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ITエンジニア流・面接終了後の対応術「面接を開発プロジェクトだと捉えてみる」

「面接の終わり」が終わりではない

就職活動が進んでいくといよいよ面接がはじまります。これを突破しないと内定をもらうことはできません。この面接を突破するために、皆さんはインターネットを見たり書籍を読んだりと様々な準備をされることかと思います。

確かに面接というある種の非日常な空間は、経験がものをいいます。無策で臨むと大抵の場合は、思ったことの半分も言えないどころか、緊張から思ってもいなかった発言までしてしまうこともあります。そのため、面接の前準備を行う事は非常に大事であると言えます。

ところが、いざ面接が終わると次の志望企業の研究や筆記、面接対策をすぐに始めてしまう方も多いと思います。「面接の終わり」がその企業に対する就職活動の終わりになっている状態と言えます。

しかし、それでよいのでしょうか?就職活動で面接を受ける平均は約10数社と言われています。 1つ1つは異なる企業の面接ですが、その1つ1つからより多くのものを吸収しなければ、面接は上達しません。

面接をプロジェクトと考えてみよう

では、具体的にはどうすればよいのでしょうか?ここではITエンジニアらしく「面接」を「開発プロジェクト」としてとらえてみましょう。開発プロジェクトも1件ずつ進め、ゴールを目指していきます。もちろん成功するプロジェクトもあれば、時には失敗してしまうものもあります。

ただ、強い企業というのは失敗したプロジェクトからも何かを学び取り、次のプロジェクトを成功させるための材料とするのです。そういった「強い企業」というのは、プロジェクト終了後に何を行っているのでしょうか?具体的な取り組みを以下にまとめていきます。

振り返りを行おう

まずは「振り返り」です。プロジェクトが終わるとそこで終わりと思いがちですが、「振り返り」を行うことはとても大事です。これは実際のプロジェクトでは、プロジェクト終了時もさることながら、週次、月次などのスパンで行っている企業もあります。「振り返り」を行うことで、そのプロジェクトで「上手くいったところ」「改善すべきところ」というのが見える化されるのです。

人間の記憶というのは実にあやふやなもので、次から次へと情報が入っていくとすぐに古い情報は消去されてしまいます。「振り返り」は、プロジェクトで起こったことを思い出し、ノウハウを蓄積していくことが可能となります。

この「振り返り」は面接後できるだけ早いタイミングで行うことをお勧めします。先ほど人間の記憶はあやふやだといいましたが、面接という緊張した場面から解放されると、その解放感からそれまでの記憶が簡単になくなりがちです。

そのため、できるだけ早く面接の振り返りを行ったほうがよいでしょう。「帰宅後」よりも「電車の中」あるいは「面接直後にカフェによる」など、記憶が多く残っているうちに「どんなことを聞かれたか」「その問いにどういうことを答えたか」「面接官はどういうリアクションだったか」「自分はどう感じたか」などをメモに書き出していきましょう。そのメモはあなたの面接の記録が詰まった貴重なデータとなります。

改善策を考えよう

次の段階です。実際の現場ではミスを繰り返さないように、振り返りで発生した課題について今後にどう活かすべきか?今のやり方でよいのか?もっと良い方法はないのか?といった内容を検討します。

こちらはプロジェクトメンバーというよりも、各プロジェクトを監視・管理する層が行うことが多いです。これによって、より安全に開発プロジェクトを進行するための全社的なルールや施策などが策定されるのです。

面接も同じです。初めから面接が得意な人というのは一握りしかいません。誰もが何度も面接を受ける中で、意識的にまたは無意識の内にブラッシュアップを行っているのです。もちろん企業が異なれば志望動機などは変わりますが、どのような志望動機にすれば相手に響くのかというのが回数を重ねるごとにつかめてくるものです。これは、振り返りを行うことでその傾向などをつかむまでの期間を短縮することができます。

また、振り返りのメモをみれば、自身がこれまでの面接で何を聞かれ、どのような問いに上手く返事できなかったかが一目瞭然となります。その振り返りから、「こういつ質問であれば、こう答える」といった次の機会に対する改善策をたてることが可能になります。1つ1つは些細なことですが、この積み重ねがやがて大きな差を生むことになるでしょう。

切り替えが大事

最後にもう1つ。プロジェクトは外的要因により失敗してしまうことが多々あります。お客様の要件が開発中に頻繁に変更されてしまったり、依頼した作業を行ってくれなかったりといったところです。そういったケースに対しても最善の結果を生むようにアクションをしていくのですが、それでも失敗が避けられないこともあります。

面接も「人」対「人」であり、どうしてもうまくいかないことや相性による問題は必ずあります。また、同じ内容の回答でも、面接官によってはポジティブにとらえることもあれば、ネガティブにとらえることもあるのです。

志望していた企業の面接に落ちるのは、やはり辛いことですし、できれば経験したくないものです。ただし、それはほぼ確実に起きるものです。これはぜひ念頭に置いておいていただきたいです。仮にそうなった場合は、その企業とは縁がなかったものと考え、切り替えて次の選考に臨みましょう。

世の中にはたくさんの企業があります。あなたを待っている企業はまだまだたくさんあります。就職活動中は、落ち込んでいる時間などないのです。

まとめ

今回は面接終了後の正しい過ごし方をご紹介しました。開発プロジェクトも面接も準備はもちろんですが、完了後に何を行うかという点がとても大事だということがお分かりいただけたかと思います。

繰り返しになりますが、面接が得意な人というのはほとんどいません。経験を積むことでより多くのことを学び、ブラッシュアップしていくことで面接の内容は改善されていきます。今回ご紹介した内容を実践していただき、面接マスターを目指しましょう。

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