポイントもあると思いますが、今回は上記にあげたようなところを1つの判断基準としてイメージしていただければと思います。

大手IT企業で働くことのメリット

さて、では大手IT企業で働くメリットとは何でしょうか。私は以下の点がメリットだと考えます。

マネジメントスキルが向上する

システムエンジニアのキャリアパスは様々ありますが、大きく2つに分けると「生涯エンジニアとして生きる」か、「プロジェクトマネジメントなどの管理側として生きるか」というものに分かれます。

【関連記事】ITエンジニアにおけるスペシャリストとマネージャーの違い

大手IT企業(特にSIを業務とする企業)は、多重請負構造と言われるピラミッド型の頂点に位置することが多いです。

このピラミッド構造の頂点に近いところに存在する会社は、下請け企業のマネジメント(進捗の確認やステークホルダーとの各種調整)が主な業務となります。

そのため比較的年次が若い時から、マネジメントスキルを伸ばすことが可能となります。将来的に管理側としてプロジェクトに携わりたいと考えている方にはとても大きいメリットであると言えます。

案件の豊富さ・安定性

ITという一見合理的な仕事であっても、お客様との取引には信頼が重要な要素となります。大手といわれるような企業は、長年に渡ってお客様の業務を取り組むことで培ってきた強い信頼関係が構築されています。その信頼関係が次の取引へつながるため、様々な案件を安定的に受注しやすい環境にあります。

どんなに優れた技術を持つ会社、優れたサービスを開発した会社であっても、利益があがらなければたちまち倒産してしまいます。そのためには優良な案件をどれだけ安定して受注するかというのは、経営を継続する上でのポイントとなります。

また、大手企業は持ち前の資金力で多方面の最新技術を研究し、新たなサービスを続々と手掛けていきます。

安定した経営を行うためには、収益源を複数確保しておくことは基本的なことですが、大手企業は常に次の収益源を生みだす体制ができている事が多いです。

社会人として働く上で、安定した環境で仕事を行いたいという人は多いと思います。そのような方にとって、案件の豊富さ、安定性はメリットの1つといえるでしょう。

待遇の良さ

皆さんは何のために働くでしょう?様々な理由があると思いますが、やはり待遇は1つの外せない条件ではないでしょうか。

当然ですが給料を上げるためには売上や利益が安定的に発生する必要があります。先述した通り、大手企業は経営的、資本的に安定しているところが多いです。

また、たとえ数年赤字になったとしてもそれを凌ぐ体力を持ち合わせています。社会人として働く上で、この待遇の良さは重要なメリットだといえます。

大手IT企業で働くことのデメリット

フルスタックエンジニアにはなりにくい

フルスタックとは簡単にいうと一人で何でもできるエンジニアです。お客さんと案件を生み出し、要件定義→開発→テストといった開発はもちろん、インフラ関連の構築や各種開発環境の整備などを高いレベルでこなすエンジニアを指します。

このようなフルスタックなエンジニアは市場価値がとても高く、転職市場でも引く手あまたです。

ですが大手企業の多くはメリットとしてもあげたとおり、マネジメントが主な業務となる会社が多いです。下流と呼ばれるような実装やテストは下請けが担当しますし、インフラ関連であれば専門の部署が担当することが多いです。

そのため、マネジメントスキルが向上する反面、開発スキル自体は自身が意識して伸ばさないとなかなか厳しいといえます。会社の看板を外して、ひとりのITエンジニアとして考えた場合、この点はデメリットといえるでしょう。

スピード感が鈍くなりやすい

IT企業によらずですが、大手企業は部署間で縦割りであることが極めて多く、お互いが各部署の範囲の仕事を侵食しないように仕事を進める必要があります。

仮に他部署に影響するような仕事の場合は、事前に自部署の上司へ話を上げ、他部署と調整を行う必要があるのです。

IT業界は日々めまぐるしく環境が変わりますが、大手企業の多くは意思決定などにどうしても時間がかかるため、そのスピードについてこれない企業は少なくありません。

IT業界では時として小回りが効く規模の会社の方が有利になることもあるのです。この大企業の性質は、ITを生業とするものにとってデメリットとなるでしょう。

まとめ

今回は大手IT企業で働くことのメリット・デメリットをご紹介しました。もちろん企業によっても異なるので一概にはいえませんが、このような傾向があることを意識しておくことで効率的に企業選びができるようになります。

大手IT企業は競争率も非常に高いため、なかなか入社するのはハードルが高いのですが、安定して働きたい人にとっては魅力的な選択肢となることは間違いありません。

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