【文系大学生の僕がITエンジニアを目指した理由②~インド・アフリカでの出会い編~】はコチラ
6.Rubyを学び始めるきっかけ
帰国後、すぐにプログラミングの勉強を始めました。
ただ、何もかも分からないことだらけだったので、”プログラミングとは何か”ということを理解することから始めました。入門者用のプログラミング解説本を読んだり、基礎と言われるC言語を勉強したりしました。
そうするうちにITのプロダクトは簡単なものなら一個人で作れることを知り、自分も何か作品を作ってみたいなとと思い始めていました。
就活中に企業の説明会で、集まった就活生で順番に自己紹介をしました。そのときに、ある一人の就活生が自分で作ったWebサービスを紹介していました。そのサービスは趣味に焦点を絞ったSNSで、自分の趣味を登録すると、同じ趣味を持つ人のつぶやきが表示されたり、自分の趣味のつぶやきに対してコメントが来たりする仕組みで、Twitterをベースにしたと言っていました。
僕はこの話を聞いてとても衝撃を受けました。なぜなら、このサービスを開発した就活生がプログラミングの勉強を始めた時期がたった2年前だったからです。たった数年の勉強で誰しもが知るTwitterのようなサービスが作れることが非常に驚きでした。それを成し遂げた人がいるのなら自分だってやればできるはず、自分でも作ってみたい!と思い、オリジナルのSNSを作り上げることが目標になりました。
この就活生のサービスもTwitterも”Ruby”という技術を使って作られていることを知り、Rubyを学び始めました。1日でも早く作品を作りたかったのですぐさま本屋に駆け込み、売れ筋NO.1と書かれた本を購入しました。今思えば少し焦りすぎていたかもしれません。笑
(TwitterはもともとRubyで作られたが、現在はJavaで動いている)
7.ぶつかった困難と原動力
実際に開発を始めてみると、困難の連続でした。TwitterのようなWebサービスはたくさんの技術が組み合わさってできているので、Rubyだけを学んでも作ることができません。開発に大学とバイト以外の時間すべてを費やしても、全体像がなかなか見えてきませんでした。他の技術を学びつつRubyを用いて作品を作り、また他の技術を学んで・・という暗中模索で、前に進んでいるのか分からなくなって辛い日々でした。
何度試してもエラー表示になってしまう。。
そのため、途中でもう頑張ることをやめてしまおうかと思ったことが何度もありました。けれども、頑張った先に新しい世界が広がることを世界一周の旅を通して身を持って知っていました。倒れそうになりながら資金稼ぎをしていた準備期間があったから、世界を周ることができた。
「辛い時期を乗り越えたら楽しい未来が待っている。」
そう思うことでモチベーションを保っていました。どうしても気分が乗らない時は、趣味に没頭することでリフレッシュしていました。
やっとの事で作品の土台が出来た頃、ある企業の面接官の方に作品を見せる機会がありました。これまでにかかった期間は2ヶ月、その経緯と現状を紹介したところ、
「この期間で、独力でこのレベルまで到達しているのは凄い。」
という言葉を頂きました。そのとき、非常に喜びを感じました。自分のやっていることは無駄ではなく、ちゃんと前に進めているのだと確信できたからだと思います。
それからは作品を作っていくこと自体が、僕のプログラミング学習のモチベーションになりました。それまでは漠然と勉強していたけれど、この技術はどの部分に使われるのかを意識するようになり、勉強の効率が上がりました。何より、あんなに辛かったプログラミング学習が、心から楽しめるようになり、「ITエンジニアになりたい」という気持ちが一層強くなりました。
8.さいごに
今回は僕の決断の「きっかけ」について書きました。
それは、僕の経験が ”自分のやりたいことが何かわからない” と思っている方や、 ”未経験の分野の仕事に挑戦したいけど不安” と感じている方々の助けになればいいなと思ったからです。
既にやりたいことがあるなら、やってみればいい。
やりたいことがないなら、それに出会うまで探し続ければいい。
結果的に僕はITエンジニアとして内定を頂きました。
当初は予期していませんでしたが、自分に合っている職業に出会えたと思います。
僕の話に共感できた方はエンジニアとしてのキャリアを考えてみるのもいいかもしれません。
カナダ・モントリオールの山からの景色
カナダ「モントリオール・ノートルダム聖堂」
コロンビア「ラ・ピエドラ・デル・ペニョール」からの景色
コロンビア「ラス・ラハス教会」
エクアドルの首都・キトの山上に住む民族
ペルー「マチュピチュ」
ボリビア「ウユニ塩湖」
最後に僕が大切にしている言葉で締めくくります。
「行動こそが世界を変える。悩む暇があれば行動!」みなさんがよい道を選べますように。