就活が3月からでなくなったらどうなる?
今年度から就活開始時期が8月からになります。
ここでは、なぜ就活開始時期が8月からになるのか、8月からになるとどう変わるのか、といった疑問について書いていきます。記事の内容としては、以下の順に書いていきます。
- なぜ就活開始時期が遅くなるのか?
- 就活開始時期が8月からになると、なにが変わるのか?
- 開始時期の変化にどう対応すればいいのか?
ぜひ参考にしてみてください!
なぜ就活開始時期が遅くなるのか?
そもそも就活開始時期を決定しているのは誰なのでしょうか。開始時期決定を決定しているのは日本経済団体連合会、通称、経団連です。経団連とは、日本の代表的な企業1309社と業種別全国団体112団体などから構成されています。
経団連のミッションは「個人や地域の活力を引き出し、日本経済の自律的な発展と国民生活の向上に寄与すること」にあります。このミッションを実現するために、経済界の意見から実現を働きかけたり、会員企業に対して企業行動憲章の遵守を働きかけることで、企業への信頼確立を測ったりしています。
では、なぜ就活開始時期が遅くなることになったのか?
それは政府から経団連に「大学生にもっと勉強させろ」といった要請があったためです。これまでの大学生(特に文系)は就活を終わらせると、残りの学生期間はほとんど勉強せずに自由に時間を使っていました。要するにこの自由な期間をよしとしないお偉い方々が経団連に文句をいったってことですね。
で、これに経団連は応えるために、自由な期間ができないように就活を遅く開始することにしたのです。
開始時期が遅くなる理由として、「学修時間の確保」以外にも理由があるので、紹介しておきます。首相官邸ホームページからの情報によると「留学などの促進」と「キャリア教育の早期実施を期待」の2つです。
「留学などの促進」をあげている理由としては、日本人の海外留学者数が年々低下していること、また低下している理由が帰国後、留年する可能性が大きいために留学しないという調査結果が出ているためです。
たしかに、1,2年生の時に留学する場合ならまだしも、3年生のときに1年留学してしまうと、帰国したときにはこれまでだと就活には間に合わないので、1年留年したほうがいいと考える人はいるかもしれません。
「キャリア教育の早期実施を期待」については、これまでのアンケート調査から現在の勤務先について就職期間中にどれくらい理解が深まったかという点とその勤務先に対する満足度との関係が明らかにされました。その結果、より理解が深まっている人ほど勤務先への満足度が高いという結果が得られています。
政府はこれを踏まえて、就活までの準備期間をより長く設けることで、就活までに社会・会社への理解を深め、より満足度が高い人を増やすために「キャリア教育の早期実施を期待」を理由として挙げています。
最初の「学修時間の確保」については疑問が残りますが、後の2つは大学生にとってもメリットが多いと思います。政府はこれらを実現するために支援を行っていくと言っているので、ぜひ利用してはいかがでしょうか。
就活開始時期が8月からになると、なにが変わるのか?
一番わかりやすいのは広報活動の開始時期です。これまでだと12月から広報活動が開始されていたのが、これからは3月から開始になります。しかし、あくまでこの変更に賛同しているのは経団連の会員企業のみです。ほかの企業は従う義務はありません。なので、志望企業によっては今までと同じように選考が開始される企業もあります。
他には、進路の選択肢が減ってしまうというのが挙げられます。今までは、就活をしてうまくいかなければ、進学や公務員といった選択も出来ましたが、これからは選考と大学院試験や公務員試験が被る可能性が大いにあります。進路で迷ってしまわないように早めから様々な選択肢を検討しておくといいと思います。
また、採用人数が減るということもありえます。就活の期間が短くなるということは、企業にとってもデメリットがあります。広報活動期間が短くなるのはもちろん、説明会・面接を実施できる回数にも影響が出てしまいます。なので、今まで通りの人数を採用することは厳しいと考え、採用人数を減らす企業も出てくるでしょう。
単純に活動期間が遅くなるだけでも、様々なことに影響が出てしまいます。早め早めに準備し、就活に望むことをオススメします。
開始時期の変化にどう対応する?
いままで通り選考が開始される企業があったり、8月まで遅くなる企業があったり一体どうすればいいの!?と思っている方も多いと思います。
この変化にどうやって対応するかについては以下の記事で紹介しています。どうやって就活を行っていけばいいのかということについて詳しく書いているので、参考にしてみて下さい。
まとめ
ここまで、就活開始時期が遅くなることの影響について書いてきましたが、就活をしたことのない皆さんにとってはイメージしにくいと思います。また、就活を乗り越えた皆さんの先輩であっても今回のケースは経験していないので、あまり良いアドバイスは得られないでしょう。
また、エンジニア志望の皆さんにとってはより情報を手に入れる情報源は少ないと思います。そこで、エンジニア就活が開催する就活説明会をオススメします。エンジニアの就活の仕方から企業紹介まで、エンジニア志望の就活生にとって宝の山とも言える情報を聞けること間違いなしです!
以上、長くなりましたが最後まで読んでいただきありがとうございました!今回紹介した記事を参考にして、就活に望んでみてください!