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医療学生ラウンジ運営吉永さん・大野さんインタビュー

今回は医療学生ラウンジを運営されている吉永さん、大野さんのお二人にインタビューさせて頂きました。

吉永さんと大野さんが関わられている医療学生ラウンジでは現在スタッフの学生の方を募集しているそうなので、もし興味がある学生の方はこちらのスタッフ応募フォームよりお申し込み下さい。

1. 吉永さんと大野さんはなぜ医療学生ラウンジのサイト制作に関わろうと思われたのですか?

[吉永さん]

私は医学部の学生なのですが、医学部生だと医師の国家資格をとるために4年生と6年生のときに国試があります。その両方の試験に受からなければ医者になることはできません。医学部生の国家試験の問題集が紙ベースでしかも分厚いので、ぜひこれらの問題をオンラインで解けるようにしたいと思ったことがきっかけで医療学生ラウンジのWebサイトの開発に関わることを決めました。ちょうど関わりはじめたのは、大学4年生の秋の頃でそのときは私はプログラミング経験はありませんでした。

医療学生ラウンジの代表と飲みながら話をしていて、ぜひサービスを作ってみたいと始めた形です。医学部や薬学部の学生は比較的ITに疎い傾向が強く、当時の私もその一人でした。

[大野さん]

昨年の8月にたまたまあるイベントで吉永さんのお話をきかせて頂く機会があって、ぜひ一緒にWebサイト開発に携わってみたいという思いだけで関わるようになりました。当時私にはプログラミング、Webデザインのスキルはまったくありませんでした。しかし、吉永さんももともとスキルがあって、携わることになったわけでなく、医学部の学生でありながら、実際にWebサイトを開発されていたので、憧れがありました。

最初の頃は吉永さんから少しずつプログラミング、Webデザインについて教えて頂きながら開発するようになりました。

2. 医療学生ラウンジのサイト制作ではお二人はどのように関わられたのでしょうか?またどうやってコードを書けるようになったのでしょうか?

[吉永さん・大野さん]

基本は本や学習サイトをさらって、そこから学習していったというような形ですね。いきなり英語の長文を最低限覚えておくべき英単語が頭に入っていなければ読めないように、プログラミングでも基本的な構文については頭に入れておくなどしてから開発の作業にとりかかったほうが効率がいいと感じました。ドットインストールの動画なども見ながら、基本的な学習をすすめていきました。特にJavaScriptの動画jQueryの動画に目を通していました。

[吉永さん]

開発はフロントエンド(ユーザーが触れる部分)をメインにやらせて頂きました。HTML + CSS + JavaScriptをいじるという感じです。WordPressのプラグインなどをいじるために、PHPのコードも書きました。ログインしているときとログインしていないときで条件分岐させるPHPのコードを書いて、会員制のサイトを作るにあたってWP-Membersを使いました。また医療学生ラウンジに登録して頂いたユーザーの皆様にメール配信をするために Email Users というプラグインを使いました。

WordPressには様々なプラグインが準備されていて、それらを使うことで自分でコードを書かずとも色々な機能を実装することができます。もちろん自分の実現したいと思う機能により近づけるためにコードを修正したりということは出てくるのですが。ログインしていない場合には、会員登録のページにリンクを飛ばすようなコードを書くなどを自分なりに考え、実装していきました。

またメディカレという薬学部生を対象としたイベントを閲覧できるようなカレンダー機能を実装したのですが、そのサイトを作るにあたっても自分で CalPress Calender というWordPressのプラグインを検索して探してきて、実装してみたりしました。ただそのままWordPressのプラグインを使うだけでは自分の思った通りの形での動きにならないので、ここでも各JavaScriptのファイルが何をしているのかを見ていきながら、JavaScriptのコードを自分なりに書き換えながら修正するなどの作業を行ったので、非常に苦労しました。

さらに mTouch Quiz というプラグインを使って、クイズを作成したりもしました。実装というよりも問題を作成していくような作業のほうが大変でしたが(笑)

WordPressのもともと使っていたテーマの差し替え作業などもさせて頂きました。元々あったWordPressのテーマに新たに自分で追加して書いていたCSSがあり、そのCSSがWordPressのテーマを差し替えた後にはうまくいかなかったりと大変な思いもしました。

作業自体は、Googleで検索を繰り返したり、プラグインの開発元のサイトを読みつつ、どのようにそのWordPressのプラグインをいじればいいのか調べたり、 QA@IT というサイトやYahoo知恵袋で自分と同じ悩みを質問している人がいないか検索しながら問題を一つずつ地道に解決していったような形です。

そのような作業をする中で思ったのは、きちんとコードの意味を考えながら、開発していったほうが効率がいいということでした。そのコードがどのような機能を果たしているかを自分は考えていました。数学の公式などでもその意味がわかっていれば覚えておくことができますが、意味が理解できていないものを覚えておくことは苦労します。またそのように意味がわかって覚えたものは、時間が経ってもなかなか忘れることがないように思います。なんとなく書いたコードがそれらしく動いてしまうこともありますが、最終的には急がば回れできちんとそのコードがなにをしているのかをきちんと理解することが開発を効率的に進めるコツではないでしょうか。

加えて、これは非常に当たり前のことなのですが、Webサービスの開発において忍耐強くやることは大事だと思います。最初は誰だって作ることは困難です。しかし、ひとつひとつの問題について先ほど挙げさせて頂いたような情報ソースでしっかり調べものをしながら、コードがうまく動かない原因を追求していき、ひとつひとつ地道に解決していくことが大切だと思います。

また実際にプロとしてエンジニアの方とペアプロのような形で一緒にコードを書く機会があったほうがいいとも思います。エンジニアインターンのようなサイトで実際に企業に入って、先輩エンジニアの方々と一緒にコードを書く経験を積むのもいい経験になるのではないでしょうか?

