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文系の学生でもSEになれるって言うけど本当?【採用担当者のホンネ】

IT企業で採用担当の仕事をしていると、文系の学生からよく相談を受けます。

「自分は文系でずっと勉強してきてIT系の知識が全くないんですが、大丈夫でしょうか?」「IT企業って、どうして文系の学生も採るんですか?一般職枠なんですか?」などと、よく聞かれてしまいます。

みなさん、文系の大学で学んだこと培ってきた能力を、甘く見過ぎているのではないでしょうか。確かに、理系で情報処理系の知識や技術をバリバリに学んできた学生に比べれば、即戦力ではないでしょう。

しかし、文系の学生は理系の学生にはない良さがあります。ここでは、文系の学生が活躍できる理由について、お話しします。

文系学生は文章作成能力が高い

文系学生の良い点は、何と言っても文章が書けるということです。

SEの仕事ではドキュメントを数多く作成します。要件定義書や詳細設計書はもちろん、仕様検討のための資料やクライアントへの説明資料、各方面に出す長文のメールなど、文章を書く力が無ければ仕事になりません。

それに、ある意味プログラミングも文章のようなものです。頭の中で論理的に物事を組み立てることができなければ文章が書けませんが、その能力はそのままプログラミングにも生かすことができるのです。

どんなに豊富なIT知識と技術を持つ理系学生でも、文章がからっきしダメという人がいます。プログラミングはできても設計書を書かせるとまるでダメで、日本語を正しく書くことができないのです。メールでその仕様に決めた経緯を関係者に送れと言っても、支離滅裂で何を言っているのかわからないメールを出してきたこともありました。これでは、仕事になりません。

一方で、プログラミングはまだできなくても、文章がうまい文系学生の方が仕事がやりやすいということもあります。プログラミング技術に関しては、就職後の訓練次第で何とかなります。しかし、経験上、文章を書けるようになるためには長い訓練が必要です。その点、文系学生は仕事の能力にアドバンテージがあるのです。

仕事内容によっては業務知識に詳しく役立つ

情報処理系の知識や技術を中心に勉強してきた理系の学生は、SEとして必ず活躍できるのかというと、実はそうでもありません。情報系の学生は情報処理系の知識や技術はよく知っているのですが、世の中の出来事をまるで知らなかったりもするのです。

この場合、業務アプリケーションを開発する際に、致命的な弱点となります。例えば、金融系のシステムを開発するとします。金融システムを開発する以上、「振込手数料」「為替」「外為法」「利息・利子」「利率」などという金融関連の知識を知らなければ仕事になりません。

ところが、情報処理系のことばかり勉強してきた理系の学生の中には、そういった常識的な範囲のことすら全く知らないという人もいます。そして、自分の興味が向く方向にしか目を向けないこのタイプは、仕事で必要だからと覚えようとしても、なかなか覚えられないのです。

その点、経済学部や法学部などの文系学生は、世間一般の常識をしっかりと知っています。知っている常識の範囲も幅広く、様々な世界に目を向けることもできます。そのため、今まで知らなかったことでも、一日二日本を読めば、すぐに自分のものにしてしまう柔軟さを持っています。

また、外国語系の学部出身の学生も、なかなか活躍してくれます。英語が堪能な学生は、特に重宝します。なぜなら、サーバー機器やネットワーク機器は外国製のものが多く、マニュアルが英語で書かれているからです。中には翻訳されているマニュアルもありますが、コストの関係から英語のマニュアルも数多くあり、英語が読めなければ仕事になりません。

このように、文系の学生は世の中のことをよく知っているため、業務アプリケーションを開発する際に活躍できるのです。

IT知識は社会に出てから身に着けても遅くはない

もちろん、IT知識はしっかり勉強しなければなりません。しかし、IT知識の勉強は、社会人になってからでも決して遅くはないのです。

むしろ、理系学生であろうが文系学生であろうが、SEになれば必ず勉強する必要があります。学生時代に身に着けたIT知識や技術はしょせん学生レベルであり、実践レベルにまで高めなければ仕事には使えません。それに、IT技術は次々と進化しており流行の移り変わりも激しいため、どんどん新しい技術を身に着けていかなければなりません。ですから、SEは全ての職業の中で最も勉強しなければならない職業と考えられているのです。

もし、文系学生がSEになりたいのであれば、基本情報処理技術者試験から勉強することをおすすめします。この試験は全てのIT系の資格の基礎となる試験です。

午前の試験は、コンピューターアルゴリズムの知識から知的財産権の知識まで、幅広いIT知識の基礎が必要となりますから、これからIT業界で働く基礎となるでしょう。

午後の試験では、C言語やJavaなどからいくつかの言語を選択して、記述式でプログラミング言語に関する問題に答えます。その知識があればプログラミングができるというレベルのものではなく、かなり基礎的な知識を問うものです。SEとしてコードをレビューしたり開発に携わったりする際には、必ずプログラミング言語の知識が必要とされますから、勉強しておくに越したことはありません。

その後は、仕事内容に応じて徐々に知識と技術を習得していきましょう。WEBサイト制作の仕事がしたいならHTMLやCSSの技術は必須ですし、WEBデザインの技法を学ぶ必要もあるでしょう。文系学生が環境管理系の仕事をしたいというケースは珍しいですが、その場合はオラクルやシスコなどのベンダー資格を見ておくのも良いでしょう。

まとめ

私は、文系の学生がIT業界で活躍している例をかなり見てきました。もちろん、文系の学生でも簡単にSEになれる!というわけではありません。みんな、IT知識や技術を必死に勉強し、足りない部分を補う努力をしています。

きちんと努力をすれば、文系学生が持つ能力や常識を生かして、理系の学生よりも活躍できるチャンスがいくらでもあります。IT系の勉強をすると同時に、IT業界の知識や業界の事情について普段からアンテナを張って情報収集しておくことで、いざと言う時に動きやすいでしょう。

SEの仕事は、学生の時に文系だったか理系だったかなど、あまり関係ありません。スタートで多少差は出ますが、そこからどう努力したかで、5年後10年後の未来は大きく変わるのです。

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