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SEとして求められる人材とは?【採用担当の本音】

はじめに

はじめまして。元転職エージェントライターTです。某中堅企業人事部で採用担当者(いわゆる面接官)をしていた経験もあります。

自身の人事マンとしての経験、そして転職エージェントとして、多くの人事部採用担当者とのやり取りを経て得た経験を元に、皆様に有益な「人事担当者のホンネ」「ここだけの話」をお届けしたいと思います。早速ご一緒にみていきましょう!

そもそもSEに対して大きな勘違いがある!

毎年就活生の採用活動を見ていると感じるのは、学生がSEになるために必要なスキルや経験を勘違いしているなということです。

「SEになる=理系スキルを持つ人が有利」と考える風潮は根強く、その勘違いによって採用活動はなかなか困難なものになっています。

ここでは、採用担当者がどんな人材を求めているのかというホンネの部分を、あますところなくお話しします。これからSEになるために就活を始めようとしている学生たちの、就活のヒントになればと思います。

SEに必要なのは理系スキルのみという“勘違い”

SEに必要なのは、HTMLやJavaなどのプログラミングスキルなどの理系スキルが最も重要である、理系スキルさえあればSEに就職するのは余裕だ、などと勘違いしている学生のなんと多いことでしょう。

確かに、プログラミングやコンピューターアーキテクチャについての知識は、SEとして働いていく上で必要なものです。

しかし、これらの理系スキルは、実は後からいくらでも身に着けることができます。IT系の知識は全くのゼロから身に着けるのは難しいですが、最近の人たちは日ごろからパソコンやスマホを手にしていますから、未経験であってもすぐに吸収しやすい環境にあります。

ITから縁遠いお年寄りではありませんし、もともと若い人は柔軟な頭を持っているのでIT知識やスキルを身に着けようと思ったらすぐに身に着いてしまうのです。

理系の専門学校などに通っていてプロ並みのプログラミングスキルや知識を持っている、というのなら話は別です。このような人材は、最初から別枠で採用されます。即戦力になれるのですから、当然のことです。

しかし、出身大学が理系というだけであれば、文系出身の人と大した差はありません。

そもそも、SEになるために必要なのは理系スキルだけではないのです。

それなのに、理系スキルのアピールにばかり終始し、SEという以前に社会人として重要な基本動作ができない新入社員は多く、採用担当者も頭が痛いところです。

いくら応用情報技術者試験やネットワークスペシャリストの資格を持っていても、電話対応ができない、敬語が使えない、報告・連絡・相談の「ほうれんそう」ができない、などという人は一緒に働くことができないのです。

新入社員はSEとして云々というところよりも、まず社会人としての基本動作をしっかり身に着けることが先決です。

SE志望の学生に求められる本当に大事なスキルとは?

では、SEになるために求められる本当に大事なスキルとは何なのでしょうか?

私が一番声を大にして言いたいのが、学生時代にしか身に着けられないことをしっかり身に着けておいて欲しいということです。理系のスキルも大事ですが、それよりも大事なことはいくらでもあります。

私がSE志望の学生に身に着けておいて欲しいと考えるスキルについて、詳しくお話ししましょう。

コミュニケーションスキル

仕事は人と一緒に行うものです。一人で行うものではありません。ですから、仕事をする上で人とのコミュニケーションは必須です。

よくSEの仕事は一日中パソコンに向かって作業をする孤独な仕事だから、コミュニケーションに多少難があっても大丈夫だろうと勘違いされがちです。

確かに、多くのクライアントを回って常に人とコミュニケーションを取る必要がある営業職や販売職、接客業などに比べると人とのコミュニケーションは少ない方かもしれません。

しかし、SEの仕事のコミュニケーションとは、奥が深く細かい部分でしっかり人と意識を合わせなければならないという種類のものです。

クライアントがこういう要望を出した、その要望を形にした要件がこれだ、その要件はなぜその機能に特化しているのか、など、システムの機能を一つ決めるまでに様々な議論が交わされます。

クライアントと営業担当、設計担当などがしっかりと意見を取り交わした上で、システムの機能を決めることができるのです。その際に、人と議論を交わすコミュニケーションスキルは必要不可欠です。

ITシステムは、誰かがパソコンに向かって一人で作り上げているのではありません。多くの関係者の議論の元、チームが協力して作り上げるものです。ですから、SEとして必要なのは、誰とでもしっかり議論できるコミュニケーションスキルなのです。

何かに夢中になって取り組んだ経験

私は、学生時代に何でもいいから一つのことに夢中になって取り組んだ経験があるといいと思います。それが、理系スキルに関わることでなくても、です。なぜなら、何かに全力で取り組んだ経験は、そっくりそのまま仕事に役立つからです。

例えば、体育会系の部活に全力投球したのであれば、そこで体力をつけチームワークを培い、どんなときにもあきらめないという強いマインドを身に着けられるでしょう。体育会系の経験は、過酷なSEの仕事を続ける上で意外と役立つのです。

また、何かのイベントを企画して成功させたなどという経験も貴重です。仲間と集まって役割分担を決める、スケジュール通り作業をこなす、お金の計算をする、お店と交渉して商売をするなどという経験は、どんな仕事をするにも役立つ貴重なものです。

ただ理系のスキルを勉強するだけでは身に着かない様々な経験をしている学生の方が、報告・連絡・相談の「ほうれんそう」や上司や同僚とのコミュニケーションなど、社会人として必要な基本動作がしっかりできています。経験豊かな学生の方が、社会に出で頭角を現し活躍するのです。

文章理解・構成能力

SEになりたいなら文章を読めて書けるようになれというのは、私が新入社員に対して常に口を酸っぱくして言っていることです。

なぜなら、SEは文章を読み書くことが、仕事の大半だからです。そのため、文系出身の学生がSEとして活躍することは、意外と多いのです。

SEはITシステムの開発をする上で、膨大な量のドキュメントを残します。クライアントからの要件を詳細に記載した要件定義書、それをもとにシステムを設計した詳細設計書、それをプログラムレベルに落とし込んだプログラム設計書、試験項目を詳細に記した試験項目表などなどです。

よく誤解されるのですが、いきなりプログラムを作成するわけではありません。意識の食い違いを防ぐために、誰もがわかりやすいドキュメントを作ることでバグを減らそうとします。わかりやすいドキュメントを書かないと、内容に齟齬をきたしバグの原因になります。

また、SEはメールでのやりとりもよく行いますが、複雑なシステム仕様についてメールやドキュメントで先方に説明し、正しい理解を得る必要があります。

時には、文章だけでなく図表を使い視覚的な手法によって、難解で複雑な仕様を説明しなければなりません。大学の授業のレポートや卒論をさぼっている人は、早急にまじめに取り組むようにしてください。

まとめ

SEとして求められる人材とは、コミュニケーション能力に長け、学生時代に全力で何かに取り組んだ経験を持ち、文章を正しく読んで書ける人ということでした。プログラミングスキルが高い、IT関連の資格を数多く持っているという人材ももちろん必要ですが、それだけではだめなのです。

むしろ、理系スキルはこれからの勉強で何とかできますが、それよりも社会人として豊かな資質を持っている人材の方が企業から求められています。これからSEになろうとしている学生は、ぜひこのことを頭に入れて残りの学生生活を充実させていただければと思います。

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