就活を行うためには、理論的な筋道を立てた就活が大事です。
面接官にアピールするためには話の矛盾はNG。あなたの企業への熱意、就職したい心を印象付けるためには、ロジカルな就活術が必要です。
ここでは、そんなロジカル就活術を3分でわかるように4ステップに分けて解説していきます。
1.<STEP1>キャリアのゴールを設定する
就活を行う際には、自分のキャリアに対するゴールを設定しておきましょう。キャリアのゴールとは、自分の夢の職種のこと。エンジニアとして働いていく上で、将来的に就きたい職種のことですよね。
例えば、将来的にはアプリケーションスペシャリストになりたい、ITコンサルタントになりたいなど。もちろん、どうしてそのゴールを設定しているのかの動機も明確にするようにしましょう。
「自分は1つのことを極めるエンジニアになりたい」だから「アプリケーションスペシャリストを目指している」などでもいいですよね。
2. <STEP2>ゴールを達成するための手段を洗い出す
STEP1 で設定したキャリアのゴールを達成するための手段は何かを洗い出してみましょう。
例えば、アプリケーションスペシャリストをゴールに設定していた場合には、「大企業のアプリケーションエンジニアになりキャリアを積んでいく」→「資格取得を行う」→「大きなプロジェックトで実績を作る」→「昇進試験を受けてスペシャリストになる」このような筋道でもいいですよね。
「スペシャリスト」を、部長や課長のように肩書きにしている企業も存在します。そのため、資格以外に昇進試験が必要になるかもしれません。
または、「アプリケーション運用でアプリケーションのことを学んでいく」→「キャリアアップで、自分がアプリの開発に携わる」→「運用しやすいアプリの開発を実現」→「資格を取得してスペシャリストに」など。手段は他にもたくさんありますよね。
大切なことは、スペシャリスト制は企業によって位置付けが違うということ。一般的なスペシャリストは一定の資格を取得することで、名乗ることが可能です。志望する企業のスペシャリストの位置付けをしっかり事前に確認しなければ、話に矛盾が生じてしまうことでしょう。
ロジカル就活では話の矛盾が命取りです。ゴールを達成するための手段の洗い出しでは、一緒に志望する企業ではそのゴールがどのような位置付けにあるのかを調査するようにしましょう。
3. <STEP3>数ある手段の中で、その手段を選ぶ理由を明確にする
次には志望動機。志望動機に矛盾やブレがあると信頼を得られません。ロジカル就活では重要なポイントはここです。
STEP2で必要なことを洗い出したなら、どうしてそのために志望する企業がここなのかを明確にしましょう。数ある手段の中で選んだ理由のことですね。
例えば、アプリケーションスペシャリストになるために、まずは企業でアプリ運用を実践したいと考えたために、就職を希望しているケース。
「御社のデータセンターにはアプリケーションサーバーがたくさん運用されていますよね。まずはそこで実績を重ねていきたいです。運用しやすいアプリとはどのようなアプリなのかを学んでいき、その後のキャリアアップで開発部門に異動し、自分の経験を生かしたアプリケーションの開発をしていきたいと考えました」など。理論的な説明は人事担当の心を揺さぶる結果につながりますよ。
その際には、「運用の傍ら、大学で学んだアプリケーションの知識を生かして、自分でアプリを日々作成していく努力を行うつもりです」などと付け加えられるといいかもしれません。努力を惜しまない人材であることをアピールできます。
この場合の志望動機は、「志望企業のデータセンターにアプリケーションサーバーがたくさんあること」「会社には、アプリサーバーの運用部門があること」「会社にはアプリケーションの開発を行う部門があること」になりますよね。重要なポイントです。矛盾しないように事前に企業の情報をキャッチすることがここでも大切なこと。
4. <STEP4>自分の経験、やりたい仕事、ES、面接内容に矛盾がないかをチェックする
最後のステップでは、就活前に矛盾点がどこにも存在しないかをチェックしましょう。
大事なものはESです。エントリーシートと面接の際の話に矛盾が生じてはいけません。頭の中で考えたロジカルな筋道とESの内容が一致していることを念入りにチェックできるといいですよね。
やりたい仕事にブレがないか、自分の経験に間違いはないのか、その経験が活かせるゴールや筋道を提示できているのかなど。くまなくチェックしてみましょう。
最後に、志望している企業に自分のゴールやそのための手段が用意されているのかは漏れなくチェックすることが大切です。もしも、そのゴールが設定されていない企業に熱意を持ってアピールしたとしてもお門違いです。間違えないようにしましょう。
5.ロジカル就活を取り入れるために
本来であれば、ロジカル就活を取り入れ、4つのステップを先に実践したから、志望する企業をチョイスする方法が正しいやり方。自分のやりたいことができる会社を正しく選んだ結果になるからです。
先に志望企業がある場合には、後付けで企業に合わせた論理付けもできないことはありません。しかし、後付けは矛盾が生じやすいので、先にロジカル就活を取り入れて就活企業を選ぶことをおすすめします。
まとめ
就活での矛盾点は、失敗につながってしまいます。自分の就活スタイルをもう一度見直してみて、理論的な筋道は立っているのか、矛盾点はないのかをしつこいくらいに確認するようにしてください。
ロジカル就活は、難しそうに見えるかもしれませんが、実は簡単。理論的に矛盾がないため、自分でもわかりやすく納得できるからです。
就活生の多くが、緊張のために、話に矛盾が生じてしまいます。その中で自分だけは強い意志で理論的な主張ができれば面接官の目に止まり内定率がアップするかもしれません。頑張ってくださいね。