エンジニアから見た御社の魅力についてお聞かせください。
弊社は昨年12月に上場を果たし、創業期からやってきたことがようやく新たなステージに向かう段階で、第二創業期に入りました。今、会社のステージが切り替わるところで、システムとしても、大幅なスケールアップそしてスケールアウトを狙っています。
また、私が入社した時には自分を含めて4人体制で10万人のユーザーを支えていましたが、今年1月の段階では12人体制と成長しました。エンジニアチームの希望やチームの強化の面で、ギアがかなり変わってきているところです。もともと一人ひとりがピンでも活躍できるようなプロフェッショナルの集団としてクラウドワークスを開発してきましたが、複数のチームが連携してチームプレーで開発を進めることを目指しています。
そういったチームの変革期の中で、技術的な挑戦とチームづくりの両面が変化していくことがエンジニアにとって一番楽しいのではないかと思います。
現場のエンジニアはどう働いていますか?
4名体制の時期は、基本的には役割分担はほとんどなく、各々が精一杯それぞれのことをなんでも行うといった感じで、フロントもやればバックもやる、インフラもやればカスタマーサポートのヘルプも行っていました。
何でもやるというところが創業期ならではの楽しいところでした。職種の壁が曖昧で、手を挙げれば何でもやる、何でもできたというのが創業期ならではのいいところだと思います。
12人体制になってからは、新しく配属された人たちには、今までのクラウドワークスの開発方法や大事にしてきたところを伝えています。やっつけ・やりっぱなしの仕事ではなく、細部までこだわりを持って開発をしていて、新しいメンバーもそうやって開発ができるように、一人一人メンタリングしながらクラウドワークスの良い文化を継承していけるようなフェーズになってきていると思います。
新卒のエンジニアはいるのでしょうか?
新卒は現在いませんが、2016年卒の新卒は入れたいと思っています。他の部署では新卒で1年目2年目の人達がかなり活躍するようになっています。クラウドワークスの文化の良いところの一つは、若い人達が育って活躍しているところです。開発は中途採用が多いですが、これからはインターンや学生アルバイトを採用することで、組織を若く保つことを意識しています。
ご自身の経歴についてお聞かせください。
小学校4年生の頃に、ゲームが作りたくて初めてプログラミングに触れました。家にはパソコンが無かったので、友達の家のパソコンで夜遅くまでやってそれをノートに書き写していました。かなり迷惑な奴だと思われたようです。
その頃から自分にはプログラムしかないと感じていました。そのまま、プログラムがかければどこでもいいという感じで就職しました。今の若い人たちにアドバイスしたいのは、そういう気持ちで就職先を探してはいけないということです(笑)
というのも、その会社の労働環境は極めて苛酷で、今でいうブラック企業でした。当時はそういうものなんだと思って6年間働きました。一つだけ良かった点は、開発担当が自分だけなので、開発に必要な色々な工程に関わることができたことです。営業同行、契約、要件定義、開発、テストしました。ユーザートレーニング、カスタマーサポートまで行いました。
その会社を辞めた後は?
CTC(伊藤忠テクノソリューションズ)に転職しました。これからはWebの時代だということでJavaエンジニア100人部隊を作ろうとしていました。JavaのWebプログラマーとしてJavaの開発をいくつかやって、スクリプトの言語としてRubyをやりました。そこでRubyにハマっていきました。
マネージャーにならずにずっとプログラムを書けるような道を常に探していたところ、CTCの組織変革でクロスファンクショングループに移り、PMO(プロジェクトマネージメントオフィス)や品質管理を行う部署で、エンジニア全体の技術標準作りに関わりました。
そこで最後にやった仕事が、クラウドサービスの立ち上げです。自分が企画側ではただ一人コードの書けるスタッフとしてクラウドサービスを立ち上げました。開発メンバー3名でRubyを使って半年ほどでローンチしたのですが、年をまたいだらチームが解散してしまいました。リリースしてそこからが本当のスタートなのに、リリースしたら早く運用部隊に任せようというという結末でした。
スタート後に実際使用してみてからの改善が必要なのにどういうことなのか落胆したのをきっかけに転職活動に入りました。一方で稟議を上げるはじめのところからサービス開発に関わることができたことにとても感謝しています。
2度目の転職活動はどうでしたか?
