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自己分析に成功をもたらす4つの分析手法

採用側の視点で考えてみよう

自己分析とは、その言葉が示す通りに自分自身の根底にある考えや思いを明確にする作業です。そのためには自分自身を様々な側面から見つめる必要があります。ただ、同時に人間というのは、ある種の思い込みや長年の習慣といったものでアクションを行うことがあり、真の目的を忘れてしまうことがよくあります。

では、良い自己分析とはどういった自己分析なのでしょうか。少し趣向を変えて、あなた自身が採用側になったつもりで考えてみましょう。

プログラミングが好きな就活生AさんとBさんがいます。2人のプログラミング力やプログラミングに対する思いは全く同じ強さだと仮定しましょう。

1つ異なる点は、Bさんは入念な自己分析を行っており、Aさんはそうではないことです。そして2人は偶然にもあるWeb企業を志望しました。2人の自己アピールはそれぞれ以下の通りです。

Aさん:「プログラミングが好きです。またプログラミングに関する自信もあります。それが私の強みです。」

Bさん:「プログラミングが好きです。なぜ好きになったかというと小学生の頃にさわった〇〇というWebサービスを使い感動したためです。それ以来、自身でもそういったサービスを作りたいという思いからプログラミングを学習をはじめ、現在ではプライベートな時間も費やすほどの趣味となっています。またプログラミングに関する自信もあります。簡単ではありますが、〇〇といったツールを作成しました。こういったサービスを展開できるの実現力が私の強みです。」

あなたが採用側だったらどちらの学生を採用しますか?多くの方はBさんだと思います。繰り返しますがAさんもBさんも能力的には全く同じなのです。ではここまで印象の違いがでるのはなぜでしょう。

大きなポイントは自身の強みを具体的に表現していることです。就活生と採用側の接点というのは非常に限られています。ましてや人気企業の場合は、就活生も殺到するため、さらに厳しい戦いとなります。その中で埋没しないように自身をアピールするためには、少なくとも自身の強み、そしてその強みに説得力を与えるエピソードはきちんと整理しておく必要があります。

では、もう少し自己分析を分解して、いくつかのポイントをお伝えしようと思います。

ポイント1.ジョハリの窓

まず認識していただきたいことが1つあります。あなたのことを一番知っているのは誰ですか?

あなた自身でしょうか?多くの時間を共にした親友でしょうか?それとも恋人でしょうか?生まれた時から知っている家族でしょうか?私はそのどれもが正解だと思います。そして同時に1つだけでは不正解だといえます。

ところで皆さんは「ジョハリの窓」という言葉をご存知でしょうか?

これはある心理学者が提案したもので、コミュニケーションを円滑化するための手法の1つです。

この「ジョハリの窓」は人間の内面を「自分」と「他人」が「知っている」または「知らない」といった側面により、4つに分けます。

▼開放の窓
自分も他人も知っている自分

▼盲点の窓
自分は知らないが、他人は知っている自分

▼秘密の窓
自分は知っているが、他人は知らない自分

▼未知の窓
自分も他人も知らない自分

まずはこちらを明らかにして、自身を内外から見つめなおすことからはじめましょう。そのために友人、家族、恋人といった人に、「私」はどういった人間かヒアリングしてみましょう。

最初は少し恥ずかしかったり辛い思いをすることもあるかもしれません。ただし、そういった意見も含めて自分自身なのです。人間というのは個だけでは成り立たず、他の人間との関連性を含めて「人間」というものが成り立っています。これらをしっかり行うことで今まで見えなかった自分自身が見えてくるはずです。

ポイント2.偏愛マップ・偏嫌マップ

偏愛マップは明治大学教授でメディアにもよく出演している齋藤孝さんが考案したものです。

偏愛マップ―キラいな人がいなくなる コミュニケーション・メソッド

そこから派生して、インターネット界隈では偏嫌マップといったものも誕生しています。

偏愛マップとは、自分が好きなものを図にどんどん書き出してみるといく方法で、自己紹介などを行う際に初対面の人同士がこれを行うことで様々な共通点を見つけ、円滑なコミュニケーションを図るツールとして考案されたものです。偏嫌マップはこの逆で、自分が嫌いなもの、苦手なものをどんどん書き出してみるといったものになります。

