周りに内定が出始めても一向に出ない内定。焦りますよね・・・。どうしてこれだけ良い条件があるのに内定が出ないのか。これにはもちろん原因があります。
- 面接官からみて「どうしてうちに志望をしたのか」が明確に伝わってこない
- どのような人物で何がアピールポイントなのかよくわからない
- 学歴や成績が良いことに慢心しきっていることが伝わってくる人物である
- エンジニアとしての素養が感じられない(協調性がない、もしくはエンジニアという職を誤解している)
- 今後のキャリアが明確ではなく、成長することが期待できそうにない人物である
これらが原因となっていることが多いのです。
抽象的な言葉をやたらと使ってはいないか
- グローバル
- 公共性
- 社会貢献
- キャリアアップ
これらは就活時の面接でよく使われるかもしれませんが、できれば避けておきたいワードでもあります。
- プレゼンス
- バリュー
- コミュニケーション能力
- やりがい
- スケールが大きい
- win-win
- 自己実現
そしてこれらも意識の高い学生さんが使用することの多いワードではないでしょうか。しかし、これらのワードを使用するなら、明確に意味がわかっていて、人にもわかるように説明できるのかどうか、一度ご自身に問いかけてみましょう。
面接時にこのようなワードを連発する人物に対して面接官が抱く印象は「口先ばかりなのではないか」「本当に中身はあるのだろうか」「上から目線の生意気な学生」といったものかもしれません。
また、社会貢献、などスケールが大きすぎる発言は抽象的過ぎて、「本当にそんなことまで考えているのか、そこまでの実行力があるのか?」と思われてしまいがちです。もっと具体的な言葉で、具体的な目標、アピールを心掛けたほうが印象が良いこともあります。
新人ITエンジニアの採用に関しては「ものづくりが好きかどうか」「ITが好きかどうか」といった「この仕事に関連することが好きかどうか」を重視している企業が非常に多いことをしっかりと意識して面接時の受け答えをしていくと良いということを覚えておきましょう。
アピールが少なすぎはしないか
「おもしろそうなアプリを独学で作っているというので聞いてみたのに、あまり詳しく説明してもらえなかったのでよくわからず残念」こんな理由で断られる学生もいます。
面接官が本当に聞きたいと思っているのは、どういうものを作ったのかということだけではないのです。たとえばどうしてそういうものを作ろうと思ったのか、作るうえで大変だったことはなかったのか、環境や言語はどうして決定したのかということなのです。
ここでとても重要なのはあなたが物を作るのが「好き」でやっていたのかどうか、ということ。好きなことは誰もが何とかもっとやってやろうと頑張れるもの。ですから企業から見ても「ITや物作りが好き、考えることが好き」という人物は高評価なのです。その点は遠慮することなく、積極的にアピールしましょう。
仕事や学習への意欲を見せているか
「就職できたらぜひ教えていただいて身につけたいと思います」「現場に配属されたら前向きに勉強していきたいと思っています」
これではダメです。
様々な業界・業種の中でも特に移り変わりの激しいIT・エンジニアは、常に自ら情報集や学習を続けていかないとすぐに取り残されてしまいます。就職することを前提に、入社前から学んでおく姿勢をアピールしましょう。そのような意識がなければエンジニアとして就業したとしても「使えない新人枠」に入れられてしまうかもしれない、ということを理解しておきましょう。この枠に一度入ってしまうと、その後の成長にも大きな影響が出ます。使えない=あんまり真剣に教えても仕方ない、と思われてしまいますので、積極的に成長させてもらえないからです。
これからのキャリア設計をイメージできているか
キャリアについては、学生の段階でどこまで言ってしまっていいのか悩んで言えなくなってしまうケースもあるかもしれません。その企業で実現できそうでポジティブな目標をこたえると良いのです。
学生が答えることですから100%の正解を期待されているわけでもありません。ただ、前向きにできそうなことを考えていって、例えば5年後にはどのようなエンジニアになってどのような仕事をしていたいと思っているのか、そしてその先に見つめているのは社内のどんなポジションで、どのような案件にかかわっていきたいのか、ということを答えると良いでしょう。
そのためにもエンジニアのキャリアパスについて、最低限のことは理解しておきましょう。
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まとめ
大切なのはエンジニアというのはどういう職業で、どのように仕事を進めていかなくてはいけないのかを理解することです。そのうえで適切な受け答えを準備し、就職したいと思う企業のことをしっかりと研究し、求められている人物であるということを売り込むことです。
学歴や成績はあくまで目安にすぎません。エンジニアとして求められる最大のものは、「人格」でもあるのです。現場に出ても頼りにされる、できるエンジニアというのは「人格」が良く信頼されている、という人物であることも多いのです。
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