フリーランス、いわゆる個人事業主として独立するためには、どのような知識を事前に習得しておくべきなのでしょうか。ITエンジニアとして独立したいと考えたときに技術面、経営面様々な知識が必要になってきます。ここでは、フリーランスになる前にどのような知識を身につけておくべきかをご紹介していきます。
1.技術的に身につけたほうが良い知識
フリーランスになった場合には、当然何もかも自分一人でやっていくことになります。会社員時代には、資格取得の費用は会社持ちが通常ですが、フリーランスになってから資格を取得すると自己負担になるでしょう。また、仕事を行いながらの勉強は時間的にも厳しい面も。そのため、フリーランスになりたいと考えるなら、必要な国家資格やベンダー資格は会社員時代に取得しておくことがおすすめです。
学生から会社員にならずにフリーランスになるのであれば、学生時代にそれなりの知識を習得しておく必要があります。エンジニアの種類によって必要となる知識は違ってくるでしょう。しかし、基本的な情報システムの資格となるITパスポートやWeb検定などは取得してからフリーランスになった方が有利です。フリーランスのエンジニアは最初は実績がないと信用してもらえません。そのためにもできるだけ多くの有資格者である方が信用を得られるでしょう。
また、フリーランスで行うお仕事にもよりますが、企画・営業・コンサル・システム構築・ネッットワーク・設計・運用・保守など一通りのことを一人で行うケースもありますよね。そのため、必要となる基礎知識は身につけコミュニケーション能力は必須事項となるでしょう。
2.フリーランスになるために必要なこと
フリーランスになると決めた場合には、様々な知識が必要になります。しかし、その前に大切なことは、フリーランスとしての個人事業が軌道に乗るまでの生活費を先に用意しておくこと。少なくても1年分の生活費は確保しておいた方が安心です。また、家族などの周囲の人の協力と理解を得る必要もありますね。
フリーランスになる前には、税務関係、保険関係などのお金周りのことは一通り理解ししておく必要があります。仕事用の口座を用意したり、名刺や印鑑の準備など細かい準備も必要です。青色申告をし、個人事業主として開業届を脱す必要も。フリーランスになるためには細かい雑務も自分でこなさなければいけません。
そして何よりも先に、事業計画をしっかり練っておきましょう。フリーランスになってから「何をしよう」と考えては元も子もありません。自分でアイディアなどをしっかり持って、売るもの、顧客などを想定しておく必要があるでしょう。
3.フリーランスのメリット・デメリット
フリーランスになるメリットは、時間と場所にとらわれずに、自分のスタイルで仕事ができることです。また、自分一人で仕事をこなす必要があるので、自分の頑張り次第では、会社員よりも稼げますし、成長もできることも大きなメリットになるでしょう。
しかし、デメリットも存在します。軌道に乗るまでは収入が不安定だということ、社会的に信用を得にくいということ、社会保険がないということや、税務処理が大変だということなどが挙げられるのです。
しかし、もしも、フリーランスになって成功を収めたなら、これらのデメリットを考えても、得られるものは大きいものかもしれませんね。そのためにも事前に必要な知識を身につけ、自分のひらめきなどを養っておくといいでしょう。型にとらわれない自由な発想はITエンジニアのフリーランスには必要なことです。
まとめ
フリーランスになるためには、事前にITエンジニアとしても技術を高いレベルにしておく必要があります。加えて、税務関係などの経営に関わる知識をしっかり身につけて事業計画を練ること。これらが揃って初めてフリーランスとしての成功が見えてきます。もしも自由に仕事がしたいと感じるなら勇気を出してフリーランスの道に進んでみてもいいでしょう。努力とアイディア次第では、会社員よりも成功とやりがいを見出せるのではないでしょうか。
<参考資料>
「フリーランスになる!と、決めたらやるべき事」http://www.lancers.jp/magazine/3853
「フリーランスという働き方のメリット・デメリットまとめ。個人事業主の知識(税金、社会保険、確定申告)など。」http://blog.hanauta18.com/entry/2016/01/25/090124
「フリーランス?会社員?悩めるITエンジニアに贈る、それぞれの働き方のメリット比較」https://freelance.levtech.jp/guide/detail/6/