この記事のポイント
- Appleの元CDO(最高デザイン責任者)ジョナサン・アイブが生み出した「シンプル・イズ・ベスト」なデザイン哲学を解説
- iMacからiPhoneまで、時代を超えて愛されるデザインの4つの特徴とその発想源を紹介
- Apple退社後も進化し続けるアイブの姿勢は、就活生にとっても「仕事への向き合い方」のヒントになる
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アップルの製品といえば、デザイナーやクリエイティブな仕事を持つ人に愛用者が多く、そのデザインは「シンプル・イズ・ベスト」を具現化したような素敵なデザインですよね。そんなアップルの主要製品のデザインを長年手がけた、ジョナサン・アイブという人物をご存知でしょうか。
イギリス出身でMacのデザインを手がけたジョナサン・アイブ
出典:pakutaso.com
ジョナサン・ポール・アイブは1967年ロンドン郊外チングフォード生まれ(現在58歳)。AppleのCDO(最高デザイン責任者)として数々の名作を生み出したデザイナーです。2019年にAppleを退社後、デザイン会社「LoveFrom」を設立。2025年にはOpenAIがアイブ氏の設立したAIデバイス企業「io」を約65億ドルで買収し、現在はOpenAIのクリエイティブ責任者として次世代AIデバイスの開発に取り組んでいます。
大学卒業後にインダストリアルデザインを学び、ロンドンの会社を経て、1992年にAppleに入社。初代iMacから、MacBook、iPod、iPhoneと、アップルの主要製品全てのデザインを担当してきました。
「素晴らしいデザインとは、初めて触る瞬間でも直感的にその方法がわかり、それ以外の使用法こそ逆に思いつかないように見えるもの。」
とアイブは語っています。彼の言葉どうりのデザインが、見事に製品に現れています。彼の才能は、かのスティーブ・ジョブズも認めており、ジョブズの右腕的存在だったそうです。
スティーブ・ジョブズの映画でも登場
2013年に日本でも公開された映画「スティーブ・ジョブズ」にも、アイブが登場しています。カラフルなiMacのデザインを考えていた長髪の彼がアイブ役だったそうです。
ジョナサン・アイブの強みとは?
出典:pakutaso.com
アイブのデザインの特徴は4つに分けられるようです。
トランスルーセント半透明な外観とポップなカラー。こちらは初代iMacに代表されるデザイン。丸みを帯びた半透明なプラスチックにキャンディーカラーやミルキーホワイトのカラーリングを施し、内側が柔らかく透けて見えるようになっています。
また付属品のAC電源コードまで透明になっており、内側のワイヤーが見えるようにデザインされています。この「うっすら内側が見えるデザイン」はなんとガムドロップキャンディーから発想を得たもの!アイブは製菓工場に通い、その視覚効果の再現方法を学んだと言います。ガムドロップキャンディーという身近なものから素晴らしいデザインを考えるアイブの発想力に驚かされます。
この白色の半透明プラスチックとキャンディーカラーの組み合わせは、当時爆発的に流行し、他社の消費者向け製品にも多く採用されました。
そして現在のiPhoneやMacBookに引き継がれる、プラスチックからアルミニウムに、キャンディーカラーから黒に、とより無駄を削ぎ落としたミニマリズムを体現するデザインへと変化していきます。
素材にアルミニウムを使用し、カラーを黒に限定することによって、ミニマリズムを突き進むアップルの姿勢を表すと同時に、製品のサイズや部品の数を減らし、さらには製品の強度も増す役割をも持っています。
コスト面、利便性までも追求したアイブの作品は評論家からも高く評価されており、彼のチームが手がけた製品は、アメリカインダストリアルデザイナー協会のIndustrial Design Excellence Awardなど多数の賞を受賞しています。
ジョナサン・アイブとスティーブ・ジョブズ
アイブがインダストリアルデザイングループのトップに就いたのは、スティーブ・ジョブズがAppleへと復帰した1997年でした。ジョブズからは「ジョニー」と愛称で呼ばれていたことからも、その親密さが伺い知れます。
生前のジョブズはアイブについて「アップルの核心を理解する人」「アップルで私の心の同伴者」と評したそうで、彼から深い信頼を得ていました。ジョブズのDNAを受け継いだアイブが、テクノロジー業界を代表するデザイナーとなっています。
裏方として影で支えていそうなプロダクトデザイナーが、本業のデザインを極めたことで、優秀な経営者に認められ、今やテクノロジー業界を代表するデザイナーとなっているなんて、なんだか立身出世の物語そのもの、という感じです。
今与えられている仕事を熱意をもってこなせば、きっと明日が見えてくるということを、アイブは今も体現し続けてくれているのではないでしょうか。生成AIが急速に普及する現代においても、彼の「使う人が直感的にわかるデザイン」という哲学は色褪せません。
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編集後記
ジョナサン・アイブの歩みは、「今の仕事に全力で向き合うこと」が次のステージへの扉を開くという事実を、身をもって示してくれています。
就活中の今こそ、自分の「デザイン哲学」にあたる軸を見つけてみてください。
編集者
エンジニア就活 編集部
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