最後に実際作りながら思ったこととして、作るものを決めてからコードを書いていったほうが絶対にできるようになるということがあります。納期や期限を決めることなく、なんとなくプログラミングを勉強してみたいというところだと、やはり人は弱い生き物ですので、どうしてもだれてしまいます。42.195kmとゴールが見えているからこそマラソンは完走できるのと同じようなことだと思います。

ぜひ期限付きで、作るものを決めて作る経験を積んでみてください。その点に関しての相談は、コデアルさんのほうでプログラミングのコーチングの機会を無償で提供されているようなので、興味のある方は参加されてみてはいかがでしょうか?

[大野さん]

最初医療学生ラウンジに関わり始めたときは、本当になにもできない状態でした。そんな中はじめて作らせて頂く機会を頂いたのが、医療介護イノベーション行脚のページでした。

ページを作る過程においてまずわからなかったのは、「ポップアップを作るのにどうすればいいのか?」ということでした。そのとき完全に一人だったら、そこで頭を抱え込んでいたのかもしれませんが、吉永さんに教えてもらい、jQueryの存在を知りました。その後は自分が作ろうとしているサイトのイメージに近しいサイトの要素検証などをしつつ、思考錯誤しながらサイトを作っていきました。

またスマートフォンで医療学生ラウンジのサイトを見ているユーザーの方も多いことをGoogle Analyticsの結果から知り、そこからスマートフォンに対して表示最適化させるような作業も行いました。

3. 一人でサイトを作るときと複数の人でサイトを作るときの違いをどのようなところに感じますか?

[大野さん]

1人で開発するときと複数人で開発したときの違いは、自分で作ったものに対して、エンジニアやWebデザイナーからのフィードバックをもらえることだと思います。。私にとって直接エンジニアやWebデザイナーの方からフィードバッグをもらえるのは、非常に嬉しいことです。

一人で作ったものは自分のイメージの中にあるもの。複数人でつくる場合は自分がイメージしてもいなかった技術を駆使してつくることになるので、それは大変勉強になるなと思いました。以前エンジニアインターンでインタビューを受けられていた株式会社コミュニティコム代表取締役 星野邦敏さんもインタビューの中で同じようなことをおっしゃられていたかと思います。

4. サイト運営の際に感じている喜びや苦しみがあればぜひ教えて頂けますでしょうか?

[吉永さん]

サイト公開後に発見されたバグへの対応などが大変でした。作って終わりではなく、サイトを作ってからが始まりだと今では思います。特にJavaScriptのコードのエラーの原因追及などが大変でした。最初のうちは特に、コードのどこが間違ってるのかよくわからないことが続き、フラストレーションが溜まることもありました。そもそもWordPressそのものに不備があったというようなこともあり、どこがバグの根本的な原因かを突き止め、それに対応することの大変さを身を持って知ることができました。

また医療学生ラウンジのサイトをつくって公開したはいいものの、その後なかなかユーザー数が増えないで困るというようなことにも直面しました。その際には、実際にユーザーヒアリングをさせて頂きながら、使いにくい部分をヒアリングするなどの作業をこなしていきました。それに応じてサイトに修正を加える作業などを続けています。

また作ったことを通じて、エンジニアインターンのインタビューを受けるなど様々な機会が得られているように思います。

[大野さん]

医療学生ラウンジで、一時的にユーザー登録ができない状態になったときがありまして、そのときに原因追及の作業をするのは大変でした。また嬉しかったことですが、やはりサイトをリリースしたときでした。最初は自分の作ったものを不特定多数の方々に見て頂くことに対して少し怖いと思う部分がありました。しかし、サイトという目に見える形で複数人でアウトプットする喜びは非常に大きく、「他の人に何をやってるの?」ときかれたときに、自信を持ってこれを作ってるんですよと言える幸せがあります。

嬉しかったこととしては、2013年1月時点で医療学生ラウンジは登録者数としては、600人。そしてPV数は月間1万PVほどのサイトになっており、まだまだこれからのサイトですが、実際に使って下さっている方がいて、サイトの問い合わせフォームからエールを下さるような方がいらっしゃることです。

5. 最後にエンジニア就活を見ている大学生の皆様に一言メッセージをお願い致します

[吉永さん]

私自身もそうだったのですが、これから大学生でプログラムをもっと書けるようになりたいという人は、何か作るという機会があって、そのために勉強してスキルを身につけていくことをおすすめします。

[大野さん]

私も同感で、とりあえず作ってみることから始まると思います。形にしてみることがとにかく大切だと思います。ぜひ医療学生ラウンジで一緒にお手伝いして下さる方はスタッフを募集しておりますので、ご応募下さい。

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