自己分析を行う際に重要なこととして、自分が得意なこと、不得意なこと、あるいは好きなもの、嫌いなものを把握する必要があります。自分自身が好きなもの、嫌いなものといわれるといくつかは出てきますが、意外と普段の生活で意識しないので、気づいていない「好き」「嫌い」があるものです。

そこでこの偏愛・偏嫌マップの出番となる訳です。これはペンと紙さえあれば簡単にできますが、これまで気づかなかった発見も多く十分なリターンが期待できます。あなたが気づかなかった「好き」「嫌い」の周囲に、やりたい仕事が眠っているかもしれません。

また、その周囲にあなたの素晴らしい特徴や考え方が埋もれているかもしれません。自己分析を行う上で「何が好きか」「何が嫌いか」を把握することは非常に重要なポイントなので、ぜひ一度やってみることをお勧めします。

ポイント3.エピソードの鮮度

次に重要なポイントはエピソードの鮮度です。自己分析を行う際には様々な過去の経験を洗い出す作業が必要となります。これまでに頑張ってきたことや、長所、好きなことなどを洗い出し、その経験を踏まえて構成された「現在の自分」を分析するのです。

その自己分析を行う過程において、できるだけ直近の出来事を取り上げた方が良いでしょう。私は人間とは様々な経験を積み足し算をしていくことで、成長をしていくものだと考えています。その足し算の人生の中で、小中学生で頑張ったことよりも大学生で頑張ったことのほうが、様々な経験を得ているはずです。

また、小中学生で頑張ったことを取り上げると、その後の人生でそれを超えるものが無かったと判断されてしまう危険性もあります。もちろんエピソードによってはそういった幼いころの経験を取り上げたほうが良いものもあると思いますが、基本的には鮮度が良いものにフォーカスをすべきでしょう。

ポイント4.エピソードのスパン(期間)

自己分析を行う上で重要なポイントとして最後の1点が「スパン」です。あなたはこれまでに様々な壁を乗り越えてきた結果、今があると思います。その壁を乗り越える過程で大小様々な頑張りをしてきたことでしょう。この「頑張り」は自己分析を行うためにとても重要なものです。

なぜなら自己分析の目的である「自身のアピールポイント」と直結する可能性があるためです。その「頑張り」についてですが、できるだけ「長い期間頑張ったもの」を選びましょう。

あなたが採用側になった場合、「長い間継続して頑張ったこと」と「短い間頑張ったこと」のどちらを評価しますか?おそらく小さいことでもコツコツと取り組んだ事を評価する方が多いはずです。これは皆さんが、何事においても継続する難しさを理解しているためです。

企業においてもこれは同じことです。エピソードは大きいこと、インパクトがあるものでなくても良いのです。日常の些細な事でも、そこから何を学び、これまで何を継続してきたかが、重要なことだと考えます。良い自己分析を行う上で、この「スパン」というポイントも必ずおさえておきましょう。

まとめ

今回は良い自己分析とは何かという点を分析してみました。自己分析とはこれまでの自分の経験を振り返り、自らの武器と将来の方向性を明確にする作業です。

ただし、やみくもに過去を洗い出してもなかなか良い結果は出ないものです。今回ご紹介したようなポイントを意識して分析を行うことで、自己分析はもちろんですが、そのあとの工程であるエントリーシートや面接にスムーズに進むことが可能となります。

繰り返しになりますが、就職活動は自己分析に始まり自己分析に終わります。今後の就職活動はどれだけ自己分析をしっかり行うかが重要です。一度自己分析をして終わりではなく、エントリーシートを書き終わったタイミング、面接を受けたタイミングでも感じるものがあるはずです。

何度も自己分析を行うことで、より深みがある分析になります。つまずいたり失敗したタイミングでスタート地点に戻り、自信を持って「私はこういう人間です!」といえるようになりましょう。

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