日本にとどまらず、世界に出て活躍したいと考えている学生の皆さんは多いと思います。ではどうやって世界で活躍するか、普通のビジネスマンなら海外の会社と取引するといった会社に依存する方法を思いつきますが、エンジニアの場合はサービスさえあれば、世界で戦っていけます。
今回は世界で活躍したいと考えているエンジニア志望の皆さんのロールモデルになるようなエンジニア出身で成功した経営者5人の方を紹介していきます。
日本国内のエンジニア出身の成功している経営者も合わせてまとめていますので、関心のある方はぜひご覧下さい。
「日本国内のエンジニア出身の成功している経営者をまとめてみた」の記事はこちら
アップル創業者 スティーブ・ジョブズ
出典 : http://csspro.digitalskill.jp
スティーブ・ジョブズは世界一有名な経営者といっても過言ではないと思います。iPhoneやMac OSを提供しているアップルの創業者で、アップルは2012年にマイクロソフトが記録していた史上最高の時価総額を超える6230億ドルを記録するほどの大企業になっています。
そんなアップルを生み出したスティーブ・ジョブズですが、なかなか波瀾万丈な人生を送っています。大学には進学していたものの半年で中退していたり(学費を無駄にしたくないという理由から)、自分で作ったアップルをクビにされたり、業績悪化のためにアップルに復帰したら、世界最大の時価総額を叩きだしてしまったり。
もう亡くなってしまいましたが、彼がここまで波瀾万丈な人生を送った理由はひとつだと思います。彼は自分の信念に対してまるで妥協しなかったために、人と衝突し、時には会社を追われ、しかし最終的に世界を変えるほどのイノベーションをおこせたのだと思います。
もっとスティーブ・ジョブズのことを知りたい人はネット上でも書籍でもたくさんあるので探してみてください。
マイクロソフト創業者 ビル・ゲイツ
出典 : http://rapt.sub.jp
こちらも皆さん知っていると思いますが、マイクロソフト社はWindowsやOfficeなどを提供している世界最大のコンピューター・ソフトウェア会社です。ビル・ゲイツはマイクロソフトの創業者で、アメリカの雑誌フォーブスの世界長者番付で13年連続世界一となったこともあるほど成功している人物です。
そんなビル・ゲイツの経歴を見てみましょう。
1955年にシアトルで生まれ、13歳の時からコンピュータープログラミングを学び始めました。その後、ハーバード大学に進学し、在学中にプログラミング言語BASICを初代マイクロコンピューター用に開発しています。1975年には大学を中退し、Microsoftを設立し、2000年までCEOを務めています。2006年には第一線から退き、ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団という慈善団体での活動に専念しています。
Facebook CEO マーク・ザッカーバーグ
出典 : http://www.inboundpress.net
今やソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の代表格となっているFacebookを開設したマーク・ザッカーバーグはこちらもフォーブスが発表した「世界で最も若い10人の億万長者」の第一位に当時最年少でランクインしています。
彼の経歴は彼がFacebookを立ち上げるまでが映画にもなっているので、知っている人も多いと思います。ハーバード大学在学中にFacebookの前身となる女子学生の顔を比べ、勝ち抜き投票をさせる「フェイスマッシュ」というゲームを開発したのはあまりにも有名だと思います。
ここまで紹介してきた3人はもともとエンジニア出身で成功した経営者を紹介してきました。残り2人は非エンジニアですが、仕事の傍らプログラミングを学び、成功した人を紹介します。
Instagram CEO ケヴィン・シストロム
Instagramというサービスを知っている人は多いと思いますが、そのCEOのケヴィン・シストロムを知っている人はあまりいないと思います。Instagramは、他にこれほどの成功を収めているアプリは他に数えるほどしかないといってもいいくらい実績があり、立ち上げ3ヶ月で100万回ダウンロードを記録しています。
では、そんなアプリを創りだしたケヴィン・シストロムという人はどんな人物なのでしょうか。
ケヴィン・シストロムは1983年にアメリカで生まれ、なんと2歳の頃からプログラミングに興味を持ち、学んでいたそうです。しかし、スタンフォード大学に進学後は、コンピューターサイエンスを専攻していましたが、途中から経営科学・経営工学専攻に転向し、そのまま卒業しています。
卒業後はTwitterの前身であるOdeoでインターンとして働き、Googleに就職。その後元同僚が設立していた旅を提案するスタートアップであるNextstopに在籍しており、その際に写真のアップや旅行プランの煩雑なプログラムを簡単にするために思いついたのが、Instagramの前身であるBurbnでした。
確かにInstagramは彼と共同創業者が開発したものですが、彼の本業は実はマーケティング業務でした。しかし、もともと写真、特にアナログのトイカメラに興味を持っていたことや、前述した煩雑なプログラムを簡単にするために、仕事の傍ら独学でプログラミングを学んでいたといいます。
元Skype CEO トニー・ベイツ
Skypeも今や世界中で使われるほど有名なサービスになっていますが、Skypeがここまで躍進させた人物をご存知でしょうか。そのきっかけを作った人物の一人がトニー・ベイツです。彼は2010年にSkypeのCEOに就任し、有料サービスの開始やユーザー数増加などで事業拡大に貢献しました。
そんなトニー・ベイツはどんな人物なんでしょうか。
彼の最初の仕事はロンドン大学でのネットワークオペレーターでした。職場までの1時間彼は独学でC言語やUNIXを学んでいたそうです。その後、アメリカの通信機器メーカーであるシスコに転職し、同社のゼネラルマネージャーやYouTubeの取締役会メンバーをしていました。
シスコには15年ほど在籍していたため、インターネットとテレコミュニケーションの分野の理解が深く、また独学で技術特許を9つも取得しているといった経歴から、SkypeのCEOに就任することになったようです。
彼らは元々特別だったのか?
ここまで5人の経歴を紹介してきましたが、共通点としてはやはり学生の頃からプログラミングに興味があったということでしょう。プログラミングに興味がある=自らサービスを作ることに興味がある、ということが起業につながっている理由かもしれません。
また、たとえ自らサービスを生み出していなくても今の時代プログラミングの知識を持っておくことは経営をしていく上で重要だということもわかりました。
今回紹介した5人はロールモデルとするにはあまりにも大きすぎる存在かもしれませんが、成功するためには諦めないことも重要な要素の一部です。こんな人達を参考にしても自分とはかけ離れすぎていると思わず、チャレンジしてみてください。
興味深いのは、必ずしも彼らはコンピュータサイエンスの専攻ではなかったこと。アメリカの大学を中心に、他学部(特に商学部や経済学部の学生)がプログラミングに習熟し、新しいサービスを提供していくという流れが広まっています。
ぜひみなさんも上記のような方々に近づくべく、学生時代からプログラミング経験を積んでみてはいかがでしょうか?まずはプログラミングの有給インターンシップからはじめてみては?