自分で一からサービスの立ち上げに関わったというのと、クラウドに精通しているということにはかなり価値を認めて貰えたので、転職活動はスムーズで、GREEに入りました。エンジニアとして外からわかりやすいキャリアを積むことは大事だったなと感じました。
GREEで働いた感想をお聞かせください。
グリーに入社した2011年当時は、会社が急拡大しており採用を強化している時でした。チャレンジできることがたくさんあり、また、拡大している中でもベンチャーマインドが全社的に浸透していてエンジニアとしては大変おもしろい環境でした。
グリーのエンジニアは数百名いましたが、社内のエンジニアが気持ちよく開発してもらえるためのエンジニアリングをしていました。開発者が困っていることを解決していくよろず相談所的な仕事です。グリーCTOの藤本さんのもとで、組織の壁も関係なくいろいろとやらせてもらいました。
グリーの中にも専門性の高い職人肌のエンジニアが大勢いて「神」と呼ばれる人もいました。ただ、他の部署との調整やお膳立てをして、組織の壁をこえて皆で仲良くやりましょうという人は思ったより少なかったりします。
実際自分も昔はコードを書けなくなるのがいやで会社の中でコードが書ける隙間を探してサバイブしていたところもあります。逃げていたと言ってもいいかも(笑)。若い血の気の多いエンジニア達は、なかなか頭を下げたりとか、落とし所をみつけて他部署を巻き込んで仕事をすすめるといった調整ごとをやりたがらなかったりするので「オッサン」として率先して自分が担いました。
転職を経験し、クラウドワークスに落ち着いた理由は?
伸びている業界でなければ、新しい技術や自分の身になるスキル、市場価値のあるスキルが身につけられないと思います。
今、クラウドソーシングサービスは伸びてはいるけれども、一般の人にはまだ認知されていなくてこれから市場を作る段階にあります。伸びているところに身を置くことが楽しいのであれば、自分が伸ばす側に立てばなおさら楽しいのではと考えクラウドソーシングサービス、クラウドワークスを選びました。
CTOとしてどのような働き方をされているのでしょうか?
執行役員、CTOという立場としては、組織拡大、全力採用、エンジニアのチーム力向上という目標に向かっています。そのためある程度コードを書く時間は限られているところはあります。またそういうコードに100%コミットできない状態でヘタに手を出すと、私自身がボトルネックになってチーム全体の生産性を下げてしまうことにつながってしまうことがあるのでメンバーがコードを書きやすい環境作りがメインになりますね。それでもまだコードを書かないと解決できない「こぼれ玉」みたいな課題があるので随時拾って、コードを書くチャンスを作っています。
些細なところですが直近では、クラウドワークスのサービスのレスポンスが課題ということで、速度改善にフォーカスして専任で取り組んでくれたエンジニアがいて、それがとても効果をあげました。ただ、速度改善やパフォーマンス処理の改善は瞬間瞬間だけの問題ではなく、新たな変更点があるとその影響で全体が重くなったりがありえるので、その監視も必要です。
今まで速度を監視しているシステムは無かったのですが、速度改善のエンジニアはそれにかかりきりになって監視システムは作れませんから、私が手伝うべきかなと思い、コードを書いて一緒に連携しながら進めて引き渡す、ということもしました。
最後に、エンジニアの学生に大場さんから一言お願いします。
インターンでも新卒採用でも共通することですが、伸びしろのあるベンチャーに行こう!
株式会社クラウドワークスのエンジニア新卒採用に興味がある学生はこちら