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ITの開発現場でいま人気のある言語、需要のある言語

ITの開発では様々な言語が利用されています。業務系、組み込み系、ECサイト、ゲームの開発など多くの現場があり、開発するシステムによって利用する言語も異なります。

今回はSE経験3年とSES営業5年の経験を持つ著者が、開発現場で求められる言語について解説いたします。

開発現場で利用される言語とは?

実際に開発で利用される言語には、どのようなものがあるのでしょうか?

プログラムを作成する代表的な開発言語を紹介いたします。

  • COBOL
  • C、C++
  • Java
  • C#
  • PHP
  • Ruby
  • Python
  • Perl

他にも多くの言語がありますが、紹介した言語は特に現場で利用されることが多く、ニーズが高い言語です。

HTML、CSSといったWEBページのビジュアルをつくるための言語や、データベースを操作するSQLという言語もあります。

業種やシステムのモジュール(部位)によって使用される言語は異なります。それぞれのメリット・デメリットを考慮して「このシステムは何の言語で開発するか?」を考えるのもSEの仕事になります。

システムに合わない言語を選んでしまうと工数が大幅にかかることや、後から都合が悪い点が分かることもしばしば。開発の効率やシステムの品質に関わってくるので、どの言語で開発するか、は重要なポイントです。

組み込み系はC、C++が多い

業種別に利用される言語をみてみましょう。

車やカメラ、飛行機といったハードを制御するシステムの開発は「組込み系」と呼ばれ、利用される言語はCやC++が多いです。

CやC++は動きが軽いので、リアルタイムにハードウェアの制御が求められる開発に向いています。

また、ハードウェアは小型のプロセッサを利用することが多く、プログラムをコンパクトにする必要があります。CやC++はバックグラウンドで動く処理がないので組み込みの開発には都合がよい、というわけです。

組み込み系のプログラムや単体で動くものが多く、データベースを利用しないことが多いのも特徴です。

また、CやC++は他の言語に比べて難易度が高く、習得が難しい言語です。スペシャリストとなるには時間がかかる点は知っておきましょう。

業務系はJava、C#が人気

銀行、公共、物流、ホテル、医療… 世の中には様々な産業がありますが、いまやあらゆる産業でPCやスマホを利用した「システム化」が浸透しています。

こうした業務で利用されるシステムの開発が「業務系」とよばれる開発です。

組み込み系に比べてシステムの規模が大きく、チームで行う開発がほとんど。利用者が直接操作するインターフェースはHTMLやCSSを利用したり、データ管理にはデータベースを利用したりと、様々な言語やツールを使います。

業務系の開発にはJavaやC#、COBOLなどがよく利用されています。

JavaやC#は、Cが進化した言語です。大規模な開発がしやすいように様々な機能が備わっています。JavaもC#も「クラス」「インスタンス」という概念があり、複数のモジュールを開発するのに便利な機能が備わっています。

Javaは「Eclipse」、C#は「VisualStudio」という開発ツール上で開発を行います。

効率的に開発を進めることができますが、バックグラウンドで様々なツールと連動しているケースが多く、慣れるまでは戸惑うかもしれません。

COBOLは歴史の古い言語です。業務系の開発で利用されたのはC言語よりも古いのですが、銀行系システムの基幹部分はCOBOLで作られているものが多く、使いやすく優れているので、これからもニーズのある言語でしょう。

実際の仕事では新規の開発よりも修正や保守の仕事が多いのが特徴です。

WEBサイトはPHP

ブラウザを通して利用されるWEBアプリの開発にはPHPがよく利用されています。CやJavaに比べて難易度は低く、初心者でも習得しやすい言語です。インターネットの利用が当たり前になった現在では、WEBアプリの開発技術者の需要は高く、案件はたくさんあります。

個人での開発もしやすいので、クラウドソーシングで個人的に仕事を受託している技術者も多くいます。ブログを簡単に構築できるパッケージソフト「wordpress」もPHPが利用されています。

AIの開発でパイソンが人気上昇中!

PHPと似た言語でpythonという言語があります。コードがシンプルで見やすいので保守しやすい、というのが特徴です。

はじめて公開されたのが、1991年と比較的歴史は古いのですが、日本の開発現場ではPHPやPerlの人気が高かったためpythonは利用されることが少なく、需要が少ない言語でした。

しかし、最近はAIやInstagramの開発でPythonが利用されることが多く、急激に需要が高まっています。技術者が圧倒的に不足しているため、これから開発言語を勉強しようとしている人はpythonを学習してもいいでしょう。比較的難易度が低いので、オススメです。

まとめ

開発現場で利用される言語について解説しました。

仕事で開発に関わると、希望通りの言語の開発ができないケースも多々あります。本当はJavaがやりたいのに、C言語の開発をしている……というような方は少なくないでしょう。

入ろうとしている会社のサイトの確認や、面接の際にどんな業種の仕事が多いのか、どんな言語での開発が多いのかを確認してみましょう。言語がわからなくても開発しているシステムの業種がわかればある程度、どんな言語に強い会社なのかが分かります。

また、長いエンジニア生活で1つの言語の知識だけでずっと仕事ができるケースは少ないと思います。あらゆるツールやデータベースの知識も求められるので、自分から積極的に調べることや、本を買って勉強する習慣をつけてください。

【関連記事】 言語、フレームワーク、DB、OS、ブラウザなど11分類110種まとめ

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