昨今注目を浴びているデータサイエンティストという職種をご存知ですか?名前だけでも聞いたことがあることでしょう。データサイエンティストとはどのような職種なのか、注目を浴びている理由は何なのか、ここではデータサイエンティストという職種についてご紹介していきます。
1.データサイエンティストの職業とは?
データサイエンティストの職業とは、ビッグデータの分析を行い、ビジネスの予測モデルを構築することです。構築した後にビジネスに取り入れて実践していくところまでやるケースもあります。
データ分析に力を入れる職種はデータアナリストとも呼ばれますが、データサイエンティストは、予測モデルを構築する部分に力を入れた職種です。主にビジネスインテリジェンス(BI)の分野で活躍する職種。
例えば、webサーバーのアクセスログからデータを分析して、新製品の発表の約2時間後にサーバーの負荷がかかるとわかったとします。次の新商品発表の前にどの程度のアクセスがあるのかを予測するのがデータサイエンティストのお仕事です。
その時間帯にwebサーバーのセッション数の上限値を動的に増強する設定を提案し、設定までできれば、全てをこなせるデータサイエンティストとして、重宝されるでしょう。また、売上予測などの経営的な観点からも分析もしていくことも必要です。
2. データサイエンティストが注目されている理由
昨今の企業ではデータの蓄積はできているものの、ビッグデータを持て余し気味です。膨大な量の情報を有効に利用できていない現実があります。そのため、データを分析して、ビジネスの予測につなげていくお仕事であるデータサイエンティストが注目されているのです。
データを有効利用して、経営戦略につなげていくこと。その手法がBIであり、そのための技術者の1つがデータサイエンティストなのです。どの企業でもビジネス予測は必要になり、色んな企業で求められる職種になっています。
3. データサイエンティストになるために
データサイエンティストになるためには、分析能力は必須となるでしょう。それを元に予測を立てていくため、データマイニングについてまずは学んでおく必要があります。データマイニングとは、規則性のあるパターンをデータから読み取る技術です。
また、データベースを触れないとビッグデータを抽出することもできません。データベースの技術を身につけ、excelなどの表計算ソフトでレポーティングできるスキルも必要です。pythonやRといった、分析に適したプログラミング言語も身につけた方がいいでしょう。
その他大切なことは、コミュニケーション能力です。顧客の問題点や、課題、やりたいことをヒアリングしていくコンサルティング能力を身につけていくことで、データサイエンティストへの道が見えてきます。
4. データサイエンティストの気になる年収
データサイエンティストの気になる年収は、おおよそ平均で655万円です。新卒採用の場合には、最初は370万円程度。しかし、注目を浴びる職種だけあって伸び率は高いと言えるでしょう。SE全体の平均年収が488万円程度なので、平均年収は高いと言えますよね。
しかし、SEの新卒での平均年収は380万円程度です。データサイエンティストの新卒での年収はSEの新卒平均年収とはほぼ変わらず、年齢を追うごとに年収が上がりやすいことがわかります。目先の年収にとらわれない場合には、データサイエンティストは、収入面でも魅力ある職業だということがわかるでしょう。
まとめ
データサイエンティストはますます今後注目される職業です。もしも、職種にまだ迷っている場合には、データサイエンティストを目指してみてもいいでしょう。そのためには視野を広く持ち、様々なスキルを身につけていく必要があります。
最初はデータベースエンジニア、その後にデータサイエンティストというステップも近道になるかもしれません。ビッグデータを取り扱う職業に就いておけば、データサイエンティストに転職できるチャンスもありますよ。
<参考資料>
・データサイエンティストの年収給料・20~65歳の年収推移・役職別年収|平均年収.jp