今後ますます競争が激化するIT人材の採用
企業にとって「人」が全てです。世界には様々な規模や業種の企業が存在しますが、どのような企業であっても、そこで働く「人」が集まり、新たな価値を生み出すことで利益を創出しています。つまり、企業が成長していくためのエンジンは「人」そのものなのです。だからこそ、私たちはより良い「人」を求めて、日々採用活動を行っています。
IT企業の場合、この「人」の重要性はさらに増大します。なぜならば、優秀なITエンジニアとそうではないITエンジニアの生産性の差はかなり大きく、優秀なITエンジニアをいかに多く採用できるかが、売上そのものに直結するためです。
そのような中で、年々IT業界の新卒採用は厳しさを増しています。みんなの就職活動日記 2020年新卒 人気企業ランキングにおいても、かつては上位に位置していたメガバンクなどの金融関連が大きく順位を下げている一方で、大手IT企業が順位を上げるなど、存在感を見せ始めています。
デジタルトランスフォーメーション(DX)化が急激に進む現在において、ITに対するリクエストは確実に増加しています。IT企業にとっては、この波にのり成長できるかが企業としてのターニングポイントとなるかもしれません。ですが、いわゆる中小企業やtoB向けのビジネスを展開している「学生からの知名度が高くないIT企業」が新卒採用に苦戦していることも、また事実ではないでしょうか。
日本経済新聞によれば「成長性」を重視する学生が増えているとのことですが、「成長性」に続いて「待遇」「安定性」といった指標がランクインしている点は、学生のリアルな声そのものだと感じます。
このような環境下において、大手IT企業と知名度、安定性、あるいは待遇面で争っていても分が悪いことは明白です。厳しい新卒採用環境において、知名度があまり高くないIT企業が優秀な新卒エンジニアを採用するためには、やや視点を変えた採用戦略を構築する必要があります。そこで、今回は優秀な新卒エンジニアを獲得するために、有効ないくつかの具体的な方法をお伝えします。
SNSなどを通じた技術ブログ
先述した日本経済新聞社の記事でも、学生が「成長性」を重視しているということがお分かり頂けるかと思います。優秀な新卒エンジニアとなる層は、学生時代のうちから自身でサービスを開発していたり、プログラミングの学習をしています。そのような、いわゆる「優秀な新卒エンジニアの卵」といえる層は、インターネットなどで最新の情報を得ながら自己学習を進めているケースが多いのです。
このような層に対して有効な手段は、TwitterやFacebookなどを通じた技術ブログを発信することです。これには2つの効果を期待することができます。
1つ目は、企業としての知名度をあげることです。どんなに優れた企業であっても、まずは学生に知られる必要があります。技術ブログを発信し続けることで、「技術力がある企業」として広く学生にアピールすることが可能となるのです。
2つ目は、学生との双方向のつながりを構築することができます。特に自身の将来に敏感な学生は、より多くの不安を抱えている傾向にあります。SNSはそういった学生と気軽にコミュニケーションが取れるため、双方を知るチャンスを広げることにもつながるでしょう。
自社サービスの開発
学生からの知名度が高くないIT企業は、受託開発やSES(準委任契約)を中心としたビジネスを展開しているケースも多いことと思います。もちろん、ビジネスとしては全く問題がないのですが、それだけでは優秀な新卒ITエンジニアにコンタクトすることはできません。「成長性」を意識する学生に対しては、企業自身も成長していることをアピールすることが重要なのです。
そのため、現在受託開発やSESなどを中心としている企業も、新規事業の開拓や自社サービスの開発を行ってみてはいかがでしょうか。多くの場合、そのような事業は売上には直結しないことが多いでしょう。数字を考えれば、ただの費用となるだけかもしれません。ですが、初めから大きな額を投資する必要はありません。まずは社内で小さなワーキンググループなどをつくるところからでも良いでしょう。どのような規模にしても、企業自身が現状に満足せずに成長しようという姿は、きっと学生の皆さんの心にも響くはずです。
大企業との差分をアピールする
学生の皆さんが「知名度が高い企業」を選ぶ理由は何なのでしょうか。「待遇が良い」「誰もが知っている企業で働ける」「安定している」というように挙げればキリがありません。学生ではなく、社会で働いてきた私たち自身もそういった企業の魅力は既に十分に分かっていることと思います。
それでもなお、知名度が高くない企業を選択するという人がいるということは、それを差し引いても余りある魅力があるということではないでしょうか。その1つとして、「大企業」の場合は仕事が「仕組み化」されていることが多く、1つの大きな仕事であっても、自身が関わる事ができるのはいくつかあるステップの中の1つというケースも少なくありません。
そのような企業とは異なり、「知名度が高くない企業」の場合は、サービスの企画から運用に至るまでを1人で担当することもあります。また、手をあげれば任せてもらえることが多いのもそういった企業ならではといえます。転職市場では「なんでもできるフルスタックエンジニア」が高く評価されていますが、そういった人材となる可能性が高いのは、比較的規模がコンパクトな企業であることは明白でしょう。
また、誰もが知る大企業では、経営層との距離が遠いことが多いです。直接会話することはほとんど無いといっても過言ではありません。一方、知名度が高くない企業は経営層とスタッフの距離が非常に近く、自身の意見を伝えやすい環境であることが多いです。組織で働く以上、「歯車」であることには変わりません。ですが「もの言わぬ歯車」として生きていくのか、「意見を発信する歯車」として働くのかは、大きな違いがあります。このあたりの環境の差分は、学生の皆さんにも強くアピールすべきポイントといえるでしょう。
「エンジニア就活」を利用する
優秀な新卒ITエンジニアを採用するためには、様々な就活メディアでアピールするのが最も簡単でしょう。ですが、そういったメディアへの出稿料は決して安いものではありません。それにも関わらず、その費用に見合った効果が必ずしも得られるわけではないのです。
「優れた新卒エンジニアを採用したい」と思う反面、「あまり予算はかけたくない」と思うのは、自然なことではないでしょうか。このような採用担当者の思いを形にしたものが、シンクトワイス社が提供する「完全成果報酬型のITエンジニア特化型就活求人メディア」です。
このサービスは「何らかのWeb/スマホサービスを開発したことがある」という学生が登録者数の80%以上を占めており、質が高い学生が多く揃っています。採用活動において、このような母集団を形成するだけでも非常に大変なのですが、驚くべきはその料金体系です。「採用をすれば料金が発生する」という単純明快な料金設定は、採用担当者にとっても安心して利用できるサービスとなっています。
企業は「人」です。企業を存続、成長させるためには、優秀な人材を確保することが何よりも大切なことです。「エンジニア就活」を活用して、効率良く優秀な新卒ITエンジニアを採用してみてはいかがでしょうか。