マーク・アンドリーセンとは?
マーク・アンドリーセン(Marc Andreessen)は、Webブラウザ「Mosaic」や「Netscape Navigator」などを開発したアメリカのソフトウエア開発者です。また、現在はカリフォルニアのベンチャーキャピタル「Andreessen Horowitz」の代表であり、Facebook、HPの取締役でもあります。
彼は大学卒業後、イリノイ大学のNCSAと呼ばれる研究所に在籍し、世界で初めて画像とテキストを混在させることができるWebブラウザ「Mosaic」を開発しました。しかし、Mosaicの権利がすべてNCSAにあることから、NCSAを離れることにしました。
その後、1993年にシリコン・グラフィックスの創業者のジム・クラークとともに「Netscape Communications」を設立、現在のFirefoxの前身となる「Netscape Navigator」を開発します。
「Netscape Navigator」のシェア拡大とともに、一時は大成功を収めるものの、その後は、マイクロ・ソフト社の「Internet Exploror 」に押され、「Netscape Communications」はAOLに買収されることになります。
彼は「Netscape Communications」が買収されてしまった後には、新たに「Loudcloud 」を設立し、ホスティングやWebサイト管理サービスのアウトソーシングを提供しはじめます。そして、2002年にはホスティング事業を売却し、「Opsware」 という管理ソフトウェアの開発に着手します。
2005年から2009年の間には、テクノロジー企業の投資家として積極的に活動し、彼が投資をした企業の中には「Twitter」も含まれています。
2008年にFacebookの取締役に就任すると、2009年にはロンドン出身のベン・ホロウィッツとともにベンチャー・キャピタルファンド「Andreessen Horowitz」を設立し、現在もITベンチャーを中心に投資を続けるほか、HPの取締役にも就任しています。
シリアルアントレプレナーとは?
ベンチャー事業を次々と立ち上げては、その事業を売却し、また新しいベンチャー企業を立ち上げていく起業家のことです。
ITベンチャーの場合は、起業家自身がエンジニアとしてソフトウエアの分野で活躍、その経験を生かし、のちに投資家としても活躍していることが多くあります。
シリアルアントレプレナーと呼ばれる人物には、マーク・アンドリーセンのほか、「SKYPE」を開発した二クラス・セントロームやヤヌス・フリスなどがいます。
マーク・アンドリーセンの人物像とは?
マーク・アンドリーセンは1971年アメリカ・ウィスコンシン州に生まれました。彼は、9歳の頃、すでに独学でBASICのプログラミングを始めており、大学はイリノイ大学のサイエンス学科に進学しました。
彼はプログラミングはもちろんのこと、国際政治や音楽など、さまざまなジャンルに興味を持つ、多趣味な人間であることが知られています。
また、ジャンク・フード、フレンチ・フライ、チョコレートなどの食べ物が大好きながら、体を動かすことにあまり興味がないといわれるところは、とても現代のアメリカ人らしいところでしょう。
彼は、ソフトウエアの開発においては自分自身でプログラミングをするよりも、業務の進行管理などを積極的に行っていました。優れたプログラマーを説得し、自分のプロジェクトに参加させる「説得力」を持つ存在であったといわれています。
若き日のマーク・アンドリーセンとジム・クラークの出会い
マーク・アンドリーセンはイリノイ大学のNCSAを去ったあと、シリコン・グラフィックスの創業者のジム・クラークからE-mailをもらいます。
それは、「ご存じないかもしれませんが、わたしはシリコン・グラフィックスの創業者です」という始まりのメールでした。
この後、ジムはマークに新規に起業を考えていることを話し、マークのブラウザが彼の新規事業に使えるのではないか、と相談します。そして、最終的に二人はともにインターネット分野への新規参入をすることを決意します。
彼らは、 NCSAから優秀なプログラマーを引き抜き、1994年に「Netscape Communications」というベンチャー企業を創業しました。
実はどんなチームにもその成功の裏には優れたエンジニアの仲間がいる
マーク・アンドリーセンとジム・クラークの設立した「Netscape Communications」の創業チームにはNCSAから引き抜いた5人のプログラマーがいました。
Netscape だけでなく、大きく成長したGoogle, Facebook, Twitter, Appleなどの企業には必ず優秀なエンジニアが創業チームにいました。
彼らはお互いにアイデアを出し合ったり、刺激しあったりしながら、その企業とともに成長しました。あなたも、優秀なエンジニアの仲間と出会うため、エンジニアインターンシップに挑戦してみませんか?