インターンシップが決まり、さてがんばろう! というときに忘れがちなのが、インターンシップ保険。インターンシップに伴う事故はゼロではありません。少なからずインターンシップにはリスクが生じます。ここでは、インターンシップ保険について説明しましょう。
まず、インターンシップに関連する事故としては、主に3種類あります。
1. 企業側の過失等による学生の不利益
2. 学生の過失等による企業側の不利益
3. 学生による、第三者への不利益
それぞれ詳しく説明しましょう。
1. 企業側の過失による学生の不利益
インターンシップは、企業の実際を伝えるために行われています。そのため、座学だけでなく、実際に学生側に体を動かして、実践させることが少なくありません。そのため、どうしても就業中の事故は生じてしまいます。
これに対する保険が災害傷害保険です。
2. 学生側の過失による企業の不利益
機器やソフトの損壊、機密漏洩がこれにあたります。事故の特性上、かなり生じる損害が大きくなってしまいます。そのため、学生が賠償するのが不可能な場合がほとんどです。そのため、学生は企業に生じさせた損害を補償する保険へ加入しておくべきです。
損害賠償責任保険がこの保険にあたります。
3. 学生による第三者の不利益
学生が、企業だけでなく、他の参加者や、インターン先の社員など、第三者にケガなどを負わせる場合があります。これに対する保険も損害賠償責任保険になります。
インターンシップに参加する側は、災害傷害保険と損害賠償責任保険の両方の保険に入っている必要があります。
例外として、学校が関与したインターンシップの場合、1のケースは学生教育研究賠償責任保険の、2・3のケースは学生教育研究賠償責任保険の適用対象になります。学校でこれらに加入している人は、その保険に加入する必要はありません。
しかし、学校が関与するインターンシップでない場合、すなわち企業に直接インターン応募をした場合、個別に加入する場合もございます。
また、災害傷害保険は企業側も保険に入っている場合がほとんどなので、企業側の過失による場合、企業側の労災が適用される場合もあります。
3. の第三者に対する事故も、企業側との使用関係のもと、企業側の執行行為であるとみなせる場合には、企業側の賠償責任になる場合もあります。
インターンシップに参加する人は、インターンシップ保険を含め、必要な手続きをきちんとこなし、準備万端な状態でインターンシップに臨み、楽しく有意義なインターンシップ生活を送りましょう!