誰しもが通る就活という関門。受験と同じく、いやそれ以上に人生に関わってくるのが就活です。でもそんな就活も堅苦しく考えずにやったほうがいいかもしれません。
なんで就活をするのか
世の中の大学生は3年生の秋や4年生の頃には就活をします。文系はもちろん、修士に行けばいい理系学部の学生だってなぜだか就活する人がいます。自分がなぜ就活するのかわからないけれど就活する人は、まず、就活を始める前に、なぜ自分が就活をするのかそこから考え直すことが必要でしょう。よっぽど優秀な人(本当に少数です)を除いて、就活をしていく中で全部内定をもらえる人というのはいません。落とされるということはある意味、自分を否定されるわけですから、どんなに割り切っていたとしてもやはり気分は悪くなるもの。そこで周りに流されて就活している人は、失敗をフィードバックすることもできずずるずる・・・となってしまうことが多いです。
せっかく時間と労力をかけて就活をするのですから、やる目的、理由、ゴールを定めて見ましょう。
一方で、あまりに「就活」に対して視野狭窄になってしまう人で、「どこかいい企業に内定もらわねば」と強迫観念にとらわれているような人もいます。このような人はそれこそ硬直的になってしまっているので、就活に失敗してしまう典型パターンだとも言えます。実は、「どこどこ企業に行きたい」というのは就活の目的にはなりえません。「なぜ行きたいのか」「そこで何をしたいのか」そういった質問を突き詰めて行くとこういった人たちは実は空っぽなんです。
自分がどんな人生を歩みたいのか、どんなことを成し遂げたいのか、そのプロセスとしての就職があります。そこをふまえた上で就活の目的をもう一度見直してみると良いでしょう。
就活はゲーム
さて、就活の目的、自分がやる理由をしっかりと決めたら、就活へのスタンスについてです。
就活はゲームです。自分という主人公があり、志望企業という敵がいます。いかに、倒して行くかそこに着目してみると、強迫観念にとらわれることもなくなるのではないかと思います。さて、この就活ゲームにも手順があります。ひとつずつ追ってみましょう。
ゲーム「就活」STAGE1:装備確認
まず、自分自身について知るということが必要になります。RPGゲーム的に言うと、自分の装備をここで確認するわけです。自分の生い立ち、頑張ってきたこと、成功したこと、失敗したこと、なぜその時々で自分はそういう選択をしたのか、頑張れたのか、自分の特技etc…そういったことは実はこれまでの人生で考えたことはなかったはず。
この自分に関して言語化する。これだけでもかなり有意義ですが、これをきちんとノートなどに構造化して書き残しましょう。
ゲーム「就活」STAGE2:フィールド調査
STEP1で自分がやりたいことが明確に記せた人はもしかしたら必要ないかもしれませんが、別に自分がやりたいことってわからないなあと思った場合、世の中にどんな会社があるのか調べてみましょう。これも社会勉強として面白いです。まわりの学生が大好き、コンサル、外銀などの仕事内容はもちろん、いつもは目につかないBtoBの大企業について調べてみたりしてみましょう。これは社会勉強としても面白いです。自分が知らなかったお金や経済の動きについて知ることができます。リクナビ、マイナビなどに登録して片っ端から見て行くなどもいいですが、最終的に自分で業界地図などをノートにまとめられるといいでしょう。
ゲーム「就活」STAGE3:ターゲットを決める
さあ、見取り図ができたらどこに照準を定めるか決めましょう。自分がどんな仕事をしたいのかわからない人はまずは広く浅くターゲットを定めてみてもいいかもしれません。自分がやりたいと思っている仕事が決まっている人でもあまり視野狭窄になってはいけません。ちょっとのぞいてみるかという感覚でもいいですが、違うタイプの業界、会社も調べてみましょう。「仕事内容」は実際に働いてみないとわかりません。同じ業界でも会社でもまったく違う仕事がいろいろあります。「自分はこれだ!!!」とあまり思い込まないほうがいいでしょう。
ターゲットを決めたら、もちろんその会社、業界についてもう少し踏み込んで調べてみましょう。「ゲーム」「勉強」というスタンスで受けるにしても落とされたら腹立ちますよね。受かりに行きましょう。そのためには、その会社が何をしようとしているのか、どんな人材が欲しいのだろうかと考えてみましょう。志望動機を聞かれることが多いので自分がそこでしたいこと得られることばっかり考えているひとがいますがあんまりよくないです。実際問題、あなたがその会社でなにをしたいか、成長したいと思っているかなんてどーでもいいんです。その会社があなたになにをしてくれるかでなくて(それも考えておくことは自分のためには大事ですが)、自分がその会社に提供できるものを考えましょう。
ゲーム「就活」STAGE4:実戦!!
さあ、自分のことを知って、相手を知ったらエントリーして、受けてみましょう。うまくいく会社もあれば、いかないものもあるかもしれません。大事なのは、うまくいかなかったものについてちゃんと「なぜ?どうやったらよかったのか?」を考えること。次に活かすこと。
案外こういった点で頑張れば、今後の自分の成長にもつながってくるでしょう。「あの面接ではこういう態度でこんな話をしたうけは良かったけどだめだった、どうすればよかったのか?」「グループディスカッションでリーダーシップをアピールしようとして司会しようと思ったが失敗した」いろいろと反省点が出てくるはずです。どんどん次に活かして行くことができれば就活も楽しくなるはずです。
最後に
どうでしたか?就活も就活だけを目的にするのでなく、その過程で成長することを目的にしたり、過程を楽しむことでより有意義にすることができます。
有意義にする方法が不安?
大丈夫です。エンジニア就活では就活説明会も設けています。不安なこと、相談したいことがある方も気軽に参加してみてください。なにがしかの助けになるはずです。