この記事のポイント
- 上場企業ほど情報処理技術者試験を重視する傾向があり、昇進要件や資格手当の対象になるケースも多いです
- ITパスポートは随時受験・当日合否確認が可能で、就活中でも取得してESに記載できます
- 基本情報技術者試験は2023年4月から通年試験化され、入社後に自分のペースで受験できるようになりました
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就職に有利な資格があるなら今のうちに取っておきたい、そう思いますよね。ITエンジニア関連の試験や資格は公的なものからベンダー系と呼ばれるものまで様々なものがありますが、その中で最も知名度が高いものは独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施している「情報処理技術者試験」という国家試験です。ITエンジニアに興味のある方はご存知の方も多いのではないでしょうか。この試験、いつ受験するのが正しいのでしょうか?現役ITエンジニアの視点でお伝えします。
上場企業や大企業ほど、情報処理技術者試験が重要視される傾向がある
ITエンジニアの魅力の一つに、スタートアップ企業(ベンチャー企業)から東証プライム上場企業まで、働く場を幅広く選べる点があります。あなたが目指しているのがスタートアップ企業であるなら、情報処理技術者試験をそれほど重要視する必要はありません。そういった少数精鋭のチームは、試験の合格実績よりは実務に直結するようなスキルを求める傾向があるからです。
一方で、あなたが目指しているのが規模の大きい上場企業などの場合は、情報処理技術者試験はこの先も必ずや受けることになるでしょう。上場企業はステイクホルダーへの説明責任があるため、従業員の教育や評価に関しても、明確な基準があればそれを利用したいという事情があります。情報処理技術者試験は他の国家試験や公務員の採用試験において優遇措置があるなど、国のお墨付きとも言える国家試験なので、その点はうってつけなのでしょう。
「試験の申込状況と結果を毎回上司に報告」「部署内の合格者一覧がオフィスに掲示されている」「最初の昇進の必須条件になっている」「試験合格者には毎月資格手当が加算される」…全て別々の企業における実話です。
上場企業に応募を考えている皆さんは、ぜひ情報処理技術者試験と上手く付き合ってください。現行の試験はなんと12種類(情報処理安全確保支援士試験も含めると13種類)もありますが、ITエンジニアを目指す就活生が受験するとしたら、まずは「ITパスポート」試験と「基本情報技術者」試験の2つが良いでしょう。なお近年はDX(デジタルトランスフォーメーション)推進の流れを受け、IT人材の需要がさらに高まっており、情報処理技術者試験の取得が採用・昇進において一層重視される傾向があります。
ITパスポートは今すぐに受験すべし
「ITパスポート」は情報処理技術者試験の中で最も易しい試験です。どちらかと言うとITを利用する側としてのリテラシーを問う試験という位置付けとなっており、ITエンジニアから見たら「お客様」側がターゲットの試験です。だからこそ、ITエンジニアを目指す皆さんにとっては学生の間しか受験する価値がないとも言えます。難易度の高い試験ではないため、エントリーシート(ES)に書いたとしても、残念ながら「すごいね」とはなりません。しかし、「やる気があるね」という証拠にはなります。ITパスポートは過去問の勉強をやる気さえあれば、合格できるからです。
ITパスポート受験の最大のメリットは、全国で随時受験可能であり受験当日に合否も確認できることです。そう、やる気と受験料7,500円(消費税込み・2025年現在)があれば来週からでもESに記入できるはずです。特に文系学部からITエンジニアを志望する方にとっては、IT領域の知識も持っていることを証明できるので、おすすめです。
基本情報技術者は急がなくて良い
「基本情報技術者」はその名の通り、ITエンジニアとしての基本的な知識・技能を問う試験という位置付けです。ITエンジニアなら、新卒1年目で合格することが望ましい試験です。情報系学部の学生なら、在学中に受験する機会があり、既に合格している人も多いと思います。しかし、それ以外の学部の方が、無理して就活中に合格する必要はないと思います。
その理由として、2023年4月よりCBT方式による通年試験に変更され、随時受験が可能になりました。就活中に無理して受験するより、入社後に落ち着いてから受験するほうが得策です。
それよりも入社後すぐに受験するほうがメリット大と考えます。通年試験のため、入社直後から自分のペースで受験計画を立てられます。結果は受験後すぐに確認できます。上場企業に入社していれば、同期の中でいち早く合格し、配属決定のライバルとちょっとした差をつけるチャンスです。
そして、多くの企業で在職中に情報処理技術者試験に合格すると、報奨金が出る制度があります。基本情報技術者だと1万円~2万円程度が多いようです。同じ合格するなら、同期の中で一番早いタイミングで合格し、かつ報奨金を貰ったほうが断然お得です。
とはいえ、早期合格のためには入社前から準備が必要です。勉強は早めに始めておきましょう。
文=M・U(現役ITエンジニア)
よくある質問
Q. ITパスポートと基本情報技術者、どちらを先に取るべきですか?
まずITパスポートの取得をおすすめします。随時受験でき難易度も比較的低いため、就活中にESへ記入できます。基本情報技術者は入社後に落ち着いて受験する方がメリットが大きく、報奨金や昇進要件としても活用できます。
Q. 基本情報技術者試験はいつでも受験できますか?
2023年4月からCBT方式による通年試験に変更され、随時受験が可能になりました。全国のCBTテストセンターで自分の都合に合わせて試験日を選択でき、不合格でも30日後から再受験できます。
Q. 情報処理技術者試験は就活にどう役立ちますか?
特に上場企業やSIerでは、情報処理技術者試験の合格が昇進要件や資格手当の対象になるケースが多く、採用時にもやる気や基礎知識の証明になります。文系学部からIT就職を目指す方には特に有効なアピール材料です。
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編集後記
まずはITパスポートで「やる気」を示し、入社後に基本情報で実力を証明するという流れが、今の時代に合った賢い取り方です。
編集者
エンジニア就活
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