- インターンシップに参加したいが、どのくらい時間を割けば良いか分からない
- どのようにインターンシップと授業のバランスをとれば良いか分からない
- インターンシップに興味はあるが、サークル活動やアルバイト、留学など他にもやりたいことがある
と悩む学生さんは多いのではないでしょうか。特に理系の学生さんはコアタイムや実験等で大学を離れること自体難しい場合が多いため、インターンシップと研究の兼ね合いについては悩みどころだと思います。今回はインターンシップへの参加を考える場合において、上記のような悩みを解決するヒントになり得る4つのコツをご紹介致します。
1. インターンシップの種類を考える
長期型か短期型か、ローカルかリモートか、などインターンシップには様々な種類と形態があります。
インターンシップに興味はあるけれどサークルや留学など別にやりたいことも沢山ある、というのが学生の本音の1つですが、ならばまずは短期型のインターンシップに参加してみることをお勧めします。短期型のインターンシップは1~2日、長くても2~3週間。そこからインターンシップというものに嵌まるも良し、また違ったことに参加するも良し、というわけです。複数の短期インターンシップを経験してみることも良いでしょう。短期インターンシップは特に業界のことが知りたい学生さん、職種のことが知りたい学生さんにお勧めです。
地方在住の学生さんや、普段授業やゼミ、研究で忙しい学生さん等でどうしても時間を確保することが難しい場合は、リモートインターンシップへの参加をお勧めします。オフィスへの移動をせず好きな時間に仕事をすることが出来るリモートインターンシップはかなり魅力的であると言えます。
短期型と長期型の両方のインターンシップへの参加が理想的ですが、なかなかそうもいかないのが現実です。そこで、インターンシップへの参加を考えるにあたっては、自分の目的や趣向が特に重要になってきます。インターンシップに求めるものは何かを良く考えた上で、自分に合ったインターンシップを選びましょう。
2. 費やす時間を考える
長期型のローカルインターンシップへの参加を考えた場合、悩むのはどの程度時間を取れば良いのか?ということだと思います。ビジョンや目標の達成に向けて日々必死で仕事をしている社員の方々と比較してスキルも経験も少ないインターン生にとって、まず最初に貢献できることが「時間的なコミットメント」です。さらにインターンシップでは費やした時間が多いほど得られるものも大きくなりますから、したがってインターンシップに割ける時間は多いに越したことはないといえるでしょう。しかし学生の皆さんが実際に確保できる時間が限られているからこそ、最初に述べたような悩みが生じてくるのだと思います。
ここで注目したいのは、システムエンジニアやプログラマに関してはフレックス制を取っている企業が多いということです。BtoBの営業職であれば昼間に時間が確保できることが必須条件ですが、システムエンジニアやプログラマは夕方や夜からの出勤でもOKという企業があります。
インターンシップと学業などの両立がハードであることには変わりありませんが、昼間に授業があって参加できない学生さんや、実験などでインターンシップのために確保できる時間が不明であったり日によって変わってしまうような学生さんには、フレックス制のインターンシップはチャンスであると言えます。
3. 時間割から考える
夏休みや春休みなどの長期休暇中は、まさに期間限定の正社員として多くのまとまった時間をインターンシップに費やすことができる絶好のチャンスです。しかしポイントは長期休暇以外の期間、すなわち普段の時間にあります。学校の時間割を考える際、「この日は必修の授業が午前中で終わるから午後は選択科目を入れないようにしてアルバイトに充てよう」と考えたことはありませんか?このアルバイトをインターンシップに入れ替え、且つインターンシップを優先順位一等に置いた場合の時間割の組み方について述べていきたいと思います。春学期と秋学期で時間割を組み直したり、今現在の時間割を踏まえた上でどのインターンシップに参加かを考えたりする際の参考になれば幸いです。
原則は、出来るだけまとまった時間を確保できるような時間割を心掛けることです。例えば、同じ3時間でも2限と4限の空きコマで出来た3時間と、午前中に授業がない故にできた3時間では後者の方が理想的です。あるいは曜日ごとに授業を集中させる日、逆に授業を入れない日などメリハリを持たせることも良いでしょう。この組み方は多くのインターンシップ生に見られる授業の取り方の1つです。
土曜日はインターンシップ先の企業がお休みの場合が多いため、土曜日に開講される授業がある場合はそれらをいくつか履修することで平日の多くの時間をインターンシップに費やしている学生さんもいらっしゃいます。また4年間という長期スパンでインターンシップへの時間の投資を考えた場合、インターンシップに集中したい年度は授業を最低限に留め、それまでに、あるいはその後に集中して授業をとるということも有効です。
勿論、学生さんや所属学部によっては学校の授業が第一であったり、必修の授業が多かったりで時間割になかなか融通が利かない、ということも大いに考えられます。だからと言ってその時はすぐにインターンシップ自体を諦めるのではなく、企業にその旨を相談してみたり、あるいは今後の糧とするために話を聞きに行ったりしてみると良いと思います。
4. 空き時間から考える
何を第一に考えるかは学生さん一人一人異なりますが、それがどうであれ、空き時間・隙間時間の使い方については一考の価値があります。
前項で述べた2限と4限の空きコマというような空き時間が多くある場合は今までも登場してきたリモート型のインターンシップ、あるいは休日を利用した短期のインターンシップへの参加が見込めます。あるいはインターンシップを第一に置いた場合には通学時間を学校の勉強の時間とするなど、インターンシップと学業の両立を図る上では、上手い時間の使い方が出来るようになりたいところです。これはインターンシップと学業に限ったことではなく、学生の皆さんであれば今までに経験してきたであろう“学業と部活の両立”や“塾の勉強と学校の勉強の両立”、そしてこれから経験するであろう“仕事と家庭の両立”や”就活とバイトの両立”などと通じるものがあります。人間はどうしても自分のことを甘やかしがちですが、そこを乗り越えてストイックな姿勢を早くから身につけることで、一流のエンジニアや社会人、目標とする成果に近づくことができるのではないでしょうか。
終わりに
学生時代の48か月と言う貴重な期間のうちの一部をインターンシップに費やすのですから、「大企業だから」「有名だから」という理由で参加するのではなく、インターンシップ参加の目的を明確にし、スケジュールや今後の展望などをしっかりと踏まえ、自分に合った形態のインターンシップを探索してみましょう。