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文系でもエンジニアとして就職できる5つの理由

文系でもエンジニアとして就職できる5つの理由

はじめに

こんにちは。筆者は経済学部を卒業後、現在Webエンジニアとして六本木で働いています。
卒業後半年ほどの入社前期間を使って「Hello world」から独学でプログラミングを学び始めました。

現在はWeb業界3年目として標準の給与をもらっていると言っていいと思います。
(なおこの先Webエンジニアのことを簡易的にエンジニアと書きます。)

今日は表題の通り、文系でもエンジニアとして就職できる理由を列挙し、「エンジニアになりたいけど不安だ」というあなたの背中を少しでも押せればと思い筆をとっています。

なおここでいう「文系エンジニア」とは文系出身のエンジニアを意味し、仕様を固めるだけのポジションは意味しません。

  • 「これからの時代はプログラミングだ!」と聞いてプログラミングに興味を持ったばかりの文系の方
  • 興味をもって学ぶ中で、「プログラミングが少しわかるビジネスサイド」から「エンジニア」に進路を変えようか悩み始めた方
  • 理系だけど情報理工ではなくそこまでプログラミングが得意でもない、でもたしなんでおきたいとプログラミングに興味を持っている理系の方

こんな方はぜひご一読いただきたいと思います。

エンジニアの優劣を決めるのは知識量ではない。文理の壁はない。

エンジニアになれる理由を列挙する前に、「エンジニアの第一の優劣基準は知識量ではない」ということを念頭においてください。

エンジニアに求められるものは、最小のリソースで問題を解決する能力や、特に若手では技術にキャッチアップし続ける学習能力・成長能力であり、現時点での知識量ではありません。

解決策の幅に知識・経験量が効いてきますが、決してそれが第一ではありません。

局面次第では「プログラムを書かない解」を見出すことが最適なときもありますし、技術領域次第でベテランと同じスタートラインに立つことも多々あります。そこに文理の差はなく、文系であることを引け目に感じる必要は全くありません。

それでもエンジニアとしてやっていけるのかが不安であるという気持ちも十二分にわかります。

この記事がその不安を払拭する材料になれば幸いです。

1.文系出身のエンジニアは大勢いるのが事実

実際にエンジニアとして働きだし同僚や勉強会に出ているエンジニアと親しくなるにつれ、文系出身者が多いことに気づき始めます。

必ずしも大学時代に情報理工系にいたわけではなく、また学生時代には全くプログラミングをしたことのない人もちらほらいます。

CTOとしても文系出身者として著名な方がいます。

1.元nanapi(現Supership) CTO 和田修一氏

中央大学経済学部から新卒で楽天へ。
その後nanapi(旧ロケットスタート、現Supership)を設立

2.Timers CTO 椎名アマド氏

早稲田大学 国際教養学部から新卒でDeNAへ。
その後Timersを創業。

3.エアークローゼット CTO 辻亮佑氏

上智大学法学部卒業。
エンタープライズ向け開発会社や楽天などを経てその後エアークローゼット(旧ノイエジーク)に参画

こういった先達の実績は文系だろうが理系だろうが「結果は自分自身だ」ということを身をもって知らせてくれます。

2.プログラミングを専門性持って学んだ学生は全体の1%もいない。つまりほぼ全員が同じスタートライン

また理系であればプログラミングできるというのも幻想です。
理系であってもプログラミングができない学生の方が大半。

となりの理系学生に聞いてみましょう。
「プログラミングできる?」

大学で専門性を持って情報科学を学んだと言えるのは情報科学科(いわゆるコンピューターサイエンス)に在籍する学生ですが、その数はごく少数です。

参考までに3大学の情報科学科人口を見てみましょう。

大学名 学部学科 学部学生数/1学年 学部全体学生数/1学年 比率
東京大学 情報科学科 約30名 約3,000名 1%
慶應義塾大学 情報工学科 約100名 約6,500名 1.5%
青山学院大学 情報テクノロジー科 約100名 約4,300名 2%

情報科学科を持つ大学がそもそも多くない上に、その科の占める人口比率も1〜2%。
ほとんどの学生がHello world未満です。

3.技術の変遷が早く、ベテランと同じスタートラインにたてる領域もある

コンピュータ・サイエンスの知識が必要でないと言っているわけではありません。エンジニアとして食べていくのであれば、いずれ学ぶ必要があります。

しかし、その知識の差が常に決定的なのかと言われれば必ずしもそうでない技術領域は存在します。

例えばフロントエンド(特にアプリ)では技術の変遷が早く、そこではほぼすべてのエンジニアが同じスタートラインに立つタイミングが多々あります。

変化への適応力は若手の強みでもあります。

新しい知識をいち早く吸収し、ベテランに還元していく。
一方で、ベテランの知る歴史的経緯や体型だった開発知識を受け取る。

そういった構造はどの会社にも存在しています。

4.10年前と比べて学習環境が整った = 成長率は今のほうが圧倒的に高い

また、現在のプログラミング学習環境が著しく整いつつあることも注目に値します。

かつてのプログラミング少年がHello worldに至るまでの障害は今やありません。

[Progate]や、[ドットインストール]、[PyQ]などといったプログラミング学習サービスが揃ってきています。

今からプログラミングを始める人の成長速度は過去とは比べ物になりません。

5.インターンやバイトなど実践の場は溢れている

今やWebサービス・アプリの会社が学生エンジニアをバイトとして採用するシーンは決して珍しいものではなくなりました。

それはつまり、学生であってもプロダクションコードに触れる機会が巷に溢れていることを意味します。

プロダクションコードをチームで開発した経験は文理の所属の差よりも決定的な差を作り出せます。

文系だからと悩むくらいなら早速どこかのインターンに申し込みましょう。

まずは飛び込んでみて、現場の雰囲気やプロダクションコードのレベルを体験してみましょう。
案外スムーズに溶け込めるかもしれませんし、そこでの体験はあなたに文系なんてことを忘れさせるほどの自信を与えてくれます。

おわりに

ここまで「文系でもエンジニアとして就職できる5つの理由」を挙げてきました。

まとめとしては、 文理の壁を意識しなくても、エンジニアの新卒入社では困らないということを理解いただければと思います。

ただ注意しなければならないこととして、新卒時からプロレベルにできるエンジニアやベテランエンジニアに対してはやはり技術力の差を感じる場面があることも事実です。

しかしそれは「文系だから」ではなく、単に経験量の差に起因するものです。才能や経歴ではなく、単に蓄積した時間の差です。これから覆すことのできるものでしかありません。

また、LINE、はてな、クックパッドのような技術力で有名な企業に入るのであれば経験1年程度では難しいかもしれないというのも事実でしょう。

しかしそれも「文系だから」ではなく、そこの企業が単に枠狭き難関企業だからです。
(Googleなど外資ITはコンピュータ・サイエンスの経歴が必須のことが多いです……)

文系であっても今からプログラミングの経験を愚直に積めば問題ありません。
また、日系企業でエンジニアキャリアを積んで実績を残せば外資ITにも進むことはできます。

エンジニアは問題解決が仕事です。
そのことを忘れずにぜひエンジニアリングの世界に飛び込んできていただければ幸いです。

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