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IT業界志望の学生が最もアピールすべきこと【採用担当者のホンネ】

結局のところ、IT業界志望の学生が最もアピールすべきこととは何なのでしょうか?

採用担当者として過去に採用活動で見てきた学生を思い浮かべてみると、ぜひ採りたい!一緒に働いてみたい!と思った学生は必ず何か「キラリと光るもの」を持っていました。

その「キラリ」が何なのかを、学生たちは知りたいと思いますので、ここでは実際にあった事例なども交えて、できるだけ具体的にご説明したいと思います。

もし、自分にはキラリと光るものがたくさんある!と思っているのであれば、積極的にアピールすることをおすすめします。

チームワークを大事にできることを示すエピソード

やはり、仕事をしていく上で大事なのはチームワークです。

フリーのプログラマーは一人で黙々と作業をしますが、企業のSEはそうではありません。たいてい、大規模なプロジェクトが組まれ、その中に集まったメンバーが協力し合って大きな仕事を成し遂げます。

その中で絶対に必要なのが、チームワークです。リーダーが計画してチームメンバーがそれぞれの力を発揮しただけでは、仕事はうまくいきません。毎日お互いの仕事の進捗状況を確認し、今後の仕事の方針を決めます。時には問題が起きることもあり、チームメンバーみんなが知恵を出し合いながら困難を乗り切っていかなければなりません。

私がこれは!と思った学生のエピソードは、たいてい学生時代の経験を生かしてチームワークを身に着けたというものです。アルバイトや大学のグループワークの授業、イベントを成功させたなど、取り組んだことは様々ですが、それらを達成する過程でチームワークを大事にしたというものを、私は重要視します。

例えば、学生時代はボランティア活動に力を入れたという、ある学生A君がいました。その活動内容は、海岸清掃や公園清掃、老人ホームの慰問など様々でした。活動内容が崇高であるとか社会の役に立っているなどということは、この際どうでもいいと思います。私は、A君が実に真剣にチームを大事にしてボランティア活動を運営していたことに、心を打たれたのです。

海岸清掃や公園清掃などは、ある程度まとまった人数が力を合わせていかないと上手くいきません。ゴミ袋や手袋の手配、資金調達、人を集めるための広報活動などをチームで力を合わせて取り組み、当日までに準備を終わらせ当日には清掃活動を滞りなく進めなければならないでしょう。納期までに準備を終わらせ当日に失敗が無いように運営するというのは、まさに仕事そのものです。

A君は、備品手配担当、資金調達担当、広報担当などチームを割り振り、それぞれの担当でWBS(仕事の項目表)を作成しそれを消化するスケジュールを立てました。そして、各担当で定期的に進捗会議を開き、各担当の代表者が定期的に集まる機会を設けました。A君は、そのすべてのリーダーとして活躍したのです。

もはや、仕事と全く同じです。優れたマネジメントスキルを持つA君は、キラリと光る存在だったのです。

真剣に物事に取り組み、自分の頭で考えて工夫した経験

全ての学生が、大人数で集まってチームを作る機会を持てるわけではありません。しかし、若い時代に誰もが何かしら真剣に取り組む経験をしているはずです。テニスサークルにはまりサークル運営に全てを傾けた、焼鳥屋のアルバイトをしまくったなどという、真剣に一つのことに取り組んだ学生が私は大好きです。

ある学生B君は、大学時代に焼鳥屋のバイトに全力で取り組んだため、あまり学業には身を入れていないようでした。そこで、私は焼鳥屋のバイトのエピソードについて聞きました。

彼は、大学の学費を稼ぐため、焼鳥屋のバイトを週5で入れざるを得なかったそうです。バイト先ではビールやサイドメニューを出す仕事をしていましたが、金曜日の夜などはかなり忙しく、いろいろな工夫をしなければ仕事をさばくことができなかったそうです。

そこで彼は、どうすればうまく仕事をさばくことができるのかを考え、ビールはまとめて入れる、できるだけ大きな声を出して威勢よくすることで仕事に勢いをつけて乗り切るなどという工夫をしました。

そんなに毎日バイトをしていて体がもたなかったのではないかと聞いたところ、「大学を辞めずに生きていくためにはそうせざるを得なかった。でも、バイトに行けばまかないが出るし頑張れば時給も上がった。仲間もいてそんなに大変ではなかった」という答えが返ってきました。

生きていくために様々な工夫をして焼鳥屋のアルバイトに全力を傾けた、その生命力と創意工夫能力を買って、私は彼を採用したのです。実際、彼は工夫を重ねてクライアントの気持ちを上手にくみ取り、クライアントから可愛がられる優れた営業担当SEに成長しました。

他にはないオリジナリティ

私は学生を採用する際には、オリジナリティというものも大事にします。この学生にしか経験できなかったこと、他にはない視点を持っているということを重視するのです。

ある年に、私は少し変わった学生Cさんの採用を決めました。彼女はとにかく、興味深い学生でした。数学科の学生だったのですが、とにかく数学が大好き、なぜ好きかというと数学で世の中すべての事象を説明できそうな気がするから、数学は神様みたいなどという、面白い発言がどんどん飛び出してきます。

私が面白いと思ったのは、彼女がどんな世の中の事象も出来事もそうなるまでのプロセスが知りたい、仕組みに興味があると言ったことでした。例えば、テレビのスイッチを付けたらなぜテレビがつくのか、温度が上がれば物質が膨張するのはなぜなのか、全て興味があるし知りたいと言うのです。

IT業界への就職を決めたのも、なぜインターネットに接続したら画面が表示されるのか知りたかったからだと言います。これは面白いと思いました。理屈っぽいところがIT業界向きだとも思いました。

何と彼女は「面積を求める式がタテ×ヨコなんて、どうして信じるんですか?」と、面接で逆質問してきました。

「2cm×3cmの長方形が6cm2であるというのは、マスの数を数えればわかります。でも、1.5cm×1.5cmは計算すれば2.25cm2ですが、本当に面積が計算通りであるということは誰も証明していないでしょう?微分・積分の証明があって初めて、面積はタテ×ヨコということが言えるんです」

と力説された時には、すでに採用を決めていました。

実際、インターネットに接続すると画面が表示されるのは、HTTPというプロトコルに基づいてインターネットブラウザがサーバーに要求を出し、その要求をサーバーが受けとってデータを送信してくるため、ブラウザが画面を表示できるのです。

さらに細かく言うと、通信でやり取りするものを「電文」と呼びますが、その電文にはHTTPのプロトコルに基づいたヘッダ情報やデータ情報がついており、お互いがそのプロトコル通りに電文を解析することで意図したデータを読み取ることができます。

そんな仕組み系の話が大好物なCさんはその後採用され、IT系知識をグングン身に着けて開発メンバーとして活躍しています。「世の中の仕組みを全て知りたい」という面白い視点を持っていたという点が、Cさんの他にはないオリジナリティだと思います。

まとめ

採用担当者として出会った学生の実例も踏まえ、面接官はどんな点で学生の採用を決めるのかをお話ししてきました。もちろん、採用担当者の趣味の違いにもよりますから、これが全ての答えであるとは思いません。

ただ、入社後にスキルを磨いていけば仕事がいくらでもできるようになるなら、もともと持っているオリジナリティや学生時代にしてきた面白い経験がある学生を採りたいと思うのが、自然です。ぜひ、就職面接の参考にしていただければと思います。

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