エンジニア志望の学生の皆さんならばアメリカ、特にシリコンバレーでインターンしたい・働いてみたいという思いは持っていると思います。しかし、どうやったら働けるのかといったことや、実際どんな仕事をするのか、どんな待遇なのかといったことがわからず、インターンをすることに尻込みしている人は多いと思います。
そこで、この記事ではアメリカでのインターンシップでの仕事内容・待遇などの情報について紹介していこうと思います。
アメリカのエンジニアインターンシップ事情とは?
そもそもアメリカの就活というのはどういったものなのか?まずそこから紹介していこうと思います。
アメリカと日本での就活の大きな違いとしては、就活の時期です。日本は新卒一括採用といった方法をとっていますが、アメリカは1年中いつでも就活できる通年採用という方法をとっています。この違いがでる理由としては、アメリカには終身雇用制度がないということが挙げられます。
なぜ、終身雇用制度がないと通年採用を取るのか。アメリカでは転職が当たり前で、1度企業に勤めたとしても半年後には転職してしまうといったことが珍しくありません。そのため、誰がいつ辞めるかといった予測がつきにくく、人が辞めポストが空いたら採用するという通年採用スタイルをとっているのです。
また、ほかに異なる点としては、働く前にはほとんどの学生がインターンを経験しているということです。わずか2%しかインターンをしない日本と比べると、アメリカでは約7割の学生がインターンをしているので、どれだけ多いのかがわかると思います。
これほどインターンが盛んな理由としては、上述した転職が頻繁といった人の流動性が激しいという点が関わっています。アメリカは会社を辞めることの敷居がそれほど高くないため、人が簡単にやめてしまいます。そのため、日本と違い企業は社員を育てていくという考えはなく、即戦力になる人を採用しています。
学生のうちに即戦力になるためには、実際に企業で働くのが一番の近道です。なので、インターンが盛んなのです。
インターンシップの仕事内容・待遇は?
インターンシップでは実際にどんなことをするのか。これは残念ながら企業によるので、こんな仕事をしています!ということはできません。ただし、上述しているようにアメリカではインターンが盛んなこと、またそもそもエンジニアという職種の需要が上がっていることから、日本に比べると、インターンの募集はかなり多いです。
また、アメリカだからといって必ずしも英語ができないと働けないかというそんなこともありません。アメリカにある日系企業でもインターンの募集を行っているので、英語の使用機会は社内の外国人スタッフとのコミュニケーションだけといった場合もあります。なので、どちらかというと、英語が話せるかどうかというよりは、エンジニアのスキルの方が大事です。
待遇に関しても、どんな形でインターンシップを行うかで変わってきます。インターンシップのタイプとしては、短期のインターンシップ、長期のインターンシップ、ワーキングホリデーという3つのタイプがあります。
短期のインターンシップは、約3週間〜3ヶ月のインターンシップのことを言います(企業によります)。1ヶ月以内で海外でのビジネス経験ができることはメリットとして挙げられますが、ビザの規定上、基本的には報酬を得ることはできません。
長期のインターンシップは、約6ヶ月〜1年半のインターンシップのことを言います。長期なため、短期に比べると格段に選択できる会社・仕事内容が増えます。また、報酬ももちろんあり、企業によっては正社員並みの報酬を出す企業もあります。実力主義のアメリカならではの制度です。
ワーキングホリデーは、日本と協定を結んでいる8ヶ国の国において、1年間自由に滞在することができるプログラムです(ただし、取得条件として18歳から30歳という年齢制限があります)。メリットとしては、期間中は遊んでも、インターンしても、勉強しても、自由なところです。ただ、待遇に関しては、ワーキングホリデーをサポートする制度はありますが、基本的にはどんなところで働くかで変わります。
アメリカでのエンジニアインターンシップの募集一例
インターンシップがどんなものか紹介してきましたが、これだけでは実際にどんな求人があるのかイメージしにくいと思います。そこでシリコンバレーにある大手IT企業の求人案内を紹介します。
- 募集職種:エンジニア
- 募集人数:1人
- 給与:$1500/月
- 期間:12ヶ月
- 仕事内容:シリコンバレー発の技術を活用したシステム・アプリケーションの開発。
- 応募条件:Jave, C#, Rubyでの開発経験、2013年4月より開始できる方
- 英語の使用機会:社内の外国人スタッフとのコミュニケーションで使用
求人によってはあまり細かく記載していないものもあるので、その場合は問い合わせする必要もあります。ただ、実際にインターンシップする場合は海外インターンシップを斡旋しているサービスに頼ると思うので、会社に電話をかけて問い合わせるということはないと思うので、安心してください。